「三菱のハウジングエアコンからパチパチという異音が聞こえてくる…」 そんな経験はありませんか? 実は、よくあるトラブルなんです。
先日、当サイトの「無料相談窓口」にも、同じようなお悩みが寄せられました。
- 件名; 三菱電機 ハウジングエアコン内部から異音
- 内容;
2020年製のビルトイン一方向天カセタイプの、ズバ暖霧ヶ峰18畳用です。
今の所運転に問題はなく、きちんと冷えるのですが、1ヶ月近く前(8月上旬)から段々と今ではほぼ常に室内機内部のリモコン受信部側付近から、電源の入切状態関係なく異音がするようになりました。
近くで聞くと、パチパチキャンディを舐めてる時の口内の音と、ほぼ同じような音が強弱ありでします。離れるとジジジジ…パチッと聞こえます。これはどういった現象かわかりますでしょうか?
室内機からの冷媒ガス漏れとかあるのでしょうか?
宜しくお願い致します。
(まだ4年経ったばかりなのですが、電源切って丸1日経ってもずっと鳴っています。お手入れ方法通りに、年4回以上フィルター掃除や埃取りはセルフでやっていたので見た目は綺麗です)
今回は、このご相談内容を元に、エアコン異音の原因と、その対処法について、エアコンのプロ「taichan」が詳しく解説していきます。
同じような悩みをお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の監修者
「taichan(たいちゃん)」
エアコンの故障診断のエキスパート、taichanです。大学院でヒートポンプを研究し、特許も取得。大手電機メーカーで培った知識と15年以上の現場経験を活かしたセカンドオピニオンを無料相談Q&A(空調テック)で提供中。電気主任技術者、電気工事士、冷凍機械責任者など、多数の資格を保有。
taichanからの回答
ご相談内容を拝見しました。パチパチキャンディのような異音、気になりますね。専門家として考えられる原因と対応策について解説します。
冷媒ガス漏れの可能性について
音が聞こえるほどの冷媒ガス漏れの場合、エアコンの冷房能力の低下や、異臭、室外機の霜付きなどの症状を伴うことが多いです。今回のケースでは冷房機能に問題がないとのことですので、冷媒ガス漏れの可能性は低いと考えられます。
冷媒ガス漏れの音は、パチパチという音ではなく、シュー・・・というような音になります。
自分で確認・試せること
以下の方法を参考に異音の発生原因を探してみてください。
- エアコンのブレーカーを落とした状態で、部屋の窓やドア、玄関を開けて異音が消えるかどうかチェック
建物がコンクリート造や気密性能の高い造りの場合、まれにドレンホースからの空気の逆流などで異音が発生することがあります。エアコンのある部屋の窓やドア、玄関ドアなどを開けた状態でも音がするかどうか確認してみてください。 - 全てのブレーカーを落として音がするかどうかチェック
次は、全てのブレーカーを落として音がするかどうか確認してください。この時点で音がしなくなった場合、ひとつづつブレーカーを入れていき、どのブレーカーを上げた時に音が鳴り出すか確認しましょう。 - 全てのブレーカーを落としても音がする場合
全てのブレーカーを落としても音がする場合、異音の原因は、建物そのものにあるか、または別のところで出ている振動や音にエアコンが共振している可能性なども考えられます。
異音の原因がはっきりしない場合
エアコンのブレーカーを上げたときだけ異音がする、または異音の原因がはっきりしない場合は、メーカーサポートや販売店に問い合わせて、エアコンを点検してもらうことをおすすめします。
異音の原因は多岐にわたるため、早めにプロによる点検を行ってもらったほうが安心です。一般的にエアコン点検は有料になることほとんどですので、その点ご注意ください。
- フリーダイヤル:0120-139-365 / 03-3414-9655
- FAX:0120-365-088 / 03-3413-4049
- 受付時間:
月~金 9:00~19:00
土・日・祝・弊社休日 9:00~17:00 - 取扱説明書:https://www.mitsubishielectric.co.jp/ldg/wink/ssl/top.do
- WEB修理受付:https://www.mitsubishielectric.co.jp/lsg/kaden/support/support/
免責事項: 上記の情報は一般的なものであり、特定の機種や状況によっては当てはまらない場合があります。エアコンの修理やメンテナンスについては、必ず専門業者にご相談ください。
ご不明な点が御座いましたら、またいつでもご相談ください。
後日談その1
後日、以下のメッセージが届きました。
三菱エアコンのパチパチ異音の相談をした者です。ご回答ありがとうございます。
不定期で症状が出ており、相談を投稿した日が久々に涼しく丸1日エアコンを停止中にもかかわらず特に音が常にしていて焦りました。翌日暑くなりエアコンをつけたのですが、いつから鳴り止んだのか、気付くと異音が全くしなくなっていました。
コンセント部も天井裏なのか見えない為、ブレーカー入り切りは、今まで一度も試した事が無かったので、アドバイス助かりました。
また音が鳴り出したら試したいと思います。本当にありがとうございます。
異音が解消されてよかったです。また何かありましたら、お気軽にご相談ください。
後日談その2
taichanさんへご報告
こちらの質問をした者です。
以前アドバイスを頂けたので、メーカーの点検修理結果について一応、ご報告させて頂きます。
実は 後日談のすぐ後、冷房を使用してからエアコン内部を乾燥させるため送風運転をしていたら、少ししてグリル部分からボタボタと水が垂れてきており確認した所、熱交換器のアルミフィンに薄く氷が付き、それが溶けて垂れてきていました。
それと同時に前回までと少し違う異音が復活し、電源を切った状態で小さな音でパキパキパキ…や、プツプツ、プツープツーといった音がしたと思ったら5分くらいで鳴り止みました。
試しにもう一度冷房と、除湿運転をそれぞれ10分程しましたが冷風が一切出て来なくなったため、三菱電機に修理依頼しました。
結果は、室内機の冷媒回路(熱交換器)の部品不良及びフロンガス漏れとの事で、ガスが抜け切って圧力がほぼゼロだったそうです。5年保証期間内という事で当日無償修理となり、既に用意されていた、新品の熱交換器と交換し、ガス充填されて試運転し、おそらく直ったのだと思われます。
ガスが漏れた原因と、そもそもハズレ部品だったのかを尋ねてみても「それはなんともー…」と濁され、メーカーさんからの説明は「ガス漏れですね。修理しますんで。」以外何も無く、その割にすでに準備してきていた新品の熱交換器は、しれっと以前とは違う対策品のような物でした。
というのも、関係無いと思い質問時に書き込まなかったのですが、使用して1年経ったあたりから熱交換器右端のドレンパンの吸い上げ付近が素人目に見てもかなり異常に錆びておりオレンジになりモコモコしていたので、気にはなってはいたのですが、メーカーさんが帰った後に確認すると、この部分が新品の物では端からアルミフィン2センチ辺り位までコーティング?(オイルが染み込んだような色に)されておりました。
リビングという事もあり、離れてぼーっと静かに見ていたのですが見ないでほしいと言われたので(エアコン内部って企業機密とかあるんですかね?)、分解ついでに外でドレンパンを軽く掃除させてもらいました。
結露水の汚れはほとんど無く薄らピンク程度で、熱交換器からのもらい錆が1番酷く赤くベッタリついておりました。錆びて穴が開く不具合が5年過ぎて発現したらラッキーといった、消費者には言えない三菱電機の大人の事情もあのかな?と思ってしまいました。
エアコンの修理が完了して、本当によかったですね! しかも、5年保証期間内で無償修理の対応と聞き、安心しました。
一般的に、「どうして熱交換器から冷媒が漏れたか?」ということについては、メーカーの修理担当からユーザーに詳細な説明がなされることはあまりありません。どうしてかというと、熱交換器の構造上、銅配管の溶接箇所が多く、その部分がサビや熱応力などで劣化していくものであり、今回のトラブルの原因が製造方法だけではなく、使用方法、使用環境、使用時間など複合的な要因が関係しているため、これが原因だと言いきることはできないからです。ただ、新しい熱交換器は対策品かもしれないとのことなので、おそらく防錆処理が強化されているなど、耐久性が向上していると思われます。
修理作業を見ないでほしいというのは、エアコン内部の構造や部品についてメーカーが企業秘密としている部分もあるかもしれませんが、作業スペースの確保や安全面、作業スピードの確保などの理由から、お客様に直接ご覧いただき、ゆっくりと話をしながら修理するのは難しい場合が多いからだと思います。
いずれにしても、これで安心してエアコンを使えるようになってよかったですね。 何か気になることがあれば、またお気軽にご質問ください。
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エアコンのトラブル、もう悩まない!解決への3ステップ
エアコンの調子が悪いと感じたら、まずは落ち着いて状況を把握しましょう。
電源が入らない、ランプが点滅する、異音がする、冷風が出ない、水が漏れる…など、具体的な症状は何でしょうか?
慌てずに、これからご説明する3つのステップに従って、ひとつずつ問題を解決していきましょう。
ステップ1:状況確認と原因特定
不具合の具体的な症状(例:冷えない、異音がする、水漏れするなど)を把握しましょう。そして、エアコンの不調の原因を探ります。取扱説明書を確認したり、簡単なセルフチェックを試してみることで、自分で解決できることもあります。
エアコンの調子が悪いときは、まずこちらで不具合内容をチェック!
>> エアコンの不具合診断(スマート診断ナビ)はこちら
ステップ2:修理の可否
エアコンの使用年数から、エアコンの修理が可能かどうかを判断します。保証や修理費用確認費用などを調べましょう。
修理を依頼する前に、まずは修理が可能かどうかを確認することができます。
>>修理はできる?診断したい方はこちら
ステップ3:業者選び
修理または買い替えを依頼する業者を選びます。 メーカーのサービスセンター、家電量販店、街の電気屋さんなど、様々な選択肢があります。 費用やサービス内容を比較検討し、信頼できる業者を選びましょう。
信頼できる業者を見つけるためのヒントはこちら
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