「ドレンホースは詰まっていないのにエアコンから水が漏れてくる…」 そんな経験はありませんか? 実は、よくあるトラブルなんです。
先日、当サイトの「無料相談窓口」にも、同じようなお悩みが寄せられました。
- 件名; エアコンの水漏れ
- 内容;
7月末からエアコンの水漏れがあるのですが電気屋さんに見てもらったところホースの詰まりもないそうです。
エアコンの上部から500mlの水を流し込んでも水漏れはしません。
ですが運転して早い時は15分、遅い時でも1時間ほどで滝のように4箇所から水が漏れてきます。
水漏れしててもエアコンは使用して大丈夫と言われましたがコンセントの位置も水漏れしてるので漏電が怖くて、ずっとは付けていられません。
早くて27日業者の方が見にきてくれるそうですが暑くて夜中に目も覚めて困っています。
何が原因なんでしょうか?
今回は、このご相談内容を元に、エアコンの水が漏れる原因と、その対処法について、エアコンのプロ「taichan」が詳しく解説していきます。
同じような悩みをお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の監修者
「taichan(たいちゃん)」
エアコンの故障診断のエキスパート、taichanです。大学院でヒートポンプを研究し、特許も取得。大手電機メーカーで培った知識と15年以上の現場経験を活かしたセカンドオピニオンを無料相談Q&A(空調テック)で提供中。電気主任技術者、電気工事士、冷凍機械責任者など、多数の資格を保有。
taichanからの回答
エアコンからの水漏れトラブル、本当に困ってしまいますよね。お問合せの内容から、考えれられる原因について、お話いたします。
考えられる原因
ご相談内容から、いくつかの原因が考えられます。
- ドレンパンのひび割れや傾き:
ドレンパンはエアコン内部で発生した結露水を集める部分です。ひび割れや傾きがあると、水が適切にドレンホースに流れず、水漏れを起こす可能性があります。
- 排水経路の詰まり:
ドレンホース以外の排水経路(例えば、ドレンパンの連結部分など)にゴミや虫、カビなどが詰まり、水が溢れることがあります。
エアコンの室内機内部には、熱交換器が前後に配置されており、それぞれに対応するドレンパンがあります。メーカーや機種によって排水経路は異なりますが、多くの場合、後ろ側のドレンパンの排水は前側のドレンパンに流れ込む構造になっています。
通常、エアコンが水漏れした場合の排水チェックは、ドレンホースのつまりを確認するために前側のドレンパンに水を流し込んで行われます。今回のケースでは、ドレンホースの詰まりがないにも関わらず水漏れが発生していることから、後ろ側のドレンパンから前側のドレンパンに至る経路のどこかに問題があると考えられます。
対処法
- エアコンの使用を控える:
漏電の危険性や部屋を汚す可能性があるため、エアコンの使用を控えましょう。 - 業者による点検修理:
一般的にはエアコンの水漏れはドレンホースの詰まりが原因となることが多いのですが、今回の原因の特定と修理には、エアコンの分解と破損部品の交換、または詰まりの除去などの引き続きの作業が必要です。 - 応急処置:
業者による点検までの間、以下の応急処置を試すことができます。- エアコンの運転を停止し、コンセントを抜く
- 水漏れの箇所をタオルなどで拭き取る
- バケツなどを設置して、水を受ける
エアコンは作動させなければ、それ以上の水漏れは発生しません。
注意点
- 漏電:
コンセント付近の水漏れは漏電の危険性があるため、絶対に触らないようにしてください。 - カビ:
水漏れを放置するとカビが発生し、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。 - 熱中症:
エアコンのある部屋に移動して過ごす、扇風機を活用する、水分をこまめに取るなど、熱中症に気をつけて過ごしましょう。
専門家からのアドバイス
今回のケースでは、電気屋さんによる点検でドレンホースの詰まりが確認されていないため、エアコン内部の部品破損や排水経路の詰まりといった、より複雑な原因が考えられます。
そのため、エアコンの分解を伴う点検修理が必要となり、原因によっては交換部品も必要となる可能性があります。修理費用が高額になることや、修理完了までに時間がかかることも想定しておきましょう。
エアコンが10年近く使用されている古い機種であれば、修理ではなく買い替えを検討するのも一つの選択肢です。業者による点検までの間は、エアコンの使用を控え、漏電やカビの発生に注意してください。
ご不明な点がございましたら、またお気軽にご相談ください。
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エアコンのトラブル、もう悩まない!解決への3ステップ
エアコンの調子が悪いと感じたら、まずは落ち着いて状況を把握しましょう。
電源が入らない、ランプが点滅する、異音がする、冷風が出ない、水が漏れる…など、具体的な症状は何でしょうか?
慌てずに、これからご説明する3つのステップに従って、ひとつずつ問題を解決していきましょう。
ステップ1:状況確認と原因特定
不具合の具体的な症状(例:冷えない、異音がする、水漏れするなど)を把握しましょう。そして、エアコンの不調の原因を探ります。取扱説明書を確認したり、簡単なセルフチェックを試してみることで、自分で解決できることもあります。
エアコンの調子が悪いときは、まずこちらで不具合内容をチェック!
>> エアコンの不具合診断(スマート診断ナビ)はこちら
ステップ2:修理の可否
エアコンの使用年数から、エアコンの修理が可能かどうかを判断します。保証や修理費用確認費用などを調べましょう。
修理を依頼する前に、まずは修理が可能かどうかを確認することができます。
>>修理はできる?診断したい方はこちら
ステップ3:業者選び
修理または買い替えを依頼する業者を選びます。 メーカーのサービスセンター、家電量販店、街の電気屋さんなど、様々な選択肢があります。 費用やサービス内容を比較検討し、信頼できる業者を選びましょう。
信頼できる業者を見つけるためのヒントはこちら
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