エアコンが急に止まってランプ点滅…ドキッとしますよね。もしかして故障?と不安になる方も多いはず。でも大丈夫!自分で直せることも多いんです。
この記事では、エアコンのプロが原因別の対処法をわかりやすく解説。修理が必要なケースの見分け方もお伝えするので、落ち着いてトラブル解決を目指しましょう!
この記事で学べることはこちら!
- ランプ点滅はSOSサイン!点滅パターン別の意味
- 自分で直らない時は要注意!修理が必要なケース
- エアコン停止&ランプ点滅!解決への道筋まとめ
- エアコンのトラブルQ&A!よくある疑問を解決
ランプが点滅していても故障ではないケースもありますので、一度記事の内容をご確認ください。
この記事の監修者「taichan」
エアコンの困った解決!15年以上の実績を持つ空調のプロ「taichan」があなたの快適な暮らしをサポートします。大学院でヒートポンプの研究を行い、特許を複数取得。大手電機メーカー勤務後はエアコン取付修理の実務経験もあり。エアコン選び、使い方、故障・トラブル、クリーニング、省エネまで、どんなお悩みにもお答えします。【保有資格】電気主任技術者、電気工事士、冷凍機械責任者など
ランプ点滅はSOSサイン!点滅パターン別の意味
エアコンのランプ点滅は、エアコンの状態やエラー内容を示す重要なサインです。点滅パターンによって意味が異なりますので、取扱説明書やメーカーのウェブサイトで確認しましょう。以下に、主なランプ点滅の意味と対応例をまとめました。
点滅パターン | 考えられる意味 | 主な対処法 |
---|---|---|
運転ランプの点滅 | 霜取り運転中、フィルターの汚れ、室内機の過熱など | しばらく待つ、フィルターを掃除する、エアコンを休ませる |
タイマーランプの点滅 | 設定ミス、電気系統の異常など | 設定を確認する、ブレーカーを確認する |
その他のランプの点滅 | メーカーや機種によって異なる | 取扱説明書を確認する |
エラーコードは、エアコンが故障している箇所を特定する手がかりになります。エラーコードを確認することで、修理の際に必要な部品や費用を事前に把握することができます。
なお、エアコンメーカー別に異なるランプ点滅の意味や、エラーコードの読み取り方については、こちらからご覧ください。
エアコンメーカー別の対処法
メーカー | 故障の場合に点滅するランプ | メーカー別対処法 |
---|---|---|
ダイキン | 運転ランプ | >>ダイキン製はこちら |
三菱重工 (ビーバーなど) | 運転ランプ、タイマーランプ | >>こちら |
三菱電機 (霧ヶ峰など) | 運転ランプ | >>三菱電機製はこちら |
東芝 | 運転ランプ、タイマーランプ、クリーニングランプなど | >>東芝製はこちら |
シャープ | 運転ランプ、タイマーランプ、プラズマクラスターランプなど | >>シャープ製はこちら |
富士通 | 運転ランプ、タイマーランプ | >>富士通製はこちら |
パナソニック | タイマーランプ | >>パナソニック製はこちら |
日立 | タイマーランプ、除湿ランプ、ミストランプなど | >>日立製はこちら |
コロナ | 運転ランプ、タイマーランプ、パワフルランプなど | >>こちら |
自分で直らない時は要注意!修理が必要なケース
エアコンの停止とランプの点滅は、様々な原因によって引き起こされます。ここでは、主な原因と、それぞれのケースにおける対処法を説明します。
- 霜取り運転中
冬場の暖房運転中に室外機に霜がつくと、「霜取り運転」が自動的に開始されます。これは、室外機に付着した霜を溶かし、暖房効率を維持するための機能です。霜取り運転中は、エアコンの運転ランプが点滅し、暖房が一時的に停止しますが、これは故障ではなく正常な動作です。霜取り運転は通常、数分から最長15分程度で終了し、その後自動的に暖房運転が再開されますので、しばらくお待ちください。
霜取り運転中は、エアコンから冷たい風が出たり、水滴が落ちたりすることがあります。また、「ブシュッ」という音がすることもありますが、これらは正常な現象ですので、ご安心ください。
- フィルターの汚れ
エアコンのフィルターが目詰まりを起こすと、空気の流れが悪くなり、室内機の熱交換器が冷えすぎてしまいます。すると、エアコンはこれを異常と判断し、運転を停止することがあります。フィルターの汚れは、エアコンの効率を低下させるだけでなく、故障の原因にもなり得ます。そのため、定期的なフィルター清掃が重要です。フィルターの掃除方法については、エアコンの取扱説明書を参照してください。
フィルター清掃の頻度は、使用環境やエアコンの種類によって異なりますが、一般的には2週間に1回程度が目安です。自動掃除機能付きのエアコンでも、定期的なフィルター清掃は必要です。
- パーツの取り付け不良
エアコンの前面パネルやルーバー、フィルターなどが正しく取り付けられていない場合、エアコンが正常に動作せず、停止やランプの点滅が起こることがあります。特に、エアコンの掃除後などに起こりやすい問題です。エアコンのパーツが正しく取り付けられているかを確認し、必要であれば取り付け直してください。
エアコンのパーツを取り付ける際は、取扱説明書をよく読んで、正しい手順で行ってください。無理に取り付けようとすると、破損の原因になりますので注意が必要です。
- 異常動作の検知
エアコンが何らかの異常を検知した場合、リセットが必要になることがあります。コンセントを抜き、3〜5分ほど待ってから再度電源を入れることで、エアコンがリセットされ、正常に動作するようになる場合があります。
エアコンのリセットは、一時的な不具合を解消するのに有効な手段ですが、根本的な解決にはなりません。リセット後も繰り返し停止する場合は、故障の可能性がありますので、専門業者に点検を依頼してください。
- 室外機の放熱不良
室外機の周りに障害物があると、放熱が妨げられ、エアコンが過熱状態になることがあります。このような場合、エアコンは保護機能が働き、運転を停止することがあります。室外機の周囲を確認し、障害物があれば取り除いてください。
室外機の周囲には、少なくとも30cm以上の空間を確保してください。また、直射日光が当たる場合は、日陰を作るようにしましょう。室外機の設置場所が悪い場合は、専門業者に相談して移設を検討することも可能です。
- 高温異常停止
夏場の暑い時期に間違って暖房運転を行ってしまうと、室外機の高温異常を示すエラーが表示されることがあります。もう一度運転モードを切り替え、冷房や除湿、自動など暖房以外のモードになっていることを確認してください。
リモコンを落としたり、子供がリモコンを触ってしまった時などに勝手に運転モードが切り替わってしまうことがありますので、一度ご確認ください。
修理が必要なケース
上記の対処法を試しても改善しない場合や、以下のような症状が見られる場合は、エアコンの故障が考えられます。
- 異音や異臭がする
- 水漏れしている
- リモコンが反応しない
- エラーコードが表示されている
このような場合は、無理に自分で修理しようとせず、メーカーのサポートセンターや専門の修理業者に連絡してください。
エアコンの修理は、専門知識と技術が必要です。誤った修理は、さらなる故障や事故につながる可能性がありますので、必ず専門業者に依頼してください。
エアコン停止&ランプ点滅!解決への道筋まとめ
エアコンが途中で止まってランプが点滅するトラブルは、慌ててしまいますよね。でも、この記事で紹介したように、自分で対処できるケースもたくさんあります。
フィルターの掃除や室外機の確認など、まずはできることから試してみましょう。もし、自分で解決できない場合は、無理せず専門業者に相談することも大切です。
この記事を通じて、エアコンのトラブルへの理解を深め、安心して快適な生活を送るための一助となれば幸いです。
エアコンのことでお困りの際は、ぜひお気軽に専門家にご相談ください。プロのアドバイスが、あなたのエアコンライフをより快適なものにしてくれるはずです。
エアコンのトラブルQ&A!よくある疑問を解決
- Q霜取り運転が始まると、エアコンの点滅はどのくらい続きますか?
- A
霜取り運転の時間は、機種や周囲の環境によって異なりますが、通常は数分から最長15
分程度です。
霜取り運転の所要時間は、エアコンの機種や、室外機の周りの気温や湿度などの環境条件によって変化します。一般的には5~15分程度ですが、湿度が高い日や気温が低い日などは霜が溶けにくく、霜取り運転に時間がかかる場合があります。
霜取り運転が終了すると、エアコンは自動的に暖房運転を再開し、点滅していた運転ランプも点灯に変わります。
- Q霜取り運転が終わると、エアコンは自動的に再開しますか?
- A
はい、霜取り運転が終了すると、エアコンは自動的に暖房運転を再開します。
霜取り運転の終了後、エアコンの運転ランプが点滅から点灯に変わります。その後、温風が出るまでには少し時間がかかる場合がありますが、故障ではありませんので、しばらくお待ちください。
- Q霜取り運転の際、エアコンから変な音がしているのですが、故障でしょうか?
- A
霜取り運転中は、エアコンから以下の様な音がすることがあります。
- 「ブシュッ」という音:
エアコン内部の冷媒ガスの流れが切り替わる音です。 - 「シャー」、または「ポコポコ」という音:
溶けた水が流れる音です。
いずれも故障ではありませんので、ご安心ください。
- 「ブシュッ」という音:
霜取り運転中は、上記以外にも「ジー」という低い音がすることがあります。これは室外機のコンプレッサーが動いている音で、正常な動作音です。
- Q霜取り運転はどんなときに発生するのですか?
- A
霜取り運転は冬場の暖房運転のときに発生します。特に気温が5℃以下と低く、湿度が高い雨や雪の日に暖房運転を行うと、室外機に霜がつきやすくなるため、1~2時間に1度のペースで霜取り運転が行われます。
霜取り運転は暖房運転時に発生する現象であるため、夏場にエアコンが点滅して止まってしまった場合は、別の原因が考えられます。