「冷房の設定温度を最低にしても部屋が暑い…」 そんな経験はありませんか? 実は、よくあるトラブルなんです。
先日、当サイトの「無料相談窓口」にも、同じようなお悩みが寄せられました。
- 件名; 冷房について
- 内容; 冷房を18度にしても部屋が暑い
今回は、このご相談内容を元に、エアコンが効かない原因と、その対処法について、エアコンのプロ「taichan」が詳しく解説していきます。
同じような悩みをお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
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taichanからの回答
エアコンの設定温度を18度にしても部屋が暑い場合、いくつかの原因が考えられます。以下に、考えられる原因と対処法を記載しますので、ご確認ください。
1. 風量の確認
- エアコンの冷房運転は、風量を強くしたほうが効きが良くなります。
- 部屋が暑いと感じる場合は、風量を「自動」や「弱」などではなく、「強」に設定してみましょう。
2. エアコンの能力不足
- 部屋の広さに対してエアコンの能力が不足している可能性があります。エアコンの能力は畳数やkW(キロワット)で表示されていますので、ご確認ください。
- 特に、西日が当たる部屋や、天井が高い部屋、人が多く集まる部屋などは、より大きな能力のエアコンが必要となる場合があります。
3. エアコンのフィルターが目詰まりしている
- エアコンのフィルターが目詰まりすると、風量が低下し、部屋が冷えにくくなります。
- 定期的にフィルターの掃除を行いましょう。
4. エアコンの室外機が直射日光に当たっている
- 室外機が直射日光に当たると、熱交換効率が低下し、部屋が冷えにくくなります。
- 室外機に日陰を作るか、室外機カバーを取り付けるなどして、直射日光を避けるようにしましょう。
5. 室外機のまわりに物が置かれている
- 室外機のまわりに物が置かれていると、風通しが悪くなり、うまく熱を逃がすことがでず、エアコンの効きが悪くなります。
- 室外機のまわりに物が置かれていたり、雑草が生い茂っているような場合は、風通しが良くなるようにすっきり片付けてみましょう。
6. 窓からの日差しが強い
- 窓からの日差しが強いと、部屋の温度が上昇しやすくなります。
- カーテンやブラインドなどで日差しを遮るか、断熱フィルムを窓に貼るなどして、日差しを遮断しましょう。
7. ドアや窓が開いている
- ドアや窓が開いていると、冷気が逃げてしまい、部屋が冷えにくくなります。
- ドアや窓を閉めて、冷気が逃げないようにしましょう。
8. 部屋の中に熱源がある
- 照明器具や家電製品、調理器具など、部屋の中に熱源があると、部屋の温度が上昇しやすくなります。
- 熱源となるものをできるだけ減らしたり、使用時間を短くしたりしましょう。
9. エアコンが故障している
- 上記の対処法を試しても改善しない場合は、エアコンが故障している可能性があります。
- エアコンの修理業者に点検を依頼しましょう。
エアコンがちゃんと動いているかどうかを見極める方法としては、エアコンの吸込温度(天井付近の温度)と吹出温度(吹出口から出てくる冷風の温度)の温度差がちゃんとあるかどうか(8~13℃程度、冷房の場合)で確認すると良いでしょう。
運転モード | 正常な場合の温度差 |
---|---|
冷房 | 8~13℃ |
暖房 | 16~23℃ |
具体的な動作確認方法は以下の通りとなります。
【STEP1】冷房運転、温度設定「最低」、風量「最大」にする
まずはじめに、エアコンを冷房運転にして、温度設定を最低、風量を最大に設定します。
【STEP2】吸込温度と吹出温度を測定する
次に、エアコンの吸込み温度としてエアコン上部(天井辺り)の空気温度を測定します。
上記の温度計の場合、温度計の周りの温度をIN(下側)に表示しますので、この場合は吸込温度(天井付近の温度)が19.9℃ということになります。
次に吹出し温度は、温度計のセンサー部をルーバーの中辺りに設置したりして測定します。
このセンサー部で測定した温度は、先程の温度計のOUT(上側)に表示されるため、エアコンの吹出温度は8.1℃ということになります。
よって、エアコンの吸込温度と吹出温度の差は11.8℃(19.9℃ー8.1℃)となり、判断基準となる「8~13℃」の範囲内となるので、このエアコンは正常に動いていると判断することができます。
逆に、この吸込と吐出の温度差が8℃より小さい場合は、エアコンになにか不具合が発生している可能性が考えられます。
上記の原因と対処法をご確認いただき、快適な室温でお過ごしください。もし、ご自身で解決できない場合は、またお気軽にお問い合わせください。
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エアコンのトラブル、もう悩まない!解決への3ステップ
エアコンの調子が悪いと感じたら、まずは落ち着いて状況を把握しましょう。
電源が入らない、ランプが点滅する、異音がする、冷風が出ない、水が漏れる…など、具体的な症状は何でしょうか?
慌てずに、これからご説明する3つのステップに従って、ひとつずつ問題を解決していきましょう。
ステップ1:状況確認と原因特定
不具合の具体的な症状(例:冷えない、異音がする、水漏れするなど)を把握しましょう。そして、エアコンの不調の原因を探ります。取扱説明書を確認したり、簡単なセルフチェックを試してみることで、自分で解決できることもあります。
エアコンの調子が悪いときは、まずこちらで不具合内容をチェック!
>> エアコンの不具合診断(スマート診断ナビ)はこちら
ステップ2:修理の可否
エアコンの使用年数から、エアコンの修理が可能かどうかを判断します。保証や修理費用確認費用などを調べましょう。
修理を依頼する前に、まずは修理が可能かどうかを確認することができます。
>>修理はできる?診断したい方はこちら
ステップ3:業者選び
修理または買い替えを依頼する業者を選びます。 メーカーのサービスセンター、家電量販店、街の電気屋さんなど、様々な選択肢があります。 費用やサービス内容を比較検討し、信頼できる業者を選びましょう。
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