パナソニックエアコンのランプ点滅は、フィルターやダストボックスのお手入れサインや取付ミス、霜取り運転、本体の異常など、様々な原因が考えられます。この記事では、タイマーランプやお掃除ランプ点滅の意味や対処法、リセット方法、エラーコードの読み取り方まで、エアコンのプロtaichanが詳しく解説します。
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▶ステップ1:ランプの点滅状態
パナソニック製エアコンのランプが点滅している場合の故障診断を行います。
点滅しているランプはどれですか?
パナソニックエアコンのランプ点滅の原因と対処法
パナソニックエアコンのランプ点滅は、主に以下の2つに分けることができます。
点滅するランプ | 原因 |
---|---|
運転ランプ | 運転準備中や霜取り運転中のお知らせ |
タイマーランプ | 一時的なエラー、またはエアコン故障 |
どのランプが点滅していますか?詳細は以下から該当する内容を選んでクリックしてご覧ください。
パナソニックエアコンの場合、運転ランプの点滅はお知らせを意味します。
- 運転準備中
エアコンをONにした直後、数分間は運転準備中を示すために運転ランプが点滅することがあります。
例)
・(AI)快適おまかせ運転開始時: 室温を測定して運転モードを決めるまでの間
・暖房運転開始時: 温風が出るまでの間
いずれの場合も、数分間の点滅後に点灯に変われば正常動作です。
- 霜取り運転中(暖房運転時)
外気温が5℃を下回る状況での暖房運転中、室外機に霜が付着することがあります。 その霜を溶かすために、1~2時間に1回(10~15分)程度、霜取り運転を行います。 霜取り運転中は暖房運転が一時停止し、運転ランプが点滅します。 霜取り運転が終了すると自動で暖房運転に復帰し、運転ランプも点灯に変わります。
霜取り運転中はエアコンから音がしたり、室外機から水が大量に出てくることもありますが、これらは正常な動作です。
タイマーランプの点滅は、エアコン本体または室外機に異常が発生していることを示しています。
一時的なエラーのこともありますので、修理を依頼する前に以下で解説する自分でできる対処法(エラーコードの読み取り、エアコンリセットなど)を試してみてください。
エアコンのリセット方法
エアコンのランプが点滅して動かない、またはすぐに止まってしまう場合は、エアコン本体のリセットを試してみましょう。
エアコンは、強いノイズを受けたり、ちょっとしたことが原因で誤作動を起こし、動かなくなることがあります。 エアコンが動かない場合は、一度下記の手順で本体をリセットしてみてください。
エアコンのリセットは、リモコンのボタンではなく、電源プラグを抜いて行います。リモコンのリセットボタンは、リモコンの電池交換後などに使用します。
エアコンのリセット手順
【手順1】エアコンの電源を切る
エアコンが動いている場合は、リモコンでエアコンの電源を切りましょう。運転ランプやタイマーランプが点滅して、既にエアコンの動作が停止している場合は、そのまま次のステップに進んでください。
【手順2】室内機の電源コードを抜く
エアコンの電源コードを抜きましょう。
電源プラグが高いところで抜き差ししにくい場合などは、分電盤の中にあるエアコン回路のブレーカーを落としても構いません。
- エアコンのブレーカーは、ラベルに「エアコン」や「AC」と記載されていることが多いです。
- ブレーカーを操作する際は、感電しないよう、乾いた手で操作し、金属部分に触れないように注意してください。
- ブレーカーのマークの意味は「ー」で通電、「◯」で開放(電気を遮断)となっています。
ルームエアコンの場合、電源は室内機側のコンセントのみとなっていますので、ここまで作業ができたらエアコンに流れる電気は遮断できたことになります。
【手順3】5分ほど経過したらに電源を入れ直す
エアコンの電源を落としてから5分ほど経過したら、コンセント(ブレーカー)を挿し入れてください。これでエアコンのリセットは完了です。もう一度エアコンを起動して室外機の動きをチェックしてください。
ルームエアコンの場合、電源コンセントは室内機のところに一箇所しかないため、この操作を行うことで、室内機だけではなく室外機の方も同時にリセットすることができます。
応急運転ボタンによる動作確認方法
エアコン本体に問題がないかを確認するために、「応急運転ボタン」を押してみましょう。
応急運転ボタンは、エアコン本体にある、通常は小さくて目立たないボタンで、リモコンを使わずにエアコンを起動できる機能です。
応急運転スイッチの使い方
ルームエアコンには「応急運転スイッチ」というものが室内機本体の下側や前面パネルを開いたところについていて、この応急運転スイッチを使えば、リモコンを使わずにエアコンを起動する事ができます。
- 取扱説明書をよく読み、応急運転ボタンの位置を確認します。
- ボタンが小さい穴に隠れている場合は、細い棒などを使って押します。
- 応急運転ボタンを押すと、エアコンが起動します。起動する運転モードや設定温度は、メーカーや機種によって異なります。
応急運転後の確認
エアコンの応急運転を行った後、以下の点を確認してください。
- 室外機が動き出したか
- エアコンから冷たい風/暖かい風が出てくるようになったか
この応急運転スイッチでエアコンを起動しても、エアコンがちゃんと動かない、またはランプが点滅して止まってしまう場合、エアコンに何らかの不具合が発生している可能性があります。
パナソニックエアコンのエラーコード読取方法
パナソニックエアコンの場合、エアコンが止まってしまった原因を示すエラーコードをリモコン、または室内機本体の診断コード表示部で読み取ることができます。
お使いのエアコンはどのタイプですか?
エアコン本体に向けて、リモコンのお知らせボタンを押してください。“ピピピピ…”と鳴り、リモコンの液晶表示部に診断コードが表示されます。
お知らせボタンを押しても「もう一度」の表示が出たり、エラー表示が出ないときは、正しく送受信できなかった可能性があります。もう一度、エアコン本体に向けてお知らせボタンを押してください。
リモコンに点検ボタンがある場合のエラーコードの読み取り方は以下の通りとなります。
【STEP1】室内機のタイマーランプが点滅していることを確認する
エラーコードはエアコンがエラーで止まっている(タイマーランプが点滅している)状態で読み取る必要があります。
タイマーランプ以外のランプ(運転、ナノイーなど)の点滅は故障を示すものではなく、別の機能のお知らせとなっています。
エラーコードの読み取りはタイマーランプが点滅していることが条件となりますので、まずはタイマーランプの状態を確認してみてください。
【STEP2】点検モードを起動する
次に、本体の不具合箇所のお知らせをするエラーコード(H11など3桁の英数字のこと)を読み取っていきます。
「診断ボタン」をボールペンなど先の尖ったものでその診断ボタンを長押しすると故障診断モードが立ち上がり、モコンの液晶表示部に「–」が表示されます。
【STEP3】エラーコードを読み取る
「温度/しつど」または「温度」ボタンをゆっくり繰り返し押すと、診断コードがリモコンに順番に表示されます。
該当の診断コードが表示されたときに、エアコン本体のランプが全て点灯し、“ピピピピ…”と鳴りますので、そのときに表示されている診断コードをご確認ください。
パナソニックエアコンで、リモコンにお知らせボタンや点検ボタンがない機種の場合、エアコンの前面カバーを開いたところにある液晶にエラーコードが表示されます。
例えば、「H、1、1」と表示された場合、エラーコードは「H11」となります。
エラーコード一覧表
パナソニックエアコンでよくある故障のエラーコードは以下の通りとなります。
エラーコード | 内容・原因 | 対処方法 |
---|---|---|
H00 | 異常なし | – |
H11 | エアコン本体と室外機の通信に不具合 | 点検・修理が必要です |
H14 | エアコン本体のセンサー異常 | 台所や厨房などに設置している場合は、涼しい環境にして様子を見る。設置場所が台所や厨房ではない場合は、本体リセットまたは電源の再投入。 |
H16 | エアコンが運転しているのに少量しか電流が流れていない | 本体リセットまたは電源の再投入 |
H19 | エアコン本体から風を送るファンが回転できなくなっている | 点検・修理が必要です |
H28 | 室外機のセンサー異常 | 本体リセットまたは電源の再投入 |
H50 | 排気(換気)ファンモーター異常 | 本体リセットまたは電源の再投入。「換気」ボタンがある機種の場合は、換気の設定を取り消し、またはリセット。 |
H51 | フィルターそうじノズル、またはブラシそうじブレード動作異常 | エアフィルターを付け直し、本体リセット。フィルターそうじノズルが途中で止まっている時はノズルリセット。 |
H52 | フィルターおそうじ機能の不具合 | エアフィルターを付け直し、本体リセット。エアフィルターが巻き込まれていてつけ直しできない場合は、点検・修理。 |
H56 | ルーバーが正常に動作できない | 上下ルーバーが障害物に当たっている場合は、取り除く。障害物に当たっていない場合は、電源の再投入。 |
H59 | 赤外線センサーの異常 | 電源の再投入 |
H86 | ホコリセンサーの異常 | 電源の再投入 |
H96 | 購入設置時の試運転の際にのみ表示 | 設置または移設直後であれば、冷房または暖房ボタンを押して再度試運転。設置または移設直後でなければ、点検・修理。 |
H97 | 室外機のファンの異常 | 電源の再投入 |
F11 | 冷房・暖房切換の異常 | 電源の再投入 |
F91 | 冷凍サイクルの異常 | 電源の再投入 |
F93 | 圧縮機の回転異常 | 電源の再投入 |
F99 | 異常電流の検知 | 電源の再投入 |
一時的なエラーやちょっとしたことが原因であれば、これらの対処法でエアコンが復旧する場合もまります。
スマート診断ナビ(使用年数や設置状況などを入力するだけで、簡単に診断できます)で、エアコンが修理できるかチェックしてみよう!
エアコン修理の依頼方法と費用相場
ここまで紹介した方法を試してもエアコンが動かない場合は、故障の可能性が高いでしょう。 その場合は、無理に自分で修理しようとせず、専門業者に依頼することをおすすめします。
- 保証期間内であれば:
保証期間内であれば、購入した販売店に連絡し、修理を依頼しましょう。保証期間内であれば、無償で修理してもらえる可能性があります。
- 保証期間外であれば:
保証期間外の場合は、メーカーサポートに連絡し、修理を依頼しましょう。その際、エアコンの型番やランプの点滅状況、エラーコードなどを伝えると、スムーズに修理が進みます。
メーカーサポートに連絡する際は、あらかじめエラーコードを調べておくと、おおよその修理費用が分かります。
エラーコードは、エアコンの故障箇所を特定するための重要な情報です。
電話口でエラーコードを伝えることで、修理費用や修理期間の見積もりをスムーズに行うことができます。
修理費用の相場
修理費用の詳細については以下のページを御覧ください。
>>修理料金について|Panasonic
プロが教える!パナソニックエアコン点滅のQ&A
- Qエアコンのランプが点滅しているけど、故障ではない場合もあるのですか?
- A
はい、その通りです。タイマーランプ以外のランプの点滅は、故障ではなく運転状態を知らせるサインであることが多いです。
taichanタイマーランプ以外のランプが点滅している場合は、まず取扱説明書を確認し、必要なメンテナンスを行いましょう。
- Qエアコンが全く動かない場合は、どうすればいいですか?
- A
まずは、電源プラグを抜き差ししてみましょう。それでも改善しない場合は、室外機の吹出口や吸い込み口がふさがっていないか確認してください。それでも動かない場合は、故障の可能性が高いので、修理を依頼しましょう。
taichanエアコンが全く動かない場合でも、慌てずにできることから試してみましょう。
まとめ
パナソニックエアコンのランプ点滅は、故障のサインとは限りません。運転状況をお知らせするサインの場合もあります。この記事では、ランプ点滅の様々なパターン、その原因と対処法、そして故障かな?と思った時の確認事項をまとめました。
自分でできる対処法としては、電源プラグの抜き差し、室外機の確認、取扱説明書の確認があります。スマート診断ナビを活用すれば、エアコンのトラブル原因を簡単に特定し、解決策を見つけることができます。
これらの情報をもとに、エアコンのトラブル解決にお役立てください。
もし、解決しない場合は、パナソニックの修理窓口に連絡しましょう。
- 電話:0120-878-554 / 03-6633-6700
- 受付時間:
月~土 9:00~19:00
日・祝日および当社指定の休業日 9:00~17:30 - 取扱説明書:https://panasonic.jp/support/manual.html
- 修理のご相談・お申し込み:https://panasonic.jp/support/repair.html
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エアコン、もしかして故障…? そんな時は焦らずこの【5ステップ】!
~故障原因・修理可否を解説~
エアコンの調子が悪いと感じたら、まずは落ち着いて状況を把握しましょう。
電源が入らない、ランプが点滅する、異音がする、冷風が出ない、水が漏れる…など、具体的な症状は何でしょうか? 慌てずに、これからご説明する5つのステップに従って、一つずつ問題を解決していきましょう。
大手電機メーカーで培った知識と15年以上の経験を持つ、エアコンの故障診断のエキスパート、taichanが、あなたのエアコンのトラブル解決をサポートします。
ステップ1:状況確認 - どんな症状が出ているか把握しよう!
まずは、エアコンが完全に故障しているのか、それとも一時的な不具合なのかを確認しましょう。
具体的な症状を把握することが重要です。「冷えない」「異音がする」「水漏れする」「ランプが点滅している」など、どのような症状が出ているかを具体的に確認しましょう。
エアコンの型番や購入時期、保証期間なども確認しておくと、後のステップで役立ちます。 修理費用の概算額を把握するために、メーカーのお客様サポートに問い合わせてみましょう。
【メーカー別】お客様サポートの連絡先一覧
(↑クリックすると、主要メーカーのサポート窓口連絡先と修理費用相場、故障時の対処法などをまとめたページが開きます)
メーカーのサポート窓口に連絡し、症状を伝えてみましょう。
電話口でおおよその修理費用を教えてもらうことができる場合があります。
なお、ご自身のエアコンの不具合状況を詳しく知りたい方は、こちらの診断ツールを使ってみましょう。
>>エアコンの不具合状況を診断する(スマート診断ナビ)
(↑クリックすると、エアコンの不具合状況を診断できるページが開きます)
ステップ2:修理できる?できない?
エアコンの症状を把握したら、次は修理が可能かどうかを判断しましょう。
- 自分で判断できない場合は、専門家に相談!
エアコンの内部構造は複雑で、素人判断は危険です。メーカーのサポート窓口や信頼できる修理業者に相談し、正確な診断を仰ぎましょう。 - 修理不可の場合も…
エアコン本体の劣化や部品の供給終了など、修理ができないこともあります。また、修理費用が高額となる故障(コンプレッサーの故障など)の場合も、買い替えを検討する必要があります。
スマート診断ナビを使えば、使用年数や設置状況などから修理の可否を診断することができます。
エアコンが修理できるかどうか診断できるツールはこちら
>>エアコンの修理可否を診断する(スマート診断ナビ)
(↑クリックすると、エアコンの修理可否を診断できるページが開きます)
ステップ3:業者選びのポイント! 優良業者を見つけるコツ
修理または買い替えと決めたら、次はどの業者に依頼するか?が重要になります。
修理または買い替えを依頼する業者を選びましょう。 メーカーのサービスセンター、家電量販店、街の電気屋さんなど、様々な選択肢があります。それぞれの業者の特徴を理解した上で、実際に見積もりを取り、費用やサービス内容を比較しながら検討していきましょう。
修理業者を比較する
>>修理業者を比較する
(↑クリックすると、修理業者を比較できるページが開きます)
エアコン修理の流れはこちら
>>エアコン修理の流れを確認する
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最適なエアコン選びのポイントをチェック!
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ステップ4:アフターサービス - 保証とメンテナンス
業者を決めたら、アフターサービスについても確認しておきましょう。
修理や買い替え後の保証期間やメンテナンスサービスの内容などを事前に確認しておくことで、安心してエアコンを使用することができます。
延長保証サービスの内容はこちら
>>延長保証サービスの内容を見る
(↑クリックすると、延長保証サービスの内容を確認できるページが開きます)
ステップ5:予防対策 - エアコンを長持ちさせるコツ
最後に、エアコンを長く快適に使うための予防対策について解説します。
エアコンの故障を予防するためには、定期的な清掃やメンテナンスが重要です。 フィルターの掃除や室外機周りの掃除などをこまめに行いましょう。清潔な状態に保ち、エアコンにかかる負担を軽減することで、エアコンの寿命を伸ばすことができます。
自分でできるエアコンメンテナンス方法はこちら
>>自分でできるエアコンメンテナンス方法
(↑クリックすると、自分でできるエアコンメンテナンス方法を確認できるページが開きます)
最後に、エアコンのプロとして、一つだけアドバイスさせてください。
エアコンの調子が悪い時は、誰でも不安になるものです。 この記事で紹介した5つのステップを参考に、落ち着いて行動すれば、きっと快適な生活を取り戻せます。
約10年に一度訪れるエアコンの買い替えは、住環境を改善するチャンスでもあります。 日頃からどのような空気環境を作りたいかを考えておくことも大切です。
いざという時は、信頼できる業者に相談しましょう。 そして、困ったことがあれば、いつでもtaichanにご相談ください。
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