「エアコンが動かなくなった!」そんな緊急事態に遭遇したことはありませんか?エアコンの故障は、日常生活に大きな支障をきたすだけでなく、健康にも影響を及ぼす可能性があります。この記事では、修理を依頼する前に確認すべきチェックポイントから、修理費用、メーカーサポートの情報まで、エアコンの故障に関するあらゆる情報を網羅しました。
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▶ステップ1:状況確認
エアコンの不具合について故障診断を行います。
エアコンの調子が悪いのですね。まずは今の状態の確認を行いますので、以下の中から症状を選んでください。
この記事の監修者
「taichan(たいちゃん)」
エアコンの故障診断のエキスパート、taichanです。大学院でヒートポンプを研究し、特許も取得。大手電機メーカーで培った知識と15年以上の現場経験を活かしたセカンドオピニオンを無料相談Q&A(空調テック)で提供中。電気主任技術者、電気工事士、冷凍機械責任者など、多数の資格を保有。
エアコンの故障かな?と思ったらまずチェック!よくある7つの症状
まずはじめに、エアコン故障時によく見られる症状についてお話していきます。
エアコンの調子が悪くなったと思った場合、まず以下の症状に当てはまるかどうか確認していってください。
【症状1】冷暖房が効かない
エアコンをつけているのに、涼しい/暖かい風が出てこない、生ぬるい風しか出ない… そんな時は、まずは簡単なチェックから始めましょう!
考えられる原因 は、フィルターの目詰まり、室外機の設置環境、冷媒ガスの不足など様々です。
簡単な対処法としては、
- フィルター掃除:
エアコンのフィルターを掃除機で掃除するか、水洗いします。 - 室外機の確認:
室外機に直射日光が当たっていないか、周囲に障害物がないか確認し、風通しを良くします。 - 設定温度の確認:
設定温度が適切か確認します。
【症状2】風量が弱い/風が全く出ない
エアコンの風量が弱かったり、全く風が出ない場合は、以下の原因が考えられます。
考えられる原因
- フィルターの目詰まり
- エアコンのフィルターが目詰まりすると、空気の流れが悪くなり、風量が弱くなったり、全く風が出なくなったりします。
- 対処法: フィルターを掃除機で掃除するか、水洗いしましょう。
- ルーバーの向き
- ルーバーの向きが適切でない場合、風向きが変わり、風量が弱く感じたり、風が届かない場合があります。
- 対処法: ルーバーの向きを調整してください。
- ファンモーターの故障
- 室内機または室外機のファンモーターが故障すると、風量が弱くなったり、全く風が出なくなったりします。
- 対処法: 専門業者に修理を依頼してください。
- 風量設定
- 風量設定が「弱」または「自動」になっていると、風量が弱く感じる場合があります。
- 対処法: 風量設定を「強」にしてみてください。
- その他の異常
- エアコンが異常を検知すると、風量が弱くなる、または風が出なくなる場合があります。
- 対処法: 専門業者にエアコン点検を依頼してください。
対処法
- フィルター掃除:
まずはフィルターを掃除機で掃除するか、水洗いしてみましょう。 - ルーバーの向き調整:
ルーバーの向きを調整して、風が適切な方向に向いているか確認してください。 - 風量設定の確認:
風量設定を「強」にしてみてください。 - 運転モードの確認:
「冷房」または「暖房」運転モードに切り替えてください。 - 室外機の確認:
室外機の周辺に障害物がないか確認し、風通しを良くしてください。
【症状3】異音がする
エアコンから「ガラガラ」「カラカラ」「キュルキュル」といった異音が聞こえる場合は、故障の前兆かもしれません。放置すると、エアコンの寿命を縮めたり、電気代が高くなったりする可能性があります。
早めに対処するために、まずは異音の種類と、考えられる原因を特定しましょう。
異音の種類と原因
1. ガラガラ、カタカタ音
【原因】
- 室内機・室外機のファンにゴミやホコリが付着
- 送風ファンの不具合
- 室外機に小石や枝などが入り込んでいる
2. キュルキュル音
【原因】
- 送風ファンモーターの劣化
3. プシュー、シュルシュル音
【原因】
- 冷媒ガスが流れる音
- 暖房運転時の霜取り運転の音
対処法
- エアコンを停止する:
異音がしたら、まずはエアコンを停止し、電源プラグを抜いてください。 - フィルターを掃除する:
室内機のフィルターにホコリが詰まっていると、異音の原因になることがあります。フィルターを掃除機で掃除するか、水洗いしましょう。 - 室外機の周辺を確認する:
室外機にゴミや障害物がないか確認し、風通しを良くしてください。
【症状4】水漏れする
エアコンから水漏れしている場合は、注意が必要です。放置すると、床や壁を傷めるだけでなく、感電やカビの発生などの原因にもなります。
水漏れの原因は様々ですが、主なものを以下にまとめました。
考えられる原因
- ドレンホースの詰まり
- エアコン内部で発生した結露水は、ドレンホースを通って室外に排出されます。ドレンホースがホコリやゴミで詰まると、水が逆流して室内に漏れてきます。
- 対処法: ドレンホースを掃除機で掃除するか、水洗いします。
- ドレンパンのひび割れ
- ドレンパンは、エアコン内部に溜まった結露水を一時的に貯めておくためのものです。ドレンパンにひび割れがあると、そこから水が漏れてきます。
- 対処法: ドレンパンを交換します。
- 設置不良
- エアコンの設置が傾いていると、水が正常に排出されず、漏れてくることがあります。
- 対処法: エアコンの水平を確認し、必要があれば調整します。
- 冷媒ガスの漏れ
- 冷媒ガスが漏れていると、配管が冷えすぎて結露し、水滴が落ちる場合があります。
- 対処法: 専門業者に冷媒ガスの補充と漏れ箇所の修理を依頼します。
- その他
- エアコン内部の結露、フィルターの汚れ、室外機の異常なども水漏れの原因となることがあります。
対処法
- エアコンを停止する:
水漏れに気づいたら、まずはエアコンを停止し、電源プラグを抜いてください。 - 漏れている箇所を確認する:
どこから水漏れしているのかを確認します。 - バケツなどを置く:
漏れている水を受けるために、バケツなどを置いてください。 - 二次被害を防ぐ:
床や家具が濡れないように、タオルなどで拭き取ってください。
【症状5】リモコンが効かない
エアコンのリモコンが効かない場合、いくつかの原因が考えられます。
考えられる原因
- リモコンの電池切れ
- リモコンの電池残量がなくなると、信号を送信できなくなります。
- 対処法: 新しい電池に交換してください。
- リモコンの故障
- リモコンが落下したり、水に濡れたりすると、故障することがあります。
- 対処法: リモコンを交換してください。
- 受信部の故障
- エアコン本体の受信部が故障していると、リモコンからの信号を受信できません。
- 対処法: 専門業者に修理を依頼してください。
- エアコン本体の故障
- エアコン本体が故障している場合、リモコン操作を受け付けないことがあります。
- 対処法: 専門業者に修理を依頼してください。
- 信号の干渉
- リモコンとエアコンの間に障害物があると、信号がうまく届かないことがあります。
- 対処法: 障害物を取り除いてください。
対処法
- 電池交換:
まずはリモコンの電池を新しいものに交換してみましょう。 - 障害物の確認:
リモコンとエアコンの間に障害物がないか確認してください。 - スマホのカメラで確認:
スマホのカメラでリモコンの送信部を見て、ボタンを押したときに赤外線が出ているか確認してください。赤外線が出ていない場合は、リモコンの故障が考えられます。
【症状6】エアコンのランプが点滅している
エアコンのランプが点滅している場合、それはエアコンが故障しているサインかもしれません。
エラーコードの確認方法
ルームエアコンのエラーコードは、通常、室内機に表示されます。表示される場所は機種によって異なりますが、多くの場合、以下のいずれかです。
- リモコンの液晶画面
- 室内機の前面パネル
- 運転ランプの点滅パターン
エラーコードの確認方法は以下の通りです。
- エアコンの電源を入れる
- リモコンまたは室内機にエラーコードが表示されていないか確認する
エラーコードは「E1」「F3」「H02」のように、英数字で表示されることが多いです。 - 取扱説明書でエラーコードの意味を確認する
エラーコードの意味がわからない場合は、取扱説明書で確認してください。取扱説明書がない場合は、メーカーのホームページで確認するか、メーカーに問い合わせてください。
【症状7】電源が入らない
エアコンの電源が入らない場合、いくつかの原因が考えられます。
まずは、以下の項目をチェックして、原因を特定してみましょう。
チェックリスト
- 電源プラグがコンセントに正しく差し込まれているか確認する
- 電源プラグが抜けていたり、緩んでいたりする可能性があります。
- 対処法: 電源プラグをコンセントにしっかりと差し込んでください。
- ブレーカーが落ちていないか確認する
- エアコンの使いすぎや、他の電化製品との併用でブレーカーが落ちている可能性があります。
- 対処法: ブレーカーが上がっているか確認し、落ちていれば上げてください。
- コンセントに電気が来ているか確認する
- コンセント自体に問題がある可能性があります。
- 対処法: 他の電化製品をコンセントに差し込んで、電気が来ているか確認してください。
- リモコンの電池切れ
- リモコンの電池残量がなくなると、エアコンを操作できない場合があります。
- 対処法: 新しい電池に交換してください。
- エアコン本体の故障
- エアコン本体が故障している可能性があります。
- 対処法: 専門業者に修理を依頼してください。
上記の項目を確認しても解決しない場合は、専門業者に点検・修理を依頼することをおすすめします。
【簡単】エアコンをリセットして復旧させる方法
エアコンの調子が悪いときは、本体をリセットすることで復旧する可能性があります。 簡単な手順でリセットできますので、ぜひ試してみてください。
リセット手順
エアコンをオフにする
エアコンが動作中の場合は、リモコンで電源をオフにします。電源ランプが点滅して動作が停止している場合は、この手順は不要です。電源コードを抜く
室内機の電源コードをコンセントから抜きます。電源プラグが抜きにくい場合は、分電盤のブレーカーをオフにしてもOKです。ルームエアコンの場合、電源は室内機側にしかないため、これでエアコンへの電力供給が遮断されます。5分待つ
電源コードを抜いた状態で5分間待ちます。電源を入れ直す
コンセントに電源コードを差し込み直すか、ブレーカーをオンにします。これでエアコンが再起動します。ルームエアコンの場合、この操作で室内機と室外機の両方がリセットされます。
注意点
- リモコンの「リセット」ボタンは、リモコンのリセット用であり、エアコン本体のリセットには使用できません。
リセット後もエアコンが停止したり、電源ランプが点滅する場合は、故障の可能性があります。
応急運転でエアコンを一時的に復旧させる方法
エアコンには、応急運転ボタン が付いています。 リモコンが壊れてしまった時や、ちょっとした不具合が発生した時に、この応急運転ボタンを使ってエアコンを一時的に動かすことができます。
応急運転の方法
応急運転ボタンを探す
応急運転ボタンは、機種によって場所が異なります。一般的には、前面パネルを開いたところや本体の右下あたりにあります。taichan取扱説明書で確認するか、「メーカー名+応急運転ボタン」で画像検索すると、お使いの機種のボタンの位置がわかります。
応急運転ボタンを押す
ボタンを押すと、設定温度は25℃、自動運転モードで応急運転が開始されます。夏は冷房、冬は暖房で運転が始まります。再度ボタンを押して停止
もう一度ボタンを押すと、応急運転が停止します。
応急運転で確認できること
- 応急運転で正常に動作すれば、エアコンの冷房・暖房機能自体は問題ない可能性が高いです。
- 応急運転中にエアコンが停止し、ランプが点滅し始めた場合は、故障の可能性が高いです。
注意点
- 応急運転はあくまで一時的なものです。
- 応急運転で正常に動作しても、根本的な原因が解決されたわけではありません。
- 故障が疑われる場合は、専門業者に点検・修理を依頼してください。
修理費用の目安
エラーコードから故障原因を特定し、以下の表を参考に修理費用の目安を把握しましょう。
故障箇所 | 修理費用(目安) |
---|---|
室外機制御基盤 | 13,800~27,000円 |
室外機ファンモーター | 15,800~28,000円 |
冷媒ガス漏れ | 13,800~27,000円 |
室内機マイコン | 13,800~27,000円 |
室内機ファンモーター | 27,800~33,000円 |
冷媒回路 | 17,800~100,000円 |
リモコン | 2,000~10,000円 |
水漏れ | 27,800~37,800円 |
室内機ルーバー | 5,800~19,000円 |
室内機前面パネル | 8,800~32,000円 |
注意点
- 上記の修理費用は目安となります。
- 修理費用は、故障原因、エアコンの状態、設置状況などによって異なります。
- 実際の修理費用は、専門業者に見積もりを依頼してください。
メーカーサポートに問い合わせる方法
エアコンについて、操作方法や故障、修理など、何か困ったことがあれば、のメーカーサポートに問い合わせてみましょう。
リコール情報も確認しておこう
エアコンの中には、リコール対象となっている機種があります。 故障かな?と思ったら、まずはリコール情報を確認しましょう。
リコール対象機種であれば、無償で点検・修理 を受けられる可能性があります。
リコール対象だった場合
リコール対象機種だった場合は、メーカーのお客様窓口に連絡し、点検・修理を依頼しましょう。
注意
- リコール情報は随時更新されますので、最新の情報をご確認ください。
- 自分で修理しようとせず、必ずメーカーサポートに連絡してください。
まとめ
この記事では、エアコンの故障原因の調べ方、修理費用の目安、そしてメーカーサポートの情報などをお伝えしました。
エアコンの不調に気づいたら、まずはこの記事で紹介した内容をチェックしてみてください。 もしかしたら、簡単な対処で解決できるかもしれません。
もし自分で解決できない場合は、早めに専門業者に相談することをおすすめします。 特に、エアコンの使用頻度が高くなる夏や冬は、修理や交換の依頼が集中し、対応に時間がかかることがあります。
早め早めの対応が、快適なエアコンライフの鍵です。この記事を参考に、適切な対処をしてくださいね。
もし、自分で解決しない場合は、メーカーの修理窓口に連絡しましょう。
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