ダイキンのエアコンを使っている時に、突然「A3」というエラーコードが表示されたら、どうすれば良いのでしょうか?
この記事では、ダイキンエアコンのエラーコードA3の原因と対処法を、エアコンのプロが分かりやすく解説します。修理費用や予防策も紹介するので、ぜひ最後まで読んで、安心してエアコンを使い続けてください。
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この記事の監修者
「taichan(たいちゃん)」
エアコンの故障診断のエキスパート、taichanです。大学院でヒートポンプを研究し、特許も取得。大手電機メーカーで培った知識と15年以上の現場経験を活かしたセカンドオピニオンを無料相談Q&A(空調テック)で提供中。電気主任技術者、電気工事士、冷凍機械責任者など、多数の資格を保有。
エラーA3とは?
ダイキンのエアコンのエラーコード「A3」は、主に室内機のドレンパン内の水位が上昇しすぎたことを示します。
エアコン内部にはドレンパンと呼ばれる排水タンクがあり、ここに水が溜まりすぎるとA3エラーが表示されます。
このエラーは、冷房運転中など、エアコンの使用中に発生する可能性があります。
エラーコードA3が出た時の対処法
エラーコード「A3」は、主にエアコン内部の排水に関する問題で発生します。主な原因は以下の通りです。
ドレンパンの汚れや詰まり
エアコン内部には、冷房運転時に発生する結露水を受け止める「ドレンパン」と呼ばれる排水タンクがあります。ドレンパンにゴミやホコリ、カビなどが溜まると、排水がうまくいかなくなり、水が溢れてしまうことがあります。
対処法
- エアコンのフィルターを定期的に清掃しましょう(2週間に1回程度が目安です)。フィルターの汚れは、ドレンパンの汚れにも繋がります。
- ドレンパンの掃除は、専門業者に依頼するのがおすすめです。ドレンパンはエアコン内部にあるため、プロによる分解作業が必要となります。
ドレン排水管の詰まり
ドレンパンから排出される水が流れる「ドレン排水管」が詰まると、水が逆流してドレンパンに溜まってしまいます。屋外に設置されているドレン排水管は、落ち葉や虫の死骸などが入り込んで詰まることがあります。
対処法
- ドレン排水管の詰まりも、専門業者に依頼して清掃してもらうのが確実です。
ドレンポンプの故障
「ドレンポンプ」は、エアコン内部に溜まった水を屋外に排出するポンプです。これが故障すると、水が溜まりすぎてしまいます。ドレンポンプは、長年の使用による劣化や、ゴミの詰まりなどが原因で故障することがあります。
対処法
- ドレンポンプの故障は、ご自身で修理するのは難しいです。専門業者に交換を依頼しましょう。
- エアコンのメーカーのサポートセンターに問い合わせて、修理を依頼することもできます。
フロートスイッチの故障
「フロートスイッチ」は、ドレンパンに浮きがあり、水位が上がると浮きが上昇してスイッチが入り、エアコンを停止させる安全装置です。これが故障すると、A3エラーが発生するだけでなく、エアコンが停止せず、水が溢れて水漏れを起こす可能性があります。
対処法
- フロートスイッチの故障は、ご自身で修理するのは危険です。専門業者に点検・修理を依頼しましょう。
プリント基板の故障
エアコンの頭脳とも言えるプリント基板が故障すると、様々なエラーが発生する可能性があります。プリント基板は、落雷や停電などの電圧異常、湿気やホコリなどによって故障することがあります。
対処法
- プリント基板の故障は、ご自身で修理することはできません。エアコンのメーカーのサポートセンターや、専門の修理業者に連絡して、点検・修理を依頼しましょう。
電圧不足
エアコンに十分な電圧が供給されていない場合、A3エラーが発生することがあります。電圧不足は、同じ回路に多くの機器を使用している場合や、電力会社側の供給電圧が不安定な場合に起こることがあります。
対処法
- 電圧不足が原因と考えられる場合は、電力会社に相談してみましょう。
- 電圧安定装置を設置することで、安定した電圧を供給することができます。
- 電圧計を使ってコンセントの電圧を測定し、適正電圧であるかを確認しましょう。
- エアコンの取扱説明書に記載されている適正電圧を確認しましょう。
A3エラーの原因は様々ですが、最も多いのはドレンパンの汚れや詰まりです。エアコンを長期間使用していると、ホコリやカビなどが溜まりやすく、排水不良の原因となります。
エラーコードA3が表示された場合の対処法
エラーコード「A3」が表示された場合、以下の方法でエアコンをリセットしてみてください。
- エアコンの運転を停止し、電源ブレーカーを落とす
- 5分後、もう一度電源を入れ、運転してみる
ちょっとしたことが原因の場合、リセット操作でエラーが解消する場合があります。
すぐにでも復旧させたい場合の応急処置
上記の方法でエラーが解消されない場合は、応急処置としてドレンパンに溜まった水を抜くことで、エアコンを一時的に復旧させることができます。
ドレンパンの水を抜く
- エアコンの運転を停止し、電源プラグを抜きます。感電防止のため必ず電源を切って、ブレーカーを落としてください。
- 多くのエアコンの場合、ドレンパンには黒いゴムキャップのような排水口があります。 エアコンのカバーを開けて、白いタンクのような装置を探し、黒いゴムキャップを確認してください。
- キャップを外す前に、バケツなどを下に用意します。A3エラーが出ている場合は、キャップを外すと2~3リットル近く水が溢れ出すことがあるので注意が必要です。
- ゴムキャップを外し、中の水をバケツなどに排水します。
- 排水が終わったら、キャップをしっかりと閉め、エアコンの電源を入れ直します。
ドレンパンの水を抜くことはあくまで応急処置であり、数時間後にまた同じ作業を繰り返す必要があるため、根本的な解決にはなりません。排水に関わるドレンポンプの修理などが必要となりますので、早めに修理を依頼するようにしましょう。
A3エラーを放置するとどうなる?
A3エラーはエアコン内部に水が溜まっている状態です。放置すると、以下のような悪影響を及ぼす可能性があります。
- 水漏れ:
ドレンパンから水が溢れ出し、床や壁を濡らしてしまいます。最悪の場合、階下にまで水が漏れてしまうことも。 - カビの発生:
エアコン内部に湿気が溜まり、カビが繁殖しやすくなります。カビは悪臭やアレルギーの原因となるだけでなく、エアコンの性能低下にもつながります。 - 故障の悪化:
A3エラーを放置することで、ドレンポンプやその他の部品に負担がかかり、故障がさらに悪化する可能性があります。
A3エラーは、早めの対処が重要です。応急処置で改善しない場合は、速やかに専門業者に修理を依頼しましょう。
修理費用の相場
A3エラーの修理費用は、原因や修理内容によって大きく異なります。
- 軽微な修理の場合:
ドレンパンやドレンホースの清掃だけで済む場合は、5,000円~15,000円程度が相場です。 - 部品交換が必要な場合:
ドレンポンプやフロートスイッチなどの部品交換が必要な場合は、20,000円~40,000円程度かかることもあります。 - その他:
エアコンの設置状況や修理業者の地域差などによっても費用は変動します。
上記はあくまで目安であり、実際の費用は異なる場合があります。修理を依頼する前に、必ず業者に見積もりを依頼し、詳細を確認しましょう。
まとめ
ダイキンのエアコンにエラーコードA3が表示されたら、慌てずにこの記事で紹介した対処法を試してみましょう。
- エアコンのリセット:
電源を入れ直すだけで解決する場合があります。 - ドレンパンの水抜き:
応急処置として有効な場合があります。 - 専門業者への依頼:
上記で解決しない場合は、速やかに修理を依頼しましょう。
A3エラーは放置すると水漏れやカビの原因になるだけでなく、故障を悪化させる可能性もあります。早めの対処が肝心です。
定期的なエアコンクリーニングやフィルター清掃も、A3エラーの予防に効果的です。
この記事を参考に、快適なエアコンライフを送りましょう。
ダイキンコンタクトセンターへの連絡方法
- 電話:0120-88-1081
- FAX:0120-07-0881
- 受付時間:24時間(年中無休)
- 取扱説明書:https://www.free.dtnet.daikin.co.jp/DT-NET/torisetu/search
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- WEB修理受付:https://www.daikincc.com/acceptnew/ippantop.php
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~故障原因・修理可否を解説~
エアコンの調子が悪いと感じたら、まずは落ち着いて状況を把握しましょう。
電源が入らない、ランプが点滅する、異音がする、冷風が出ない、水が漏れる…など、具体的な症状は何でしょうか? 慌てずに、これからご説明する5つのステップに従って、一つずつ問題を解決していきましょう。
大手電機メーカーで培った知識と15年以上の経験を持つ、エアコンの故障診断のエキスパート、taichanが、あなたのエアコンのトラブル解決をサポートします。
ステップ1:状況確認 - どんな症状が出ているか把握しよう!
まずは、エアコンが完全に故障しているのか、それとも一時的な不具合なのかを確認しましょう。
具体的な症状を把握することが重要です。「冷えない」「異音がする」「水漏れする」「ランプが点滅している」など、どのような症状が出ているかを具体的に確認しましょう。
エアコンの型番や購入時期、保証期間なども確認しておくと、後のステップで役立ちます。 修理費用の概算額を把握するために、メーカーのお客様サポートに問い合わせてみましょう。
【メーカー別】お客様サポートの連絡先一覧
(↑クリックすると、主要メーカーのサポート窓口連絡先と修理費用相場、故障時の対処法などをまとめたページが開きます)
メーカーのサポート窓口に連絡し、症状を伝えてみましょう。
電話口でおおよその修理費用を教えてもらうことができる場合があります。
なお、ご自身のエアコンの不具合状況を詳しく知りたい方は、こちらの診断ツールを使ってみましょう。
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ステップ2:修理できる?できない?
エアコンの症状を把握したら、次は修理が可能かどうかを判断しましょう。
- 自分で判断できない場合は、専門家に相談!
エアコンの内部構造は複雑で、素人判断は危険です。メーカーのサポート窓口や信頼できる修理業者に相談し、正確な診断を仰ぎましょう。 - 修理不可の場合も…
エアコン本体の劣化や部品の供給終了など、修理ができないこともあります。また、修理費用が高額となる故障(コンプレッサーの故障など)の場合も、買い替えを検討する必要があります。
スマート診断ナビを使えば、使用年数や設置状況などから修理の可否を診断することができます。
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ステップ3:業者選びのポイント! 優良業者を見つけるコツ
修理または買い替えと決めたら、次はどの業者に依頼するか?が重要になります。
修理または買い替えを依頼する業者を選びましょう。 メーカーのサービスセンター、家電量販店、街の電気屋さんなど、様々な選択肢があります。それぞれの業者の特徴を理解した上で、実際に見積もりを取り、費用やサービス内容を比較しながら検討していきましょう。
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ステップ4:アフターサービス - 保証とメンテナンス
業者を決めたら、アフターサービスについても確認しておきましょう。
修理や買い替え後の保証期間やメンテナンスサービスの内容などを事前に確認しておくことで、安心してエアコンを使用することができます。
延長保証サービスの内容はこちら
>>延長保証サービスの内容を見る
(↑クリックすると、延長保証サービスの内容を確認できるページが開きます)
ステップ5:予防対策 - エアコンを長持ちさせるコツ
最後に、エアコンを長く快適に使うための予防対策について解説します。
エアコンの故障を予防するためには、定期的な清掃やメンテナンスが重要です。 フィルターの掃除や室外機周りの掃除などをこまめに行いましょう。清潔な状態に保ち、エアコンにかかる負担を軽減することで、エアコンの寿命を伸ばすことができます。
自分でできるエアコンメンテナンス方法はこちら
>>自分でできるエアコンメンテナンス方法
(↑クリックすると、自分でできるエアコンメンテナンス方法を確認できるページが開きます)
最後に、エアコンのプロとして、一つだけアドバイスさせてください。
エアコンの調子が悪い時は、誰でも不安になるものです。 この記事で紹介した5つのステップを参考に、落ち着いて行動すれば、きっと快適な生活を取り戻せます。
約10年に一度訪れるエアコンの買い替えは、住環境を改善するチャンスでもあります。 日頃からどのような空気環境を作りたいかを考えておくことも大切です。
いざという時は、信頼できる業者に相談しましょう。 そして、困ったことがあれば、いつでもtaichanにご相談ください。
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