ダイキンエアコンを使っているあなたは、エラーコード「E7」が表示されて困っていませんか?
「E7」は一体どんなエラーで、どうすれば解決できるのでしょうか?
この記事では、ダイキンエアコンのE7エラーの原因と修理方法を、専門家がわかりやすく解説します。 ご自身でできるチェックポイントから、専門業者に依頼する際の注意点まで、詳しくご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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この記事は、ダイキン製ルームエアコンを対象として解説しています。お使いのエアコンが業務用エアコンの場合は、以下の記事をご覧ください。
この記事の監修者
「taichan(たいちゃん)」
エアコンの故障診断のエキスパート、taichanです。大学院でヒートポンプを研究し、特許も取得。大手電機メーカーで培った知識と15年以上の現場経験を活かしたセカンドオピニオンを無料相談Q&A(空調テック)で提供中。電気主任技術者、電気工事士、冷凍機械責任者など、多数の資格を保有。
ダイキンエアコンのE7エラーとは?
ダイキンルームエアコンのエラーコード「E7」は、室外機ファン(エアコンの室外機にある、熱交換器を冷却するためのファン)が正常に動作していないことを示すシステムエラー(エアコンの制御システムが異常を検知した際に表示されるエラー)です。
E7エラーが発生すると、エアコンは自動的に運転を停止し、冷房や暖房が効かなくなります。
自分でできる!E7エラー発生時のチェックポイント
E7エラーが出たときは、まず自分でできる以下のチェックポイントを確認してみましょう。
室外機のファンの回転を邪魔するものがないか?
E7エラーは、ファンの回転異常を検知して表示されることがあります。室外機に棒や植物などの異物が挟まり、ファンが回転できなくなっていないか確認してください。冬場の場合、除霜運転で溶けた水が室外機の中で凍りつき、ファンの回転を邪魔してしまうこともあります。
異物がエラーの原因であった場合は、一度エアコンの電源を入り切りして再起動すればOKです。
E7エラーのエアコンのリセット方法
ノイズなどが原因でE7エラーが出ている場合は、エアコンのリセットで直ることがあります。
リセットの手順
- エアコンの電源をOFFにする
- 室内機のコンセントを抜くか、ブレーカーを落とす
- 5分以上放置する(この間、リモコンは操作しない)
- コンセントを戻すか、ブレーカーを入れる
- エアコンの電源をONする
エアコン内部の基盤に電気が残っているとリセットがうまくいかないため、5分以上放置することが重要です。リセットでエアコンが動いたら、何らかのノイズが原因でシステムエラーを起こしていたと考えられます。
応急運転で故障かどうかを判定する手順
エアコンのリセットでも改善しない場合は、応急運転ボタンで起動を試してみましょう。ダイキンのエアコンには、本体に応急運転ボタンがあります。
応急運転による起動の手順
- 室内機の右下にあるON/OFFスイッチを押す
- 応急運転が開始される
- もう一度ON/OFFスイッチを押して停止する
応急運転時の注意点
- 設定温度は25℃で固定されます。(夏は冷房、冬は暖房)
- 機種によっては15分で自動停止します。
- 途中で停止し、ランプが点滅した場合は故障の可能性が高いです。
応急運転ボタンでエアコンが動いたら、冷房や暖房機能自体は問題ない可能性が高いです。
それでもエアコンが動かない場合は・・・
上記の方法を試してみてもエアコンが動かない場合は、エアコンが故障している可能性があります。
修理を依頼する場合は、ダイキンエアコンのメーカーサポートに連絡してみましょう。
メーカーサポートに連絡する際は、エアコンの型番、購入時期、保証期間などを事前に確認しておきましょう。 修理費用が高額になる場合や、エアコンが古い場合は、買い替えを検討することもおすすめです。 真夏や真冬など、緊急を要する場合は、お近くの修理業者に連絡することも検討してください。
E7エラーの原因究明!故障箇所と修理方法を解説
エアコンのエラーコードは、大まかな不具合箇所を示しているに過ぎません。そのため、まずはエラーコードの内容を参考に、消去法で不具合箇所を特定していくことから始めましょう。
E7エラーの主な不具合箇所を特定するための大まかな流れを以下にまとめました。
原因 | 不具合の内容 | 確認内容 | 主な修理方法 |
①室外ファンの配線や コネクタの不具合 | ・接触不良 ・断線、絶縁不良 | ・コネクタ部に異常がないか ・配線が断線していないか | ・不具合箇所の補修 ・部品交換 |
②ファンモータ本体の 不具合 | ・回転不良(ベアリング) ・コイル巻線の断線、 レアリーク | ・手回しチェック ・コイル巻線の導通確認 | ・ファンモータ交換 |
③室外プリント基板 の不具合 | ・プリント基板の故障 | ・ファンモータ交換で直ら ない場合は基盤異常と判定 | ・基盤交換 |
ダイキンエアコンのE7エラーの原因は、室外ファンへの異物噛み込みやファンモータの故障が多く、それぞれ異物除去やファンモータ交換で修理が完了することになります。
室外ファンの配線やコネクタの不具合
ダイキンのE7エラーは、室外ファンの配線接続に異常が発生した場合に表示されることがあります。以下の方法で配線の破損やコネクタの挿入状態などを確認してください。
- 室外ファンの配線が破損したり、コネクタが外れていたりしないか確認する。
- コネクタがしっかりと接続されているか、ぐらつきや緩みがないか確認する。
配線やコネクタに異常がある場合は、補修するか、室外ファンモーターを交換することで修理できます。
室外ファンモーター本体の不具合
ダイキンのE7エラーは、室外ファンモーター本体に異常が発生した場合にも表示されます。
室外ファンモーターの不具合には、以下のような原因が考えられます。
- 室外ファンの回転を妨げる原因: 異物の噛み込みやベアリングの劣化など
- コネクタの接続不良: コネクタの接触不良や緩みなど
- モーター内部のコイルの異常: コイルの断線やレアリーク(コイル線の絶縁不良)など
これらの原因を特定するために、以下の手順で確認していきます。
- 室外ファンのベアリングの劣化を確認: 運転時に異音(ゴリゴリとした音など)が発生していないか、回転がスムーズかを確認します。
- モーター内部のコイルの断線を確認: テスターを用いて、ファンモーター配線の導通や抵抗値を測定します。
- モーター内部のコイルのレアリークを確認: レアリークは、テスターや絶縁抵抗計などを使っても判定できないことが多いです。そのため、ファンモーター本体を交換し、エラーが復旧するかどうかで判定することが現実的です。
手順1~2で異常が確認された場合は、ファンモーターを交換することで修理できます。 ベアリングの固着が原因の場合は、ベアリング単体を交換する方法もありますが、手間と時間がかかるため、一般的にはファンモーター本体を交換します。
手順1~2で異常がなく、レアリークが疑われる場合は、ファンモーターを交換して様子を見ます。ファンモーターを交換しても故障が直らない場合は、室外プリント基板の不具合が考えられます。
レアリークとは、コイル線の絶縁不良のことです。常に絶縁不良が発生しているとは限らず、電流が流れコイルが熱を持った時にだけ不具合が発生するケースもあります。例えば、ファンが最初は動くものの、一定時間経過後や高速回転時にエラーコードが出る場合は、レアリークが疑われます。
室外プリント基板の不具合
ダイキンのE7エラーは、室外プリント基板に異常が発生した場合にも表示されます。
室外プリント基板の不具合を確認するには、以下の手順で確認します。
- 電源配線の電圧測定: テスターを用いて、プリント基板に適切な電圧が供給されているか確認します。
- コネクタの状態確認: コネクタがしっかりと接続されているか、破損や腐食がないかを確認します。
- プリント基板の交換: プリント基板を交換し、エアコンが正常に動作するかどうかを確認します。
まず、手順1と2で、プリント基板に電気が供給されているか、コネクタの接続に異常がないかを確認します。 これらの確認で異常が見つからない場合は、プリント基板を交換します。ファンモーターの交換と同時に行うか、ファンモーターを交換しても故障が直らない場合にプリント基板も交換します。
プリント基板を交換後、本体をリセットし、E7エラーが表示されずに正常に動作すれば修理完了です。
簡単にエアコンの状態をチェックしてみても故障の原因がわからない場合は、専門業者に修理を依頼しましょう。
修理費用の目安
ダイキンエアコンでE7エラーが出た場合の修理費用は2万円から5万円くらいとなります。
E7エラーは、室外ファンの回転不良が主な原因です。そのため、修理の内容によっては費用が変わってきます。
- 異物の除去など簡単な処置だけの場合:
比較的費用が抑えられます。 - 部品交換が必要な場合:
部品代と溶接を伴う修理作業代がかかるため、費用が大幅に高くなります。
注意点
- エアコンの使用年数が長いほど、部品の劣化が進んでいる可能性があり、修理費用が高くなる場合があります。
- 10年以上使っているエアコンの場合、修理ではなく買い替えを検討した方が良い場合もあります。
- 正確な修理費用は、専門業者が実際にエアコンを見て診断しないと分かりません。
まとめ
この記事では、ダイキンエアコンでE7エラーが発生した場合の原因と対処法について解説しました。
E7エラーは、主に室外機のファンに関連する問題で発生します。
異物の詰まりやファンモーターの故障、プリント基板の不具合などが考えられます。
まずは、ご自身で安全に確認できる範囲で、室外機の周りに異物がないか、ファンがスムーズに回転するかなどをチェックしてみましょう。
それでも解決しない場合は、無理せず専門業者に点検・修理を依頼することをおすすめします。
エアコンの寿命や修理費用、買い替え時期なども考慮しながら、最適な方法でE7エラーを解決し、快適なエアコン環境を取り戻しましょう。
ダイキンコンタクトセンターへの連絡方法
- 電話:0120-88-1081
- FAX:0120-07-0881
- 受付時間:24時間(年中無休)
- 取扱説明書:https://www.free.dtnet.daikin.co.jp/DT-NET/torisetu/search
- AIチャット:https://www.daikincc.com/AI_chatsupport/ra.html
- WEB修理受付:https://www.daikincc.com/acceptnew/ippantop.php
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電源が入らない、ランプが点滅する、異音がする、冷風が出ない、水が漏れる…など、具体的な症状は何でしょうか? 慌てずに、これからご説明する5つのステップに従って、一つずつ問題を解決していきましょう。
大手電機メーカーで培った知識と15年以上の経験を持つ、エアコンの故障診断のエキスパート、taichanが、あなたのエアコンのトラブル解決をサポートします。
ステップ1:状況確認 - どんな症状が出ているか把握しよう!
まずは、エアコンが完全に故障しているのか、それとも一時的な不具合なのかを確認しましょう。
具体的な症状を把握することが重要です。「冷えない」「異音がする」「水漏れする」「ランプが点滅している」など、どのような症状が出ているかを具体的に確認しましょう。
エアコンの型番や購入時期、保証期間なども確認しておくと、後のステップで役立ちます。 修理費用の概算額を把握するために、メーカーのお客様サポートに問い合わせてみましょう。
【メーカー別】お客様サポートの連絡先一覧
(↑クリックすると、主要メーカーのサポート窓口連絡先と修理費用相場、故障時の対処法などをまとめたページが開きます)
メーカーのサポート窓口に連絡し、症状を伝えてみましょう。
電話口でおおよその修理費用を教えてもらうことができる場合があります。
なお、ご自身のエアコンの不具合状況を詳しく知りたい方は、こちらの診断ツールを使ってみましょう。
>>エアコンの不具合状況を診断する(スマート診断ナビ)
(↑クリックすると、エアコンの不具合状況を診断できるページが開きます)
ステップ2:修理できる?できない?
エアコンの症状を把握したら、次は修理が可能かどうかを判断しましょう。
- 自分で判断できない場合は、専門家に相談!
エアコンの内部構造は複雑で、素人判断は危険です。メーカーのサポート窓口や信頼できる修理業者に相談し、正確な診断を仰ぎましょう。 - 修理不可の場合も…
エアコン本体の劣化や部品の供給終了など、修理ができないこともあります。また、修理費用が高額となる故障(コンプレッサーの故障など)の場合も、買い替えを検討する必要があります。
スマート診断ナビを使えば、使用年数や設置状況などから修理の可否を診断することができます。
エアコンが修理できるかどうか診断できるツールはこちら
>>エアコンの修理可否を診断する(スマート診断ナビ)
(↑クリックすると、エアコンの修理可否を診断できるページが開きます)
ステップ3:業者選びのポイント! 優良業者を見つけるコツ
修理または買い替えと決めたら、次はどの業者に依頼するか?が重要になります。
修理または買い替えを依頼する業者を選びましょう。 メーカーのサービスセンター、家電量販店、街の電気屋さんなど、様々な選択肢があります。それぞれの業者の特徴を理解した上で、実際に見積もりを取り、費用やサービス内容を比較しながら検討していきましょう。
修理業者を比較する
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最適なエアコン選びのポイントをチェック!
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ステップ4:アフターサービス - 保証とメンテナンス
業者を決めたら、アフターサービスについても確認しておきましょう。
修理や買い替え後の保証期間やメンテナンスサービスの内容などを事前に確認しておくことで、安心してエアコンを使用することができます。
延長保証サービスの内容はこちら
>>延長保証サービスの内容を見る
(↑クリックすると、延長保証サービスの内容を確認できるページが開きます)
ステップ5:予防対策 - エアコンを長持ちさせるコツ
最後に、エアコンを長く快適に使うための予防対策について解説します。
エアコンの故障を予防するためには、定期的な清掃やメンテナンスが重要です。 フィルターの掃除や室外機周りの掃除などをこまめに行いましょう。清潔な状態に保ち、エアコンにかかる負担を軽減することで、エアコンの寿命を伸ばすことができます。
自分でできるエアコンメンテナンス方法はこちら
>>自分でできるエアコンメンテナンス方法
(↑クリックすると、自分でできるエアコンメンテナンス方法を確認できるページが開きます)
最後に、エアコンのプロとして、一つだけアドバイスさせてください。
エアコンの調子が悪い時は、誰でも不安になるものです。 この記事で紹介した5つのステップを参考に、落ち着いて行動すれば、きっと快適な生活を取り戻せます。
約10年に一度訪れるエアコンの買い替えは、住環境を改善するチャンスでもあります。 日頃からどのような空気環境を作りたいかを考えておくことも大切です。
いざという時は、信頼できる業者に相談しましょう。 そして、困ったことがあれば、いつでもtaichanにご相談ください。
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