ダイキンエアコンでエラーコード「U0」が表示されて困っていませんか?
これは、エアコンの冷却回路に問題が生じていることを示すエラーです。U0エラーが発生すると、冷房や暖房が効かなくなるなどの影響があります。
この記事では、エアコンのプロがU0エラーの原因と対処法を徹底解説!自分でできる簡単なチェックから、修理が必要な場合の原因特定、修理費用の目安まで、分かりやすく説明します。
もうU0エラーに悩まされることはありません!
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この記事は、ダイキン製ルームエアコンを対象として解説しています。お使いのエアコンが業務用エアコンの場合は、以下の記事をご覧ください。
この記事の監修者
「taichan(たいちゃん)」
エアコンの故障診断のエキスパート、taichanです。大学院でヒートポンプを研究し、特許も取得。大手電機メーカーで培った知識と15年以上の現場経験を活かしたセカンドオピニオンを無料相談Q&A(空調テック)で提供中。電気主任技術者、電気工事士、冷凍機械責任者など、多数の資格を保有。
U0エラーとは?
ダイキンエアコンのU0エラーは、主に冷媒ガスの漏れやエアコン内部の部品の詰まりによって発生する不具合です。
この不具合が発生すると、エアコンの冷却回路が正常に機能しなくなり、冷房や暖房の能力が著しく低下します。
自分でできる!U0エラー発生時のチェックポイント
U0エラーが出た場合のチェック項目として、以下の内容を自分で確認してみましょう。
室外機の配管の接続部分に霜がついていないか?
ダイキンエアコンのU0エラーで一番多いのが冷媒ガス漏れです。冷房運転中にU0エラーが出ていて、室外機の配管に霜がついている場合は、冷媒ガスが不足している可能性が高いでしょう。
この場合はご自身でできる対処法はありませんので、プロにエアコンの点検修理を依頼してください。
U0エラーのエアコンリセット方法
ノイズなどが原因でU0エラーが出ている場合は、エアコンのリセットで直ることがあります。
リセットの手順
- エアコンの電源をOFFにする
- 室内機のコンセントを抜くか、ブレーカーを落とす
- 5分以上放置する(この間、リモコンは操作しない)
- コンセントを戻すか、ブレーカーを入れる
- エアコンの電源をONする
エアコン内部の基盤に電気が残っているとリセットがうまくいかないため、5分以上放置することが重要です。リセットでエアコンが動いたら、何らかのノイズが原因でシステムエラーを起こしていたと考えられます。
応急運転で故障かどうかを判定する手順
エアコンのリセットでも改善しない場合は、応急運転ボタンで起動を試してみましょう。ダイキンのエアコンには、本体に応急運転ボタンがあります。
応急運転による起動の手順
- 室内機の右下にあるON/OFFスイッチを押す
- 応急運転が開始される
- もう一度ON/OFFスイッチを押して停止する
応急運転時の注意点
- 設定温度は25℃で固定されます。(夏は冷房、冬は暖房)
- 機種によっては15分で自動停止します。
- 途中で停止し、ランプが点滅した場合は故障の可能性が高いです。
応急運転ボタンでエアコンが動いたら、冷房や暖房機能自体は問題ない可能性が高いです。
それでもエアコンが動かない場合は・・・
上記の方法を試してみてもエアコンが動かない場合は、エアコンが故障している可能性があります。
修理を依頼する場合は、ダイキンエアコンのメーカーサポートに連絡してみましょう。
メーカーサポートに連絡する際は、エアコンの型番、購入時期、保証期間などを事前に確認しておきましょう。 修理費用が高額になる場合や、エアコンが古い場合は、買い替えを検討することもおすすめです。 真夏や真冬など、緊急を要する場合は、お近くの修理業者に連絡することも検討してください。
U0エラーの原因究明!故障箇所と修理方法
U0エラーは、いくつかの原因が考えられます。
項目 | 不具合の内容 | 確認内容 | 主な修理方法 |
①冷媒回路の不具合 (ガス漏れ) | ・冷媒ガス漏れ →フレア接続部 →室内熱交換機 →室外熱交換機 | ・試運転による動作確認 ・運転時のガス圧測定 ・ガス漏れ箇所の調査特定 | ・ガス漏れ修理 ・ガスチャージ |
②冷媒回路の不具合 (詰まり) | ・詰まり →ストレーナ | ・試運転による動作確認 ・運転時のガス圧測定 ・配管着霜箇所の調査 | ・部品交換 |
③圧縮機の不具合 | ・圧縮不良 | ・運転時のガス圧測定 ・ポンプダウンの可否 | ・部品交換 |
④電子膨張弁の 不具合 | ・動作不良 (閉固着など) | ・運転状態の確認 ・配管着霜箇所の確認 ・運転時のガス圧測定 | ・部品交換 |
⑤除湿用電磁弁の 不具合 | ・動作不良 (閉固着など) | ・運転状態の確認 ・運転時のガス圧測定 | ・部品交換 |
U0エラーの原因の大部分は、冷媒ガス漏れなどの冷却回路の故障です。多くの場合、基板を交換すれば修理完了となります。
冷媒回路の不具合(ガス漏れ)
ダイキンエアコンで「U0エラー」が出た場合、多くのケースで冷媒ガスが漏れている可能性があります。エアコン内部を循環する冷媒ガスが減ってしまうと、エアコンがうまく動作しなくなり、このエラーが表示されるのです。
ガス漏れを見つけるには?
エアコンを一旦リセットして、運転中のエアコンの吹き出し口と吸い込み口の温度差をチェックしたり、ガス圧を測ったり、配管に霜がついていないか確認します。これらのチェックでガス漏れが疑われる場合は、ガスが漏れている場所を探します。
ガス漏れしやすい場所は、
- エアコンの配管の接続部分
- エアコン内部の熱交換器
- 圧縮機
などがあります。特に、配管を延長している場合は、その接続部分からガスが漏れることが多いです。
ガス漏れが見つかったら?
ガス漏れ箇所を修理し、エアコンの中に新しいガスを充填します。修理箇所によっては、エアコンの一部を持ち帰って修理する場合もあります。修理後、エアコンをテスト運転してエラーが出なければ修理完了です。
冷媒回路の不具合(詰まり)
ダイキンエアコンで「U0エラー」が出ることは稀ですが、エアコン内部の部品(ストレーナやキャピラリ)が詰まってしまうことも原因の一つです。
詰まりを見つけるには?
エアコンのガス圧を測ります。もしストレーナが詰まっていると、ガス圧が規定値まで下がらないことがあります。また、ストレーナの出口付近が霜で凍ってしまうこともあります。
詰まりが見つかったら?
詰まっている部品(ストレーナ)を交換する必要があります。修理には部品の取り外しが必要なため、エアコンを修理業者に持ち帰って修理してもらうこともあります。修理後、エアコンを元に戻してエラーが出なければ修理完了です。
圧縮機の不具合
ダイキンエアコンで「U0エラー」が出る場合、ごくまれにエアコンの心臓部である圧縮機がうまく動いていないことが原因の場合があります。
圧縮機の故障を見つけるには?
エアコンを動かしながらガス圧を測ります。もし圧縮機が正常に動いていないと、冷房運転中にガス圧が下がらず、暖房運転中にガス圧が上がらない状態になります。また、「ポンプダウン運転」という特殊な運転をしても、エアコン内部のガスが回収されず、ガス圧が高いままになります。
圧縮機の故障が見つかったら?
圧縮機自体、またはエアコン内部の部品を丸ごと交換する必要があります。修理には専門的な技術が必要なため、エアコンを修理業者に持ち帰って修理してもらうことになります。修理後、エアコンを元に戻してエラーが出なければ修理完了です。
電子膨張弁の不具合
ダイキンエアコンで「U0エラー」が出る場合、ごくまれに「電子膨張弁」という部品の故障が原因の場合があります。
電子膨張弁の故障を見つけるには?
- 冷房運転中に、室外機から一瞬だけ温風が出る。
- 鈴慕運転中に、室外機の配管の一部が霜で凍る。
- ガス圧を測ると、低圧側の圧力が異常に低い。
- 専用の工具を使って電子膨張弁を開くと、エアコンが正常に動き出す。
電子膨張弁の故障が見つかったら?
電子膨張弁の上についているコイルという部品を交換します。その後、エアコンをリセットして、エラーが消えて正常に動けば修理完了です。
除湿用電磁弁の不具合
一部のダイキンエアコンには、「再熱除湿」という機能があり、その機能に関わる「除湿用電磁弁」が故障すると「U0エラー」が出る場合があります。
除湿用電磁弁の故障を見つけるには?
エアコンをリセットした後、除湿運転にしてみます。そして、磁石などを使って電磁弁を手動で開いてみて、エラーが消えるかどうか確認します。もしエラーが消えるなら、電磁弁のコイル部分が故障している可能性が高いです。
除湿用電磁弁の故障が見つかったら?
電磁弁のコイルを交換します。その後、エアコンをリセットして、テスト運転を行い、正常に動けば修理完了です。
修理費用の目安
ダイキンエアコンでU0エラーが出た場合の修理費用は、原因によって大きく変わります。
- 電子部品が原因の場合: 2万円から5万円くらい
- 冷却回路が原因で部品交換が必要のない場合: 2万円から7万円くらい
- 冷却回路が原因で部品交換が必要となる場合: 7万円から十数万円くらい
U0エラーは、エアコンの冷却回路の不具合が主な原因です。そのため、修理の内容によっては費用が変わってきます。
- 基盤や電磁コイルなどの電子部品の交換や、単純なガス漏れ修理だけの場合:
比較的費用が抑えられます。 - 冷却回路の部品交換が必要な場合:
部品代と溶接を伴う修理作業代がかかるため、費用が大幅に高くなります。
注意点
- エアコンの使用年数が長いほど、部品の劣化が進んでいる可能性があり、修理費用が高くなる場合があります。
- 10年以上使っているエアコンの場合、修理ではなく買い替えを検討した方が良い場合もあります。
- 正確な修理費用は、専門業者が実際にエアコンを見て診断しないと分かりません。
プロが回答!ダイキンエアコンU0エラーに関する質問Q&A
- QエラーコードのU0の後ろにも数字が表示されているのですが、どういう意味ですか?
- A
エラーコードの後ろの数字は、詳しい不具合箇所を表しています。
- U0-02:冷媒ガス不足(暖房時)
- U0-03:冷媒ガス不足(冷房時)
- U0-04:冷媒ガス不足(冷媒系統詰まり)
- U0-05、U0-06:冷媒ガス不足(警報)
- U0-08:冷媒ガス不足(親機)
- U0-09:冷媒ガス不足(子機1)
- U0-10:冷媒ガス不足(子機2)
taichan他にも、U0-12、U0-13、U0-14、U0-23などがよくあるエラーとなります。詳細は、メーカーサポートにお問い合わせください。
>>ダイキンのメーカーサポートの連絡先はこちら
まとめ
ダイキンエアコンでU0エラーが発生した場合、その原因は冷却回路の異常であることが多く、多くのケースでガス漏れや部品交換などの修理が必要となります。
自分でできる対処法は限られているため、エアコンがU0エラーを表示した場合は、速やかに修理業者に連絡することをおすすめします。
放置すると、エアコンの状態が悪化し、修理費用が高額になる可能性があります。
早めの対処が、エアコンの寿命を延ばし、快適な生活を守る鍵となります。
ダイキンコンタクトセンターへの連絡方法
- 電話:0120-88-1081
- FAX:0120-07-0881
- 受付時間:24時間(年中無休)
- 取扱説明書:https://www.free.dtnet.daikin.co.jp/DT-NET/torisetu/search
- AIチャット:https://www.daikincc.com/AI_chatsupport/ra.html
- WEB修理受付:https://www.daikincc.com/acceptnew/ippantop.php
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エアコン、もしかして故障…? そんな時は焦らずこの【5ステップ】!
~故障原因・修理可否を解説~
エアコンの調子が悪いと感じたら、まずは落ち着いて状況を把握しましょう。
電源が入らない、ランプが点滅する、異音がする、冷風が出ない、水が漏れる…など、具体的な症状は何でしょうか? 慌てずに、これからご説明する5つのステップに従って、一つずつ問題を解決していきましょう。
大手電機メーカーで培った知識と15年以上の経験を持つ、エアコンの故障診断のエキスパート、taichanが、あなたのエアコンのトラブル解決をサポートします。
ステップ1:状況確認 - どんな症状が出ているか把握しよう!
まずは、エアコンが完全に故障しているのか、それとも一時的な不具合なのかを確認しましょう。
具体的な症状を把握することが重要です。「冷えない」「異音がする」「水漏れする」「ランプが点滅している」など、どのような症状が出ているかを具体的に確認しましょう。
エアコンの型番や購入時期、保証期間なども確認しておくと、後のステップで役立ちます。 修理費用の概算額を把握するために、メーカーのお客様サポートに問い合わせてみましょう。
【メーカー別】お客様サポートの連絡先一覧
(↑クリックすると、主要メーカーのサポート窓口連絡先と修理費用相場、故障時の対処法などをまとめたページが開きます)
メーカーのサポート窓口に連絡し、症状を伝えてみましょう。
電話口でおおよその修理費用を教えてもらうことができる場合があります。
なお、ご自身のエアコンの不具合状況を詳しく知りたい方は、こちらの診断ツールを使ってみましょう。
>>エアコンの不具合状況を診断する(スマート診断ナビ)
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ステップ2:修理できる?できない?
エアコンの症状を把握したら、次は修理が可能かどうかを判断しましょう。
- 自分で判断できない場合は、専門家に相談!
エアコンの内部構造は複雑で、素人判断は危険です。メーカーのサポート窓口や信頼できる修理業者に相談し、正確な診断を仰ぎましょう。 - 修理不可の場合も…
エアコン本体の劣化や部品の供給終了など、修理ができないこともあります。また、修理費用が高額となる故障(コンプレッサーの故障など)の場合も、買い替えを検討する必要があります。
スマート診断ナビを使えば、使用年数や設置状況などから修理の可否を診断することができます。
エアコンが修理できるかどうか診断できるツールはこちら
>>エアコンの修理可否を診断する(スマート診断ナビ)
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ステップ3:業者選びのポイント! 優良業者を見つけるコツ
修理または買い替えと決めたら、次はどの業者に依頼するか?が重要になります。
修理または買い替えを依頼する業者を選びましょう。 メーカーのサービスセンター、家電量販店、街の電気屋さんなど、様々な選択肢があります。それぞれの業者の特徴を理解した上で、実際に見積もりを取り、費用やサービス内容を比較しながら検討していきましょう。
修理業者を比較する
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ステップ4:アフターサービス - 保証とメンテナンス
業者を決めたら、アフターサービスについても確認しておきましょう。
修理や買い替え後の保証期間やメンテナンスサービスの内容などを事前に確認しておくことで、安心してエアコンを使用することができます。
延長保証サービスの内容はこちら
>>延長保証サービスの内容を見る
(↑クリックすると、延長保証サービスの内容を確認できるページが開きます)
ステップ5:予防対策 - エアコンを長持ちさせるコツ
最後に、エアコンを長く快適に使うための予防対策について解説します。
エアコンの故障を予防するためには、定期的な清掃やメンテナンスが重要です。 フィルターの掃除や室外機周りの掃除などをこまめに行いましょう。清潔な状態に保ち、エアコンにかかる負担を軽減することで、エアコンの寿命を伸ばすことができます。
自分でできるエアコンメンテナンス方法はこちら
>>自分でできるエアコンメンテナンス方法
(↑クリックすると、自分でできるエアコンメンテナンス方法を確認できるページが開きます)
最後に、エアコンのプロとして、一つだけアドバイスさせてください。
エアコンの調子が悪い時は、誰でも不安になるものです。 この記事で紹介した5つのステップを参考に、落ち着いて行動すれば、きっと快適な生活を取り戻せます。
約10年に一度訪れるエアコンの買い替えは、住環境を改善するチャンスでもあります。 日頃からどのような空気環境を作りたいかを考えておくことも大切です。
いざという時は、信頼できる業者に相談しましょう。 そして、困ったことがあれば、いつでもtaichanにご相談ください。
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