ダイキンエアコンでエラーコード「U4」が表示されて困っていませんか?
これは、エアコンの室内機と室外機の通信に問題が生じていることを示すエラーです。U4エラーが発生すると、エアコンが正常に動作しなくなり、冷房や暖房が効かなくなるなどの影響があります。
この記事では、エアコンのプロがU4エラーの原因と対処法を徹底解説! 自分でできる簡単なチェックから、修理が必要な場合の原因特定、修理費用の目安まで、分かりやすく説明します。
もうU4エラーに悩まされることはありません!
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この記事は、ダイキン製ルームエアコンを対象として解説しています。お使いのエアコンが業務用エアコンの場合は、以下の記事をご覧ください。
この記事の監修者
「taichan(たいちゃん)」
エアコンの故障診断のエキスパート、taichanです。大学院でヒートポンプを研究し、特許も取得。大手電機メーカーで培った知識と15年以上の現場経験を活かしたセカンドオピニオンを無料相談Q&A(空調テック)で提供中。電気主任技術者、電気工事士、冷凍機械責任者など、多数の資格を保有。
ダイキンエアコンのU4エラーとは?
ダイキンエアコンを使用中に「U4」というエラーコードが表示されたら、それは室内機と室外機の通信に問題が発生しているというサインです。
エアコンは、室内機と室外機が連携して動作することで、快適な室温を保っています。この2つのユニット間の通信が何らかの原因で途絶えてしまうと、U4エラーが発生し、エアコンは正常に機能しなくなります。
U4エラーが発生すると、
- 冷房や暖房が効かなくなる
- エアコンが全く動作しない
- 設定温度にならない
- 異常な音がする
など、快適な空調環境を妨げる様々な問題が起こる可能性があります。
自分でできる!U4エラー発生時のチェックポイント
U4エラーが出た場合のチェック項目として、以下の2点を自分で確認してみましょう。
室外機のファンの回転を邪魔するものがないか確認する
U4エラーは、ファンの回転がうまくいかないときに表示されることがあります。室外機のファンに棒や植物などが挟まっていないか、冬場は溶けた水が凍ってファンの動きを邪魔していないかを確認しましょう。
もし異物が原因だった場合は、エアコンの電源を入れ直すだけで解決する 可能性があります。
外部ノイズの影響ではないか確認する
もし最近、エアコンの近くに新しい家電(照明も含む)を設置した場合は、それがノイズ源になっている可能性があります。
家電製品を少し離してみる、または以下の方法でエアコンの電源を入れ直すことで改善するかもしれません。
U4エラーのエアコンのリセット方法
ノイズなどが原因でU4エラーが出ている場合は、エアコンのリセットで直ることがあります。
リセットの手順
- エアコンの電源をOFFにする
- 室内機のコンセントを抜くか、ブレーカーを落とす
- 5分以上放置する(この間、リモコンは操作しない)
- コンセントを戻すか、ブレーカーを入れる
- エアコンの電源をONする
エアコン内部の基盤に電気が残っているとリセットがうまくいかないため、5分以上放置することが重要です。リセットでエアコンが動いたら、何らかのノイズが原因でシステムエラーを起こしていたと考えられます。
応急運転で故障かどうかを判定する手順
エアコンのリセットでも改善しない場合は、応急運転ボタンで起動を試してみましょう。ダイキンのエアコンには、本体に応急運転ボタンがあります。
応急運転による起動の手順
- 室内機の右下にあるON/OFFスイッチを押す
- 応急運転が開始される
- もう一度ON/OFFスイッチを押して停止する
応急運転時の注意点
- 設定温度は25℃で固定されます。(夏は冷房、冬は暖房)
- 機種によっては15分で自動停止します。
- 途中で停止し、ランプが点滅した場合は故障の可能性が高いです。
応急運転ボタンでエアコンが動いたら、冷房や暖房機能自体は問題ない可能性が高いです。
それでもエアコンが動かない場合は・・・
上記の方法を試してみてもエアコンが動かない場合は、エアコンが故障している可能性があります。
修理を依頼する場合は、ダイキンエアコンのメーカーサポートに連絡してみましょう。
メーカーサポートに連絡する際は、エアコンの型番、購入時期、保証期間などを事前に確認しておきましょう。 修理費用が高額になる場合や、エアコンが古い場合は、買い替えを検討することもおすすめです。 真夏や真冬など、緊急を要する場合は、お近くの修理業者に連絡することも検討してください。
U4エラーの原因究明!故障箇所と修理方法を解説
U4エラーは、いくつかの原因が考えられます。
項目 | 不具合の内容 | 確認内容 | 主な修理方法 |
①外的要因による 不具合 | ・ノイズなどの影響 によるシステムエラー | ・本体のリセット | ・ノイズ発生源の特定対策 |
②別売品配線接続 の不具合 | ・配線の各種異常 | ・別売品取付有無の確認 ・コネクタの状態確認 | ・部品交換 |
③内外連絡線の配線 接続の不具合 | ・配線の各種異常 | ・配線接続部の確認 ・導通確認 ・絶縁抵抗測定 | ・配線修復、交換 |
④室外ファンモータ の不具合 | ・ファン回転部の異常 ・モータ本体の異常 | ・異物の噛み込み ・ベアリングのガタツキ ・コネクタの状態確認 ・制御基板のヒューズ断線確認 ・コネクタの抜差確認 | ・異物の除去 ・ファンモータの交換 |
⑤室外プリント基板 の不具合 | ・電源の異常 ・基盤の異常 | ・電源配線の電圧測定 ・コネクタの状態確認 ・基盤LEDの表示確認 ・室外機ファンコネクタ の抜差確認 | ・配線修復、交換 ・室外プリント基盤や ファンモータの交換 |
⑥室内プリント基板 の不具合 | ・電源の異常 ・基盤の異常 | ・送風運転の動作確認 ・室内機ファンコネクタ の抜差確認 | ・室内プリント基板の 交換 |
U4エラーの原因の大部分は、室外プリント基板の故障です。多くの場合、基板を交換すれば修理完了となります。
外的要因による不具合
エアコンはノイズを防ぐ仕組みがあるものの、設置場所によっては強いノイズの影響でU4エラーが出る可能性があります。
ノイズ源となりうるもの
- 家電製品: 照明器具、高周波ミシン、アーク溶接機など
- 建物外部からの電波: 放送局、アマチュア無線など
対策
- ノイズ源をエアコンから遠ざける
- 配線にシールドを施す など
別売品配線接続の不具合
U4エラーは、別売品(リモコンなど)の配線接続に問題がある場合にも発生することがあります。
以下の手順で確認してみましょう。
- 別売品を取り外して、エアコンを起動してみる
エラーが消えた場合は、別売品側に問題がある可能性が高いです。 - コネクタの接続状態を確認する
緩みや破損がないかチェックします。 - 別売品の部品交換で改善するか確認する
それでもエラーが続く場合は、他の原因を検討します。(原因③~⑤)
ルームエアコンの場合、別売品を取り付けることは少ないため、オプション品がなければこの原因は考えにくいです。どの原因がU4エラーを引き起こしているかを特定することが重要です。原因に応じて適切な修理を行いましょう。
内外連絡線の配線接続の不具合
U4エラーは、室内機と室外機をつなぐ配線に異常がある場合にも発生します。
考えられる異常
- 断線
- 漏電
- 接続不良
確認手順
- テスターで導通確認:室内機と室外機をつなぐ各配線が正常につながっているかを確認します。
- 絶縁抵抗計で絶縁抵抗を測定:各配線間の絶縁状態を確認します。
- 配線接続部の状態を確認:緩みや破損がないかチェックします。
ポイント
- 雨の日だけU4エラーが出る場合は、漏電の可能性が高いです。
- 屋内配線でも、ネズミなどによる断線や漏電が起こることがあります。
- 絶縁抵抗測定で低い値が出た場合は、配線交換が必要です。
専門知識が必要な作業
- 導通確認や絶縁抵抗測定は、専門的な知識と道具が必要です。
- 安全のためにも、必ず専門業者に依頼しましょう。
室外ファンモータの不具合
U4エラーは、室外機のファンモータが故障している場合にも表示されます。
確認手順
- 室外ファンの回転を妨げるものがないか確認する
植物の絡まりや異物の混入がないかチェックします。 - 室外ファンのベアリングの状態を確認する
回転がスムーズか、異音(ゴリゴリという音)がしないかを確認します。 - コネクタの接続状態を確認する
緩みや破損がないかチェックします。 - プリント基板のヒューズが断線していないか確認する
ヒューズが断線している場合は、ファンモータの故障の可能性が高いです。 - 室外ファンのコネクタを抜いてリセットし、エラーコードの変化を確認する
エラーコードがU4からE7(室外ファンモータ異常)に変われば、ファンモータの故障の可能性が高いです。
対処法
- 異物が原因の場合は、取り除いてエアコンをリセットします。
- ベアリングの劣化が原因の場合は、ファンモータを交換します。
- ヒューズが断線している場合は、ヒューズとファンモータを交換します。
- エラーコードがE7に変わった場合は、ファンモータを交換してリセットします。
ポイント
- ファンモータの故障は、室外プリント基板の故障にもつながることがあります。
- ファンモータの故障診断は、専門的な知識や道具が必要な場合があります。
- 修理費用や納期などを考慮して、ファンモータのみ交換するか、プリント基板も一緒に交換するかを判断しましょう。
ファンモータの故障診断や交換は、感電や怪我の恐れがあるため、専門業者に依頼しましょう。
室外プリント基板の不具合
U4エラーは、室外機のプリント基板が故障している場合にも発生します。
確認手順
- 電源配線の電圧測定:
基板に電気が来ているかを確認します。 - コネクタの状態確認:
コネクタの接続が正常かを確認します。 - 基板LEDの表示確認:
LEDが点滅しているかを確認します。 - 室外ファンモータのコネクタを抜いてリセットし、エラーコードの変化を確認する
エラーコードがU4のままの場合は、プリント基板の故障の可能性が高いです。エラーコードがE7(室外ファンモータ異常)に変わった場合は、ファンモータの故障の可能性が高いです。
対処法
- プリント基板のLEDが点滅していない場合は、プリント基板を交換します。
- エラーコードがU4のままの場合は、プリント基板を交換します。
ファンモータの故障が原因でプリント基板も故障している場合があるため、ファンモータも一緒に交換することをおすすめします。 - エラーコードがE7に変わった場合は、ファンモータを交換します。
ポイント
- プリント基板の交換だけで修理が完了することがほとんどですが、念のためファンモータも一緒に交換する方が確実です。
- 費用や状況に応じて、相談しながら修理方法を決めていく必要があります。
電圧測定や部品交換は、感電や怪我の恐れがあるため、専門業者に依頼しましょう。
室内プリント基板の不具合
U4エラーは、まれに室内機のプリント基板の故障が原因となることもあります。
確認手順
- 送風運転の動作確認
リモコンで送風運転を起動し、風量調整、ルーバーの動き、タイマー設定などが正常に動作するかを確認します。動作に異常があれば、室内プリント基板の故障の可能性が高いです。 - 室外機部品交換後の確認
すでに室外プリント基板と室外ファンモータを交換済みで、まだU4エラーが出る場合は、室内機ファンモータのコネクタを抜いてエアコンを再起動し、エラーコードがU4以外に変わるかを確認します。それでもU4エラーが出る場合は、室内プリント基板の故障が確定します。
対処法
- 室内プリント基板の故障が確定したら、プリント基板を交換します。
ポイント
- U4エラーで室内プリント基板の交換が必要になるケースは稀ですが、可能性はゼロではありません。
- 他の原因を全て確認してもU4エラーが解消しない場合は、室内プリント基板の故障も視野に入れましょう。
- 修理が長引く可能性もあるため、事前に状況を理解しておくことが大切です。
部品交換は感電や怪我の恐れがあるため、必ず専門業者に依頼しましょう。
修理費用の目安
ダイキンエアコンでU4エラーが出た場合の修理費用は、原因によって大きく変わります。
- 原因が室内機の場合: 3万円から7万円くらい
- 原因が室外機の場合: 4万円から11万円くらい
U4エラーは、エアコンの室内機と室外機がうまく通信できていないことが主な原因です。そのため、修理の内容によっては費用が変わってきます。
- 配線の修理や接続の確認だけの場合:
比較的費用が抑えられます。 - 基板の交換が必要な場合:
部品代がかかるため、費用が高くなる傾向があります。 - ノイズ対策が必要な場合:
対策の内容によって費用が変わります。
注意点
- エアコンの使用年数が長いほど、部品の劣化が進んでいる可能性があり、修理費用が高くなる場合があります。
- 10年以上使っているエアコンの場合、修理ではなく買い替えを検討した方が良い場合もあります。
- 正確な修理費用は、専門業者が実際にエアコンを見て診断しないと分かりません。
まとめ
ダイキンエアコンでU4エラーが表示された場合は、まず室外機のファンに異物が挟まっていないか、家電製品などからノイズの影響を受けていないかを確認しましょう。
エアコンのリセットしてもエラーが解消されない場合は、エアコンの故障が考えられます。
エアコンの修理は感電や怪我の恐れがあるため、必ず専門の業者に依頼しましょう。
ダイキンコンタクトセンターへの連絡方法
- 電話:0120-88-1081
- FAX:0120-07-0881
- 受付時間:24時間(年中無休)
- 取扱説明書:https://www.free.dtnet.daikin.co.jp/DT-NET/torisetu/search
- AIチャット:https://www.daikincc.com/AI_chatsupport/ra.html
- WEB修理受付:https://www.daikincc.com/acceptnew/ippantop.php
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~故障原因・修理可否を解説~
エアコンの調子が悪いと感じたら、まずは落ち着いて状況を把握しましょう。
電源が入らない、ランプが点滅する、異音がする、冷風が出ない、水が漏れる…など、具体的な症状は何でしょうか? 慌てずに、これからご説明する5つのステップに従って、一つずつ問題を解決していきましょう。
大手電機メーカーで培った知識と15年以上の経験を持つ、エアコンの故障診断のエキスパート、taichanが、あなたのエアコンのトラブル解決をサポートします。
ステップ1:状況確認 - どんな症状が出ているか把握しよう!
まずは、エアコンが完全に故障しているのか、それとも一時的な不具合なのかを確認しましょう。
具体的な症状を把握することが重要です。「冷えない」「異音がする」「水漏れする」「ランプが点滅している」など、どのような症状が出ているかを具体的に確認しましょう。
エアコンの型番や購入時期、保証期間なども確認しておくと、後のステップで役立ちます。 修理費用の概算額を把握するために、メーカーのお客様サポートに問い合わせてみましょう。
【メーカー別】お客様サポートの連絡先一覧
(↑クリックすると、主要メーカーのサポート窓口連絡先と修理費用相場、故障時の対処法などをまとめたページが開きます)
メーカーのサポート窓口に連絡し、症状を伝えてみましょう。
電話口でおおよその修理費用を教えてもらうことができる場合があります。
なお、ご自身のエアコンの不具合状況を詳しく知りたい方は、こちらの診断ツールを使ってみましょう。
>>エアコンの不具合状況を診断する(スマート診断ナビ)
(↑クリックすると、エアコンの不具合状況を診断できるページが開きます)
ステップ2:修理できる?できない?
エアコンの症状を把握したら、次は修理が可能かどうかを判断しましょう。
- 自分で判断できない場合は、専門家に相談!
エアコンの内部構造は複雑で、素人判断は危険です。メーカーのサポート窓口や信頼できる修理業者に相談し、正確な診断を仰ぎましょう。 - 修理不可の場合も…
エアコン本体の劣化や部品の供給終了など、修理ができないこともあります。また、修理費用が高額となる故障(コンプレッサーの故障など)の場合も、買い替えを検討する必要があります。
スマート診断ナビを使えば、使用年数や設置状況などから修理の可否を診断することができます。
エアコンが修理できるかどうか診断できるツールはこちら
>>エアコンの修理可否を診断する(スマート診断ナビ)
(↑クリックすると、エアコンの修理可否を診断できるページが開きます)
ステップ3:業者選びのポイント! 優良業者を見つけるコツ
修理または買い替えと決めたら、次はどの業者に依頼するか?が重要になります。
修理または買い替えを依頼する業者を選びましょう。 メーカーのサービスセンター、家電量販店、街の電気屋さんなど、様々な選択肢があります。それぞれの業者の特徴を理解した上で、実際に見積もりを取り、費用やサービス内容を比較しながら検討していきましょう。
修理業者を比較する
>>修理業者を比較する
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エアコン修理の流れはこちら
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最適なエアコン選びのポイントをチェック!
>>最適なエアコン選びのポイントをチェック!
(↑クリックすると、最適なエアコン選びのポイントを確認できるページが開きます)
ステップ4:アフターサービス - 保証とメンテナンス
業者を決めたら、アフターサービスについても確認しておきましょう。
修理や買い替え後の保証期間やメンテナンスサービスの内容などを事前に確認しておくことで、安心してエアコンを使用することができます。
延長保証サービスの内容はこちら
>>延長保証サービスの内容を見る
(↑クリックすると、延長保証サービスの内容を確認できるページが開きます)
ステップ5:予防対策 - エアコンを長持ちさせるコツ
最後に、エアコンを長く快適に使うための予防対策について解説します。
エアコンの故障を予防するためには、定期的な清掃やメンテナンスが重要です。 フィルターの掃除や室外機周りの掃除などをこまめに行いましょう。清潔な状態に保ち、エアコンにかかる負担を軽減することで、エアコンの寿命を伸ばすことができます。
自分でできるエアコンメンテナンス方法はこちら
>>自分でできるエアコンメンテナンス方法
(↑クリックすると、自分でできるエアコンメンテナンス方法を確認できるページが開きます)
最後に、エアコンのプロとして、一つだけアドバイスさせてください。
エアコンの調子が悪い時は、誰でも不安になるものです。 この記事で紹介した5つのステップを参考に、落ち着いて行動すれば、きっと快適な生活を取り戻せます。
約10年に一度訪れるエアコンの買い替えは、住環境を改善するチャンスでもあります。 日頃からどのような空気環境を作りたいかを考えておくことも大切です。
いざという時は、信頼できる業者に相談しましょう。 そして、困ったことがあれば、いつでもtaichanにご相談ください。
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