エアコンから水が飛んできて、「えっ・・・!?」って驚いた経験はありませんか?
その原因は、エアコン内部の結露や部品の不具合などさまざまです。
この記事では、ダイキンエアコンから水滴が飛んでくる原因と、それぞれに合った対策をご紹介します。
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▶ステップ1:状況確認
ダイキン製エアコンの水漏れ場合の故障診断を行います。
ダイキンのエアコンから水が漏れているのですね。まずはどこから水が漏れてくるのか教えて下さい。
この記事の監修者「taichan」
エアコンの故障診断のエキスパート、taichanです。大学院でヒートポンプを研究し、特許も取得。大手電機メーカーで培った知識と15年以上の現場経験を活かしたセカンドオピニオンを無料相談Q&A(空調テック)で提供中。電気主任技術者、電気工事士、冷凍機械責任者など、多数の資格を保有。
ダイキンエアコンから水滴が飛んでくる原因
エアコンから水滴が飛んでくる原因は、大きく3つに分けられます。
- エアコン内部の結露
- ドレンホースの詰まり
- 冷媒ガス漏れ
それぞれ詳しく解説していきます。
1. 結露
エアコン内部の温度と外気の温度差が大きくなると、結露が発生しやすくなります。
特に、湿度が高い日や設定温度が低すぎる、部屋の広さに対して小さな能力のエアコンを使っている場合に起こりやすい現象です。
結露によって生じた水滴は、通常ドレンホースという管を通って室外に排出されます。
しかし、暑くてジメジメした日に、長時間フルパワー運転させていたりすると、エアコンの内部が冷えすぎて大量の結露水が発生し、水滴がうまく排出されずに吹き出し口から飛んでくることがあります。
エアコンの内部では、冷房運転時に熱交換器が冷やされ、その表面に空気中の水分が結露します。この結露水がドレンパンに溜まり、ドレンホースを通じて屋外に排出される仕組みです。しかし、熱交換器などに汚れが溜まると、水の流れが悪くなり、水滴が吹き出し口から飛んでくることがあります。
部屋の広さに合ったエアコンの具体的な選び方についてはこちらの記事が参考になります。
2. ドレンホースの詰まり
ドレンホースは、エアコン内部で発生した水を室外に排出するための管です。
このドレンホースがホコリやゴミなどで詰まってしまうと、水が排出されなくなり、エアコン内部に溜まってしまいます。
そして、その水が吹き出し口から飛んでくることがあるのです。
ドレンホースの詰まりの原因は、エアコン内部のホコリやカビ、外部からの虫や異物の侵入などさまざまです。定期的なエアコンクリーニングや、ドレンホースの先端にキャップを取り付けることで、詰まりを予防することができます。
エアコンの水漏れとエアコンクリーニングの関係について詳しいことが知りたい場合は、こちらの記事が参考になります。
3. 冷媒ガス漏れ
冷媒ガスは、エアコンの冷房機能を維持するために必要なガスです。
この冷媒ガスが漏れると、エアコン内部の温度が下がりすぎてしまい、結露が発生しやすくなります。
また、冷媒ガス漏れはエアコンの故障にもつながるので、注意が必要です。
冷媒ガス漏れは、エアコンの性能低下や故障の原因となるだけでなく、熱中症など人体にも悪影響を及ぼす可能性があります。冷媒ガス漏れの兆候(効きが悪い、室外機の配管に霜がついている)が見られた場合は、すぐに使用を中止し、専門業者に点検・修理を依頼しましょう。
ダイキンエアコンから水滴が飛んでくる場合の対策
水滴が飛んでくる原因別に、適切な対策を行いましょう。
1. 結露の場合
エアコン内部の結露が原因の場合は、以下の対策を試してみてください。
- フィルターとアルミフィンの掃除:
エアコン内部のフィルターやアルミフィンにホコリが溜まっていると、結露が発生しやすくなります。定期的に掃除機でホコリを吸い取ったり、水洗いして乾かしたりしましょう。 - エアコンクリーニング:
自分で掃除するのが難しい場合は、エアコンクリーニング業者に依頼しましょう。プロの技術でエアコン内部を徹底的に洗浄してもらうことができます。 - 送風運転:
冷房運転を停止し、送風運転に切り替えることで、エアコン内部の温度を上げることができます。これにより、結露の発生を抑えることができます。 - 設定温度を上げる:
設定温度が低すぎると結露が発生しやすいため、適切な温度に設定しましょう。 - 部屋の湿度を下げる:
除湿機を使用したり、換気をすることで、部屋の湿度を下げることができます。
エアコンのフィルター掃除は、2週間に1回を目安に行うことをおすすめします。また、エアコンクリーニングは、1年に1回を目安にプロに依頼することで、エアコン内部の清潔を保ち、水滴の発生を防ぐことができます。
2. ドレンホースの詰まりの場合
ドレンホースの詰まりが原因の場合は、以下の対策を試してみてください。
- ドレンホースの確認と清掃:
ドレンホースが詰まっていないか確認し、ゴミやホコリを取り除きます。 - ドレンホースクリーナーの使用:
ドレンホースクリーナーを使用して、詰まりを解消します。 - 専門業者に依頼:
自分で詰まりを解消できない場合は、エアコンクリーニング業者に依頼しましょう。
ドレンホースの詰まりは、エアコンの水漏れの主な原因の一つです。自分で掃除する場合は、無理に奥まで掃除しようとせず、手が届く範囲で行いましょう。不安な場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
3. 冷媒ガス漏れの疑いの場合
冷媒ガス漏れが疑われる場合は、エアコンの使用を中止し、すぐにダイキンまたは販売店に連絡して修理を依頼しましょう。
冷媒ガス漏れは、専門知識が必要なため、自分で修理しようとせず、プロに任せることが大切です。
冷媒ガス漏れは、放置するとエアコンの重大な故障につながる可能性があります。少しでも疑われる場合は、早急に専門業者に点検・修理を依頼しましょう。
修理が必要な水漏れかどうかの見分け方
エアコンから水が飛んでくる場合、水漏れと結露の2つの可能性が考えられます。
水漏れは、エアコンの故障が原因で発生するもので、放置すると深刻な問題に発展する可能性があります。
一方、結露は、エアコン内部の温度と外気の温度差によって発生するもので、適切な対策をすれば改善することができます。
水漏れと結露を見分けるポイントは以下の通りです。
水の状態 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
水滴が風に乗って飛んでくる | 結露 | フィルターやアルミフィンの掃除、エアコンクリーニング、送風運転、設定温度を上げる、部屋の湿度を下げる |
吹き出し口から水がポタポタとほんの少しだけ垂れる | 結露 | フィルターやアルミフィンの掃除、エアコンクリーニング、送風運転、設定温度を上げる、部屋の湿度を下げる |
エアコン本体から大量に水が漏れている | 水漏れ | ダイキンまたは販売店に連絡し、修理を依頼する |
エアコンの背面や側面から水が漏れている | 水漏れ | ダイキンまたは販売店に連絡し、修理を依頼する |
水漏れとともに、冷房の効きが悪い、異音がするなどの症状がある | 水漏れ | ダイキンまたは販売店に連絡し、修理を依頼する |
エアコンから水が出てくる場合は、まず落ち着いて状況を確認しましょう。水が出てくる場所や量、エアコンの運転状況などを確認し、必要であれば上記の見分け方を参考に、水漏れか結露かを見極めましょう。
プロが教える!エアコン水漏れに関するQ&A
- Qエアコンの吹き出し口から水が飛んでくるのはなぜですか?
- A
エアコンの吹き出し口から水が飛んでくる原因は、主にエアコン内部で発生した結露によるものです。
エアコン内部では、冷房運転時に熱交換器が冷やされ、その表面に空気中の水分が結露します。通常、この結露水はドレンパンに溜まり、ドレンホースを通って屋外に排出されます。
しかし、いくつかの原因によって水滴が吹き出し口から飛んでくることがあります。
1. エアコン内部の汚れ
エアコン内部のフィルターや熱交換器にホコリや汚れが溜まると、空気の流れが悪くなり、結露が発生しやすくなります。また、汚れが原因で結露水がうまく排出されず、吹き出し口から飛んでくることもあります。
2. ドレンホースの詰まり
ドレンホースがホコリやゴミなどで詰まってしまうと、結露水が排出されなくなり、エアコン内部に溜まってしまいます。そして、その水が吹き出し口から飛んでくることがあります。ドレンホースの詰まりの原因は、エアコン内部のホコリやカビ、外部からの虫や異物の侵入などさまざまです。
3. 冷媒ガス漏れ
冷媒ガスが漏れると、エアコン内部の温度が下がりすぎてしまい、結露が発生しやすくなります。冷媒ガス漏れはエアコンの故障にもつながるので、注意が必要です。
4. ルーバーの向き
エアコンの風向きを調整するルーバーを下向きにしていると、ルーバーに結露した水が溜まり、それが風に乗って吹き出し口から飛んでくることがあります。
5. エアコンの能力不足
部屋の広さに比べてエアコンの能力が不足している場合、エアコンは設定温度に到達しようと長時間フルパワーで運転し続けます。その結果、エアコン内部が冷えすぎてしまい、結露水が大量に発生し、それが風に乗って飛んでくることがあります。
taichanエアコン内部では、冷房運転時に熱交換器が冷やされ、その表面に空気中の水分が結露します。この結露水がドレンパンに溜まり、ドレンホースを通じて屋外に排出される仕組みです。しかし、熱交換器やドレンホースに汚れが溜まると、水の流れが悪くなり、水滴が吹き出し口から飛んでくることがあります。
- Qエアコンの水漏れの多くは、何が原因ですか?
- A
エアコンの水漏れの多くは、ドレンホースの詰まりや不具合が原因です。ドレンホースが詰まると、エアコン内部で発生した結露水がうまく排出されず、室内機から水漏れが発生することがあります。
taichanドレンホースの詰まりを防止するためには、定期的なエアコンクリーニングや防虫キャップの取り付けが効果的です。
- Qエアコンから水漏れしている場合、どうすればいいですか?
- A
エアコンから水漏れしている場合は、まずエアコンの電源を切り、コンセントを抜いてください。漏電や感電の恐れがあるので、コンセントが濡れている場合はブレーカーを落としてから行いましょう。
その後、水漏れしている場所を確認し、原因に応じて適切な対処をする必要があります。
水漏れしている場所がエアコンの吹き出し口や本体と壁の間の場合は、ドレンホースの詰まりや排水不良が原因である可能性が高いです。
- ドレンホースの詰まり:
ドレンホースにホコリやゴミなどが詰まっている場合は、掃除機や専用のクリーナーを使って詰まりを取り除きましょう。 - ドレンホースの排水不良:
ドレンホースが長すぎたり、先端が曲がったり、水に浸かったり、逆勾配になっていたりしている場合は、適切に修正する必要があります。
水漏れしている場所が吹き出し口で、水滴がポタポタと垂れてくる場合は、エアコン内部の結露が原因である可能性があります。
- フィルターの汚れ:
フィルターが汚れていると結露が発生しやすくなります。フィルターを掃除機で掃除するか、水洗いしてよく乾かしてから再度取り付けましょう。 - 設定温度や風向き:
設定温度が低すぎたり、風向きが下向きになっていると結露が発生しやすくなります。設定温度を上げたり、風向きを調整したりしてみましょう。
エアコン本体から水が漏れている場合は、エアコンの設置不良や部品の故障が考えられます。
上記の原因に当てはまらず、水漏れが改善しない場合は、エアコンの故障やドレンホースの破損などが考えられます。
taichanエアコンから水が出てくる場合は、まず落ち着いて状況を確認しましょう。水が出てくる場所や量、エアコンの運転状況などを確認し、必要であれば水漏れか結露かを見極めましょう。
自分で対処できない場合は、無理に修理しようとせず、ダイキンまたは販売店に連絡して修理を依頼しましょう。
- ドレンホースの詰まり:
- Qエアコンから水が飛んでくる場合、水漏れと結露の違いは何ですか?
- A
エアコンから水が飛んでくる場合、水漏れと結露の2つの可能性が考えられます。
水漏れは、エアコンの故障や不具合が原因で発生します。
- エアコンの背面、底面、側面など、吹き出し口以外の場所から水が漏れている
- 水漏れとともに、冷房の効きが悪い、異音がするなどの症状がある
- ポタポタと断続的に水が垂れてくる
このような場合は、エアコンの設置不良、部品の故障、ドレンホースの詰まりや破損などが考えられます。放置すると、家が汚れたり、故障の原因になることもあるので、すぐに使用を中止し、ダイキンまたは販売店に連絡して修理を依頼しましょう。
結露は、エアコン内部と外気の温度差が大きくなることで発生する自然現象です。
- 吹き出し口から水がポタポタと垂れる
- エアコンの風が水滴を運んでくる
- エアコンの運転直後に水滴が飛んでくる
このような場合は、フィルターの汚れ、エアコン内部の汚れ、湿度が高い、設定温度が低すぎる、風向きが下向きなどが考えられます。エアコンのフィルターを掃除したり、風向きを調整したりすることで改善する場合があります。
taichanエアコンから水が出てくる場合は、まず落ち着いて状況を確認しましょう。水が出てくる場所や量、エアコンの運転状況などを確認し、必要であれば水漏れか結露かを見極めましょう。
- Qエアコンのドレンホースが詰まっている場合は、どうすればいいですか?
- A
エアコンのドレンホースが詰まっている場合は、水がうまく排出されず、エアコンから水漏れや水滴が飛んでくる原因になります。
まず、エアコンの電源を切り、コンセントを抜いてから、ドレンホースを確認しましょう。ドレンホースは通常、室外機の近くに設置されている蛇腹状のホースです。
ホースの出口付近にゴミやホコリ、虫などが詰まっている場合は、取り除いてください。ホースが折れ曲がっている場合は、まっすぐに伸ばしましょう。
それでも詰まりが解消しない場合は、以下の方法を試してみてください。
- 掃除機で吸い取る:
ドレンホースの出口に掃除機を当てて、詰まりを吸い取ります。ただし、水を吸い込まないように注意してください。 - ドレンホースクリーナーを使う:
ドレンホースクリーナーは、ホームセンターなどで購入できます。ホースの出口にクリーナーを差し込み、内部の汚れを押し出すことで詰まりを解消します。 - 専門業者に依頼する:
自分で詰まりを解消できない場合は、エアコンクリーニング業者に依頼しましょう。
taichanレンホースの詰まりは、エアコンの水漏れの主な原因の一つです。自分で掃除する場合は、無理に奥まで掃除しようとせず、手が届く範囲で行いましょう。不安な場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
- 掃除機で吸い取る:
- Qエアコンから冷媒ガスが漏れている疑いがある場合は、どうすればいいですか?
- A
冷媒ガス漏れが疑われる場合は、エアコンの使用を中止し、すぐにダイキンまたは販売店に連絡して修理を依頼しましょう。
冷媒ガス漏れを見分けるポイントとしては、
- エアコンの効きが悪くなってきた(冷房が効かない、暖房が効かないなど)
- エアコンから水が飛んでくる
- エアコンの吹き出し口や配管に霜が付着している
などがあります。
冷媒ガス漏れは専門知識が必要なため、自分で修理しようとせず、プロに任せることが大切です。
taichan冷媒ガス漏れは、放置するとエアコンの重大な故障につながる可能性があります。少しでも疑われる場合は、早急に専門業者に点検・修理を依頼しましょう。
まとめ
ダイキンエアコンから水滴が飛んでくる原因は、結露、ドレンホースの詰まり、冷媒ガス漏れの3つが考えられます。
結露は、エアコン内部と外気の温度差が大きくなることで発生する自然現象です。フィルターやアルミフィンの掃除、エアコンクリーニング、送風運転、設定温度を上げる、部屋の湿度を下げるなどの対策で改善できます。
ドレンホースの詰まりは、エアコン内部で発生した水がうまく排出されないことが原因です。ドレンホースの確認と清掃、ドレンホースクリーナーの使用、専門業者への依頼などで詰まりを解消できます。
冷媒ガス漏れは、エアコンの故障が原因で発生する深刻な問題です。冷媒ガス漏れが疑われる場合は、エアコンの使用を中止し、すぐにダイキンまたは販売店に連絡して修理を依頼しましょう。
水漏れと結露を見分けるポイントは、水が出てくる場所や量、エアコンの運転状況などです。水漏れが疑われる場合は、自分で修理しようとせず、必ず専門業者に依頼しましょう。
ダイキンコンタクトセンターへの連絡方法
- 電話:0120-88-1081
- FAX:0120-07-0881
- 受付時間:24時間(年中無休)
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