「あれ?エアコンつけてるのに、室外機のファンが回っていない…」
そんな時、焦ってしまいますよね。でも大丈夫!この記事では、エアコン初心者の方でも簡単に確認できるポイントをまとめました。
落ち着いて、一つずつチェックしていけば、自分で直せる可能性もあります。
エアコンの構造や専門用語はわからなくてもOK!写真付きで分かりやすく解説しますので、一緒に原因を探っていきましょう。
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▶ステップ1:状況確認
ダイキン製エアコンの室外機が動かない場合の故障診断を行います。
ダイキンのエアコンの室外機が動かないのですね。まずは今の状態の確認を行いますので、以下の中から症状を選んでください。
この記事の監修者
「taichan(たいちゃん)」
エアコンの故障診断のエキスパート、taichanです。大学院でヒートポンプを研究し、特許も取得。大手電機メーカーで培った知識と15年以上の現場経験を活かしたセカンドオピニオンを無料相談Q&A(空調テック)で提供中。電気主任技術者、電気工事士、冷凍機械責任者など、多数の資格を保有。
エアコンの室外機の役割
エアコンの室外機は、室内機と連携して部屋を冷やしたり温めたりするために、熱交換という重要な役割を担っています。
簡単に言うと、室内の熱を屋外に放出したり、屋外の熱を室内に取り込んだり するのが室外機の仕事です。
室内機で吸収した熱を、冷媒と呼ばれる物質を使って室外機に運び、室外機のファンで外気に放出します。
室外機で外気から熱を吸収し、冷媒を使って室内機に運び、温風として室内に放出します。
室外機はエアコンの心臓部とも言える重要な役割を果たしており、室外機が正常に動作しないと、エアコンは冷暖房効果を発揮することができません。
エアコンの仕組みを知ろう!室外機が停止する4つのパターン
エアコンの室外機が突然停止してしまうと、焦ってしまいますよね。 室外機が停止する原因は、季節や状況によってさまざまです。
ここでは、エアコンの仕組みを理解しながら、室外機が停止する主なパターンと対処法を解説していきます。
設定温度は適切ですか?
エアコンは、設定温度と室温の差によって室外機の運転を自動で調整します。
- 冷房時:
設定温度よりも室温が低い場合、室外機は停止します。 - 暖房時:
設定温度よりも室温が高い場合、室外機は停止します。 - 自動運転時:
室内が快適な温度帯の場合、室外機が停止したり、断続運転することがあります。
対処法
- 設定温度を少し低く(冷房時)または高く(暖房時)してみる。
- 数分以内に室外機が動き出せば、設定温度が原因だったと考えられます。
ポイント
- 室外機が停止しても、室内機は送風運転を続ける場合があります。
- 自動運転モードでは、室外機が断続的に運転することがあります。
外気温が高すぎませんか?
夏の暑い時期、エアコンをフル稼働させていると、室外機が異常に熱くなって自動停止することがあります。これは、室外機が自分の身を守るための安全機能が働いた結果です。
主な原因
- 室外機の周りの風通しが悪い:
室外機カバーをかけたままだったり、周りに物が置かれていたりすると、熱をうまく外に逃がせなくなります。
- 猛暑日:
異常な暑さで、室外機が冷やすべき外気自体が高温になっている場合も、室外機が過熱しやすくなります。
古いエアコンの室外機は、使用温度範囲が43℃までのものが多いので、最近の猛暑では正常に動作しない可能性があります。なお、2013年のJIS改正以降、多くのメーカーが使用温度を50℃以上に上げていますので、一度お使いのエアコンの取扱説明書をご確認ください。
対処法
- 風通しを良くする:
室外機カバーを外し、周りの物を片付けましょう。 - 室外機を冷やす:
猛暑日には、室外機に水をかけたり、日除けカバーを取り付けたりして、温度を下げる工夫をしましょう。
しばらくエアコンを停止し、室外機を冷ましてから再起動して動くようであれば、保護回路が原因と考えられます。
霜取り運転ではありませんか?(暖房運転時)
冬の暖房運転中、室外機から温風が出なくなり、ファンが停止している場合は、霜取り運転が行われている可能性が高いです。
霜取り運転とは?
エアコンの暖房は、室外機を氷点下まで冷やして室内を温める仕組みです。しかし、湿度の高い環境では、室外機に霜がつき、暖房効率が低下します。霜取り運転は、この霜を溶かすための機能です。
霜取り運転中の状態
- 室内機からは温風が出ない
- 室外機のコンプレッサーは動いているが、ファンは停止している
- 霜取り運転終了後、室外機から水が流れる
- 霜取り運転中は、室外機から音がすることがある
対処法
- 電源を切らずに待つ:
霜取り運転は数分から十数分で終了し、自動的に暖房運転が再開されます。
寒冷地では、霜取り運転が頻繁に行われることがあります。
室外機が凍結していませんか?
極寒の地や、大雪が降った後など、霜取り運転で溶けた水が室外機の中で再凍結し、ファンが動かなくなることがあります。
主な原因
- 極端な寒さ:
溶けた水が排出される前に凍ってしまう。 - 室外機の設置場所:
雪が吹き込む場所に設置されていると、室外機内部に雪が入り込み、凍結しやすくなる。
対処法
- ぬるま湯をかける:
室外機の底面にぬるま湯をかけ、氷を溶かします。その後、暖房運転を再開してみましょう。 - 根本的な対策:
凍結が頻繁に起こる場合は、室外機の設置場所の変更や、寒冷地仕様のエアコンへの買い替えを検討しましょう。
寒冷地仕様のエアコンは、室外機にヒーターが搭載されており、凍結を防止する機能があります。
これらの情報は、エアコンの仕組みを理解し、室外機が停止した原因を特定するのに役立ちます。 もし、これらの情報で解決しない場合は、エアコンの故障も考えられますので、専門業者に相談することをおすすめします。
室外機が動かない時は…エアコン本体のリセットを試そう
エアコンは強いノイズを受けたりするだけで誤作動を起こして動かなくなってしまうことがあります。
上記の内容を確認しても室外機が動かない場合、一度下記の手順でエアコン本体をリセットしてみて下さい。
1. エアコンをOFFにする
エアコンが動いている場合はリモコンでエアコンの電源をOFFします。
運転ランプやタイマーランプが点滅して既にエアコンの動作が停止してしまっているような場合は、そのまま次のステップに進んでください。
2. 室内機の電源コードを抜く
次に、エアコンの電源コードを抜きます。
電源プラグが高いところで抜き差ししにくい場合などは、分電盤の中にあるエアコン回路のブレーカーを落としてもOKです。
ルームエアコンの場合、電源は室内機側のコンセントのみとなっていますので、ここまで作業ができたらエアコンに流れる電気は遮断できたことになります。
ブレーカーのマークの意味は「ー」で通電、「◯」で開放(電気を遮断)となっています。
3. 5分後に電源を入れ直す
エアコンの電源を落としてから5分後にコンセント(ブレーカー)を差し込んでください。 5分待つことで、エアコン内部の電子部品が完全に放電され、リセットが確実に行われます。
ルームエアコンの場合、電源コンセントは室内機のところに一箇所しかないため、この操作を行うことで、室内機だけではなく室外機の方も同時にリセットすることができます。
リモコンに付いているリセットボタンは、リモコンの電池交換後にリモコン本体をリセットするためのものです。このリセットボタンを押してもエアコン本体はリセットされないので注意してください。
まだファンが回らない!応急運転も試してみよう
色々試しても室外機のファンが回らない時は、応急運転を試してみましょう。
応急運転は、エアコンのちょっとした不具合を一時的に復旧できる可能性のある機能です。 リモコンが故障した場合や、電源が入らない場合などに役立ちます。
ダイキンエアコンの応急運転方法
ダイキンのエアコンには、前面パネルを開いたところや本体の右下あたりに応急運転ボタンがあります。
- 応急運転ボタンを押す
室内機の右下の方や、カバーを開いたところにある応急運転ボタンを押します。 - 応急運転の開始
応急運転が開始されます。 - 再度、応急運転ボタンを押す
エアコンを停止するには、もう一度応急運転ボタンを押します。
ダイキンエアコンの応急運転の特徴
- 設定温度は25℃で動作します。(快適エコ自動モード、快適おまかせ自動モードなど)
- 夏場の場合は冷房運転に、冬場の場合は暖房運転で起動します。
- この応急運転でエアコンが正常に動いた場合でも、故障の可能性は残ります。
- 機種によっては、15分で応急運転が自動終了するものもあります。自動終了した場合は、運転ランプが消灯します。(点滅はしません)
途中でエアコンが停止し、運転ランプが点滅し始めた場合は、エアコンが故障してしまっている可能性が高いといえます。以下の記事を参考にエラーコードを読み取ることで、不具合の原因を調べることも可能です。
それでも室外機が動かない場合は・・・
ここまでいろいろ試しても室外機が動かない場合は、本当に困ってしまいますよね。とても残念ではございますが、エアコンが故障している可能性があります。
そのような場合は、ダイキンエアコンのメーカーサポートに連絡してみましょう。 専門のスタッフが、あなたのエアコンの状況を丁寧にヒアリングし、適切なアドバイスや修理の手配をしてくれます。
補足
- メーカーサポートに連絡する際は、エアコンの型番、購入時期、保証期間などを事前に確認しておきましょう。
- 修理費用が高額になる場合や、エアコンが古い場合は、買い替えを検討することもおすすめです。
- エアコンの保証期間は、一般的に1年ですが、冷却回路の故障の場合は5年、メーカーや購入販売店によっては延長保証が付いている場合もあります。
修理を依頼する場合は、出張費や部品代などが別途かかることがあります。エアコン点検のみの場合も料金がかかることが多いですので、事前に確認しておきましょう。
室外機が動かない場合の修理費用目安
室外機が動かない原因が電源ブレーカーやリモコンの電池切れなど単純な問題でない場合は、残念ながら故障の可能性も考えられます。ここでは、室外機が動かない主な故障原因と、修理費用目安について解説します。
主な故障原因と修理費用目安
故障原因 | 症状 | 修理費用目安 |
---|---|---|
制御基板の故障 | エアコンが全く動作しない、エラー表示が出る | 20,000円~40,000円 |
ファンモーターの故障 | 室外機から異音がする、室外機のファンが回らない | 15,000円~30,000円 |
四方弁の故障 | 冷房と暖房の切り替えができない | 20,000円~170,000円 |
冷媒ガス漏れ | エアコンの効きが悪い、冷風や温風が出ない | 10,000円~170,000円 |
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この制御基板は、エアコンの頭脳のような役割を果たし、ファンモーター(風を送るためのモーター)、圧縮機(冷媒ガスを圧縮して循環させるポンプのようなもの)など、エアコンの様々な部品に指示を出して、全体をコントロールしています。
この制御基板や基盤とパーツをつなぐ配線などが壊れると、エアコンの電源が入らなかったり、室外機が動かなくなったりします。
制御基板の故障は、長年の使用による基盤の割れや繰り返し熱が加えられることによる半田の剥がれ、基板上にあるパーツの寿命などが原因となります。
また、雷サージや停電などの電圧異常、湿気や埃による腐食なども、制御基板の故障を引き起こす可能性があります。
制御基板が故障した場合、以下のような症状が現れることがあります。
- エアコンの電源が入らない。
- エアコンが勝手に停止する。
- リモコン操作が効かない。
- エラーコードが表示される。
この制御基板が故障した場合、修理費用の相場はおおよそ以下の通りとなります。
- 室内機側の制御基板の場合;10,000~35,000円
- 室外機側の制御基板の場合;10,000~35,000円
この他に、室外機内にあるパワートランジスタという室外機ファンを駆動するための部品が故障することもありますが、その場合もおおよそ上記の見積相場となります。
この場合の修理手順としては、エアコン動作の症状やエラーコードなどから制御基板の故障が原因であることを確定し、その後部品をメーカーなどに発注、部品到着後に基盤を交換していくという形となります。
パーツの在庫がある場合は数日中に修理が完了することになりますが、メーカーから部品を取り寄せるというような場合は部品が到着するまで1~2週間かかることもあります。
室外機のファンを回すモーター自体が故障すると、室外機は正常に熱を放出できなくなります。
症状:
- エアコン本体にエラーコードが表示される
- 室外機だけでなく室内機も停止する
- コンプレッサーは動いているがファンが回らない
- 配管温度が異常に上がる
故障原因:
- 室外機の周りに物が置かれていてファンが回りにくい
- ファンに異物が挟まっている
- 水害や塩害による錆
修理費用目安: 1.5~3万円程度
エアコンは、室外機の中にある「四方弁」と呼ばれる部品を使って、冷房と暖房を切り替えています。
四方弁は、冷媒(エアコン内部を循環するガス)の流れの方向を切り替えることで、夏は冷たい風を、冬は暖かい風を作り出すことができるようにする役割を果たしています。
冷房運転時の冷媒の流れ
暖房運転時の冷媒の流れ
四方弁は弁のONと四方弁は、電磁コイルに電気を流すことで弁のONとOFFを切り替え、暖房と冷房の回路を切り替えます。一般的には、電磁コイルに電気が流れているときは暖房回路に、電気が流れていないときは冷房回路になります。
冷房回路のまま弁が固着してしまったり、電磁コイルが故障して弁を切り替えることができなくなってしまった場合、エアコン本体は暖房運転をしようとして四方弁を暖房回路に切り替えたつもりでも、実際の四方弁は冷房回路のままになってしまいます。
この四方弁故障の場合、不具合が出るのは暖房の場合のみで、冷房の場合は特に問題なく動くというのが特徴です。
一般的に四方弁が故障した場合はエアコンの方にエラーコード表示が表示され、動作停止してしまうことが多いですが、エアコンが故障を検知するまでに時間がかかってしまう場合があります。
暖房をつけたのに暖かい風ではなく冷たい風が出てきているという場合は四方弁の不具合が疑われます。
四方弁の故障原因
四方弁の故障は、以下のような原因で起こることが考えられます。
- 電磁コイルの故障
- 電磁コイルのリークやサビなどによる経年劣化
- 電磁コイルへの過電流による焼損
- 弁の固着
- 冷媒ガス中の不純物やスラッジによる弁の詰まり
- 弁の摩耗や変形
- その他
- 室外機の振動や衝撃による部品の破損
- 温度変化による部品の膨張・収縮
電磁コイル側の故障(手に持っている方の部品。リークやサビなどによる経年劣化の場合が多い)であれば、電磁コイルを取り替えるだけで修理は完了します。
この場合の修理費用は10,000~30,000円程度となるでしょう。
電磁コイルは故障していないけれども、四方弁本体(配管に溶接で取り付けられている部品)のほうが故障してしまった場合は、溶接を伴う四方弁本体の交換修理が必要となります。
この場合、修理費用が高額になってしまうことが多いですので、各種保証が切れてしまっている場合はエアコンの買い替えを検討することをおすすめします。
四方弁本体は故障していないけれども、電磁コイルのほうが故障しているという場合、四方弁本体に磁石を当て弁を手動で操作することで回路を切り替えることもできます。部品調達までの時間稼ぎとして使えますが、室外機の分解を伴う危険な作業となりますので、業者の方に相談してみてください。
エアコン配管の内部には冷媒ガスと呼ばれる熱を運ぶためのガスが入っていて、このガスが室外機と室内機の間を循環することで、お部屋を冷やしたり温めたりしています。
冷媒ガスはエアコンの血液のようなもので、これが不足するとエアコンの効きが悪くなったり、最悪の場合、エアコンが動かなくなってしまいます。
冷媒ガス漏れは、エアコンの配管の接続部分や配管、熱交換器に穴が開くことで発生します。
配管の接続部分からの漏れは、エアコンの設置時や移設時の施工不良、または経年劣化によるものが主な原因です。
配管自体に穴が開く場合は、配管の腐食や、外部からの衝撃などが原因として考えられます。
冷媒ガス漏れが発生すると、以下のような症状が現れます。
- エアコンの効きが悪くなる(冷房が効かない、暖房が効かない)。
- 冷房運転時に室外機の配管の付け根辺りに霜がつく。
- エアコンから水漏れする。
- エアコンの運転音が大きくなる。
- 室外機から異音がする。
一部のエアコンでは、その冷媒ガス漏れを検知した場合に動作エラーで室外機を停止させるという機種があります。
エアコンが動かなくなる前に、最近エアコンの効きが悪くなってきていたという症状があった場合は、エアコンが動かなくなった原因は冷媒漏れである可能性があります。
冷媒ガス漏れの修理費用の相場は20,000~100,000円となっており、冷媒漏れの原因が継手部分からによるものでその場で修理できるものあるか、または配管の腐食などによるもので溶接作業が必要で持ち帰り修理になるかによって大きく値段が分かれます。
過酷な環境に要注意!室外機の寿命を左右する設置場所とは?
エアコンの室外機は、屋外の過酷な環境にさらされ続けるため、設置場所がその寿命を大きく左右します。 設置場所が悪いと、エアコンの寿命が半分になってしまうことも…。
特に、海に近い、日が当たる、草が生い茂る、風通しが悪いといった要素が重なると、室外機への負担はさらに増大し、故障や寿命短縮に繋がることがあります。
特に注意が必要な設置場所
- 潮風による塩害は、金属部品の腐食を加速させ、電気系統のショートや故障の原因となります。
- 例:海岸沿いの地域では、潮風が常に吹き付けているため、室外機が塩害を受けやすくなります。
- 対策:防塩・防錆コーティングされた室外機を選ぶか、定期的なメンテナンスを行いましょう。
- 強い日差しはエアコンの効率を低下させるだけではなく、室外機内部の部品にダメージを与え、故障の原因となります。特に夏場は、室外機の温度が異常に上昇し、オーバーヒートによる故障のリスクが高まります。
- 例:南向きのベランダなど、直射日光が長時間当たる場所に設置すると、室外機が熱を持ちやすくなります。
- 対策:直射日光を避けるため、屋根や庇がある場所を選ぶか、日除けカバーなどを設置しましょう。
- 雑草や蔦などが室外機に絡みつくと、風通しが悪くなり、熱がこもりやすくなります。また、虫や小動物の侵入経路となり、故障の原因となることもあります。
- 例:庭木や草花の近くに室外機を設置すると、植物が室外機に絡みつくことがあります。
- 対策:室外機周辺の雑草を定期的に刈り取り、風通しを良くしましょう。 防虫対策として、室外機内部に虫が侵入しないように掃除し、ドレンホースにはドレンキャップ(防虫ネット)を設置しましょう。
- 室外機は、内部で発生した熱を効率的に放出する必要があります。しかし、周囲に障害物があったり、壁に密着していたりすると、熱がこもりやすく、故障の原因となります。
- 例:狭いベランダや、室外機の前が壁で塞がれている場所に設置すると、風通しが悪くなります。
- 対策:室外機は、周囲に十分なスペースを確保して設置しましょう。 壁から10cm以上離し、前面や側面に障害物がないようにしましょう。
室外機を守るために、今すぐできること
- 設置場所を見直す:
上記のような問題点がある場合は、事前に室外機の設置場所の変更を検討し、エアコン交換のタイミングで室外機を移動していきましょう。 - 日除け対策:
日除けカバーやシェードを設置することで、直射日光を遮り、室外機の温度上昇を抑えましょう。 - 風通しを確保:
室外機周辺の物を整理し、風通しを良くしましょう。 - 定期的な清掃:
室外機周辺のゴミや落ち葉を取り除き、清潔な状態を保ちましょう。
室外機の設置場所や環境は、エアコンの寿命を大きく左右します。 特に過酷な環境に設置する場合は、適切な対策を講じることで、エアコンを長持ちさせ、快適な室内環境を維持することができます。
プロが教える!室外機トラブルQ&A
ここからは、エアコンの室外機が動かないというシチュエーションでよく質問される内容について、Q&A形式でお答えします。
- Qエアコンの室外機が動かないと、どうなってしまうのでしょうか?
- A
室外機が動かないと、エアコンは温度や湿度の調整機能を失い、冷房や暖房の効果が得られなくなります。室内機からは風が出てきたとしても、温度調節機能が働かないため、夏は生ぬるい風が、また冬は冷たい風が出てくるだけで、快適な環境は得られません。
tiachan冷房運転で室外機が停止すると、エアコンから冷たい風が出てこなくなります。室外機が止まったままだと、熱中症などの思わぬ事故の原因になる可能性もありますので、注意が必要です。
- Q暖房運転中に室外機が動いたり止まったりを繰り返します。故障でしょうか?
- A
いいえ、エアコンの暖房運転中に室外機が停止するのは、多くの場合、故障ではありません。これは、室外機に付着した霜を溶かすための「霜取り運転」が行われているためです。
霜取り運転は、暖房運転中に室外機の熱交換器に霜が付き、暖房効率が低下するのを防ぐための機能です。霜取り運転中は、室外機の運転が一時的に停止し、代わりに送風運転に切り替わります。霜が溶けると、再び暖房運転に戻り、室外機も動き始めます。
taichan霜取り運転は、通常5~15分程度で終了しますが、外気温や湿度などによって時間が変動します。あまりに頻繁に霜取り運転が繰り返される場合や、霜取り運転が長時間に及ぶ場合は、故障の可能性も考えられます。その場合は、エアコンの取扱説明書を確認するか、専門業者に点検を依頼しましょう。
- Q室外機から水が漏れているのですが、どうすればいいですか?
- A
エアコンの室外機から水漏れしている場合、主に次の2つの原因が考えられます。
- 霜取り運転:
冬の暖房運転中に、室外機が凍結を防ぐために霜取り運転を行う際、溶けた霜が水となって排出されることがあります。これは正常な動作であり、故障ではありません。 - 冷媒ガスの不足:
冷媒ガスが不足すると、熱交換器が過剰に冷えてしまい、通常よりも多くの結露水が発生し、水漏れにつながることがあります。
もし、暖房運転中ではなく、夏場の冷房運転中に水漏れが発生している場合は、冷媒ガスの不足が疑われます。
taichan冷媒ガスの不足は、エアコンの冷房効率を低下させるだけでなく、コンプレッサーなどの部品に負担をかけ、故障の原因になることもあります。夏場にエアコンの効きが極端に悪くなる、かつ室外機から水が漏れているという状況が重なった場合は、早めに専門業者に点検を依頼し、適切な対処を行いましょう。
- 霜取り運転:
- Q吹雪の日にエアコンをつけていたら、室外機が凍りついて動かなくなってしまいました。どうすれば良いですか?
- A
吹雪や極寒の環境下でエアコンの暖房運転を行うと、雪が室外機の吸込口から入り込み、内部で凍結したり、霜取り運転で溶けた水が排出される前に内部で凍結して、ファンが動かなくなることがあります。
このような場合は、まずエアコンの電源を切り、暖房運転を停止してください。そして、安全に作業できる状況であれば、室外機に積もった雪を優しく取り除きましょう。
その後、バケツなどでぬるま湯を室外機の上からゆっくりとかけて、凍結を溶かしてください。熱湯は絶対に使用しないでください。急激な温度変化は室外機を傷める原因になります。
taichan北国でのエアコン使用においては、以下の対策も有効です。
- 寒冷地仕様のエアコンへの買い替え:
寒冷地仕様のエアコンは、低温環境下でも効率的に暖房運転を行うことができ、凍結防止機能も備わっています。 - 防風雪カバーの設置:
室外機を雪や風から保護し、凍結を予防します。
これらの対策を講じることで、冬の厳しい環境下でもエアコンを安心して使用することができます。
- 寒冷地仕様のエアコンへの買い替え:
- Q室外機のメンテナンスは、どのくらいの頻度で行うべきですか?
- A
室外機のメンテナンスは、エアコンの使用頻度や設置環境によって変わりますが、基本的には年に1~2回行うのがおすすめです。特に、夏や冬などエアコンを頻繁に使う時期の前にメンテナンスを行うと、エアコンの効きが良くなるため、快適に過ごすことができます。
室外機のメンテナンスは難しく考える必要はありません。エアコンを使う前に室外機の周りに物を置かないようにしたり、伸びた草木を刈ったりするなど、室外機の周りをスッキリさせるイメージで大丈夫です。
taichan室外機の周りの環境を整えることは、エアコンの性能を維持し、電気代の節約にもつながります。定期的に室外機の状態をチェックし、快適なエアコン環境を保ちましょう。
- Qエアコンの室外機が寿命を迎えると、どのような症状が現れますか?
- A
エアコンの室外機が寿命を迎えると、以下のような症状が現れることがあります。
- 冷暖房の効きが悪くなる:
冷房運転時に設定温度まで下がらない、暖房運転時に部屋が暖まらないなど、エアコンの効きが悪くなります。 - 運転音が大きくなる:
普段よりも室外機の運転音が大きくなったり、異音がしたりする場合は、部品の劣化や故障が考えられます。 - 異常な振動が発生する:
運転中にガタガタと振動したり、異常に揺れたりする場合は、部品の緩みや破損が疑われます。 - 電気代が急に高くなる:
冷却効率が低下すると、エアコンがより多くの電力を消費するため、電気代が高くなることがあります。
taichanこれらの症状は室外機の寿命が近づいているサインかもしれません。特に、製造から10年以上経過している場合は寿命を迎えている可能性が高いです。これらの症状に気づいたら早めに専門業者に点検を依頼し、必要であれば修理または買い替えを検討しましょう。
- 冷暖房の効きが悪くなる:
- Qエアコンの室外機は、自分で修理できますか?
- A
いいえ、基本的にエアコンの室外機は、ご自身で修理することはおすすめできません。
室外機は、電気を扱う精密な機械であり、内部には高電圧の部品や高圧の冷媒ガスも含まれています。専門的な知識や技術を持たずに修理を試みると、感電事故を引き起こしたり、エアコンの故障を悪化させたりする危険性があります。
taichan室外機に異常を感じたら、自己判断で修理しようとせず、必ず専門の修理業者に依頼してください。自分でできることは、室外機の周りの掃除や、障害物の除去など、比較的簡単なメンテナンスに限られます。
まとめ
エアコンの室外機トラブル、本当に困りますよね。でも、大丈夫!この記事で紹介した内容を参考にすれば、きっと解決できるはずです。
ダイキン製エアコンの室外機のファンが回らない時は、まず落ち着いて以下の手順で確認してみましょう。
- リモコンの確認:
リモコンの電池が入っているか、運転モードや設定温度が正しいか確認しましょう。 - 室外機の確認:
室外機のファンが回っているか、異音がしていないかなどを確認しましょう。 - 本体リセット:
エアコンの電源プラグを抜き、5分ほど待ってから差し込み、エアコンを再始動してみましょう。 - 応急運転:
応急運転ボタンを押して、エアコンが動作するか確認しましょう。
それでも室外機のファンが回らない場合は、エアコンの故障が疑われます。もし、解決しない場合は、ダイキンの修理窓口に連絡しましょう。
ダイキンコンタクトセンターへの連絡方法
- 電話:0120-88-1081
- FAX:0120-07-0881
- 受付時間:24時間(年中無休)
- 取扱説明書:https://www.free.dtnet.daikin.co.jp/DT-NET/torisetu/search
- AIチャット:https://www.daikincc.com/AI_chatsupport/ra.html
- WEB修理受付:https://www.daikincc.com/acceptnew/ippantop.php
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エアコンのトラブル、もう悩まない!解決への3ステップ
エアコンの調子が悪いと感じたら、まずは落ち着いて状況を把握しましょう。
電源が入らない、ランプが点滅する、異音がする、冷風が出ない、水が漏れる…など、具体的な症状は何でしょうか?
慌てずに、これからご説明する3つのステップに従って、ひとつずつ問題を解決していきましょう。
ステップ1:状況確認と原因特定
不具合の具体的な症状(例:冷えない、異音がする、水漏れするなど)を把握しましょう。そして、エアコンの不調の原因を探ります。取扱説明書を確認したり、簡単なセルフチェックを試してみることで、自分で解決できることもあります。
エアコンの調子が悪いときは、まずこちらで不具合内容をチェック!
>> エアコンの不具合診断(スマート診断ナビ)はこちら
ステップ2:修理の可否
エアコンの使用年数から、エアコンの修理が可能かどうかを判断します。保証や修理費用確認費用などを調べましょう。
修理を依頼する前に、まずは修理が可能かどうかを確認することができます。
>>修理はできる?診断したい方はこちら
ステップ3:業者選び
修理または買い替えを依頼する業者を選びます。 メーカーのサービスセンター、家電量販店、街の電気屋さんなど、様々な選択肢があります。 費用やサービス内容を比較検討し、信頼できる業者を選びましょう。
信頼できる業者を見つけるためのヒントはこちら
>>業者の違いが知りたい方はこちら
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