「エアコンの電気代、何とかしたいけど、設定温度を下げるのも限界だし…」
そんなあなたに朗報です!実は、室外機の設置場所を見直すだけで、電気代を大幅に節約できるだけではなく、エアコンの寿命が2倍になる方法があります。
この記事では、室外機の設置場所がエアコンに与える影響、最適な設置場所、そして絶対に避けるべきNGな設置場所について解説します。
この記事で学べることはこちら!
- 室外機の設置場所が電気代に直結する理由とは?
- 室外機の設置場所:NG例と最適な場所の比較
- ちょっとした工夫で寿命と電気代が改善!?今すぐできる裏ワザ
- プロが教える!エアコン室外機の設置に関するQ&A
エアコンの寿命を延ばし、効率よく涼しく過ごすためのヒントが満載です!
この記事の監修者「taichan」
エアコンの困った解決!15年以上の実績を持つ空調のプロ「taichan」があなたの快適な暮らしをサポートします。大学院でヒートポンプの研究を行い、特許も複数取得。大手電機メーカー勤務後はエアコン取付修理の実務経験も積んでいます。エアコン選び、使い方、故障・トラブル、クリーニング、省エネまで、どんなお悩みにもお答えします。【保有資格】電気主任技術者、電気工事士、冷凍機械責任者など
室外機の設置場所が電気代に直結する理由とは?
室外機は、室内の熱を屋外に排出する役割を担っています。しかし、設置場所が悪いと、熱がうまく排出できず、エアコンに負担がかかってしまいます。その結果、電気代が高くなったり、エアコンの寿命が縮んだりする原因になります。
このように、室外機の設置場所を適切に選ぶことは、エアコンの性能を最大限に引き出し、快適な室内環境を維持するためだけでなく、省エネやエアコン本体の寿命を延ばすためにも非常に重要なのです。
寿命が縮むNG設置場所と電気代が安くなる最適な場所を徹底比較!
NGな設置場所 | なぜNGなのか | 最適な設置場所 |
---|---|---|
直射日光が当たる場所 | 室外機内部の温度が上昇し、冷却効率が低下する。部品の劣化を早め、故障の原因にもなる。 | 日陰や屋根のある場所。家の北側や東側など、直射日光が当たりにくい場所を選ぶ。 |
風通しが悪い場所 | 熱がこもりやすく、冷却効率が低下する。 | 室外機の前後左右に十分なスペースを確保し、風通しの良い場所を選ぶ。特に背面と左側は吸気口があるため、30cm以上の空間を空ける。 |
エアコンの室内機から遠い場所 | 冷媒配管が長くなり、エネルギー効率が悪化する。冷媒ガス漏れのリスクも高まる。 | 室内機と室外機はできるだけ近い場所に設置する。配管の長さは10m以内が理想。 |
強風が当たる場所 | 室外ファンの動作が不安定になり、効率が悪化する。 | 北風などの強風が直接当たらない場所に設置する。 |
海風が当たる場所 | 潮風による塩害で室外機が腐食しやすくなる。 | 海に近い地域では、耐塩害仕様のエアコンを選ぶ。 |
雪が積もる場所 | 雪で室外機が埋もれ、熱交換がうまくできず、暖房効率が低下する。 | 雪よけを設置したり、地面から高い場所に設置する。 |
ホコリの多い場所 | フィンにホコリが詰まり、冷却効率が低下する。 | 定期的に掃除を行い、ホコリを溜めないようにする。 |
小動物や害虫の多い場所 | 配線をかじられたり、巣を作られたりして故障の原因になる。 | 室外機周辺を清潔に保ち、侵入を防ぐ対策をする。 |
これらのポイントを考慮して、エアコンの室外機を設置することで、エアコンの寿命を延ばし、電気代を節約することができます。
ちょっとした工夫で寿命と電気代が改善!?今すぐできる裏ワザ
設置場所が好ましくない場所でも、一工夫することで、エアコンの寿命を延ばし、効率よく涼しく過ごすことができます。
- 室外機カバーやサンシェードを活用する
直射日光を遮ることで、室外機の温度上昇を抑え、冷却効率を向上させます。 また、雨や雪、ホコリなどからも室外機を守ることができます。 - 室外機用の風向ガイドを使う
室外機の前側のスペースがあまりない場合、風向ガイドで排熱を上や横に逃がして、風まわりのショートサーキットを解消することで、冷却効率を向上させます。 - 定期的に掃除をする
室外機にホコリやゴミがたまると、冷却効率が低下します。 定期的に掃除をして、きれいな状態を保ちましょう。 - 定期的に室外機のまわりの雑草を刈る
室外機のまわりに雑草が生い茂っていると、小動物や害虫などが室外機に侵入しやすく、故障の原因となります。室外機を土の地面の上に設置している場合、定期的に草刈りをして、小動物や害虫を寄せ付けないようにしましょう。
室外機の設置場所があまり良くない場合は、定期的なメンテナンスが特に重要です。
室外機のまわりの掃除や、風まわりの確認など、定期的に状態をチェックしましょう。
プロが教える!エアコン室外機の設置に関するQ&A
- Qエアコンの室外機に直射日光が当たると、何か問題がありますか?
- A
エアコンの室外機は、屋外での使用を想定して設計されているため、直射日光が当たっても基本的には問題ありません。しかし、特に夏場など気温が高い時期に長時間直射日光が当たり続けると、冷却効率が低下し、エアコンの性能に悪影響を及ぼす可能性があります。
直射日光によって室外機の温度が上昇すると、冷房効果が弱まったり、消費電力が上がったりすることがあります。また、室外機は高温になると、内部の部品に負担がかかり、故障のリスクも高まります。
室外機は直射日光を避け、風通しの良い場所に設置することが理想的ですが、設置場所の変更が難しい場合もあります。その場合は、日よけカバーを設置したり、サンシェードなどで日陰を作ったりするなど、直射日光を遮る工夫をすることで、エアコンの効率を維持し、室外機の寿命を延ばすことにつながります。ただし、室外機の風の通りを邪魔しないように設置するようにしてくださいね。
- Qエアコンの室外機は、夏に水をかけて冷やしても良いですか?
- A
室外機は屋外での使用を想定して設計されているため、雨に濡れても耐えられる構造になっていますので、室外機に水をかけること自体は問題ありませんが、水のかけ方には注意が必要です。
ホースで勢いよく水をかける、または下から水をかけると、水しぶきが室外機の内部に入り込み、故障の原因になることがあります。また、水道水に含まれるカルキ成分が室外機のフィンに付着すると、冷却効率が低下する可能性もあります。
室外機に水をかけても、涼しくなるのは一時的で、根本的な解決にはなりません。室外機の周りに風通しの良い環境を作ったり、日陰を作るなど、他の方法を試すのがおすすめです。
買い替えのタイミングであれば、風通しのよい日陰に室外機を移設するということも検討してみましょう。
- Q室外機のメンテナンスは、どのくらいの頻度で行うべきですか?
- A
室外機のメンテナンスは、エアコンの使用頻度や設置環境によって変わりますが、基本的には年に1~2回行うのがおすすめです。特に、夏や冬などエアコンを頻繁に使う時期の前にメンテナンスを行うと、エアコンの効きが良くなるため、快適に過ごすことができます。
室外機のメンテナンスは難しく考える必要はありません。エアコンを使う前に室外機の周りに物を置かないようにしたり、伸びた草木を刈ったりするなど、室外機の周りをスッキリさせるイメージで大丈夫です。
室外機の周りの環境を整えることは、エアコンの性能を維持し、電気代の節約にもつながります。定期的に室外機の状態をチェックし、快適なエアコン環境を保ちましょう。
まとめ|室外機の設置場所を見直して快適な夏を過ごそう!
エアコンの室外機の設置場所が、エアコンの寿命や電気代、冷房効率に大きな影響を与えることを理解していただけたでしょうか。
実際の現場でのエアコン取り換えを行っている経験から、条件の良い場所と、条件の悪い場所では、2倍ぐらい寿命が違ってくるんだな・・・というのがエアコン屋としての実感です。
この記事で紹介した最適な設置場所とNG例を参考に、室外機の設置場所を見直してみましょう。
ちょっとした工夫で、エアコンを長持ちさせ、快適な夏を過ごすこともできますので、ぜひ今日から実践してみてください!
エアコンの寿命や電気代は、室外機の設置場所と密接に関係しています。 室外機の設置場所を変えるなら、買い替えのタイミングがベスト! エアコンのプロのように、日頃からベストポジションを考えてみてはいかがですか?