夏本番のこの時期!なのにエアコンをつけてもなかなか部屋が涼しくならない・・・「故障かな?」と不安になってしまいますよね。
でも実は、エアコンの効きが悪い場合に確認しておきたいチェックポイントや自分でできる対処法があることをご存知でしょうか?
この記事で学べることはこちら!
- エアコンが効かない!考えられる原因は?
- エアコンがおかしい?まずは自分でできるリセットを試そう!
- リセット以外に、自分でできる対処法は?
- 自分で解決できないときは?修理が必要なケース
- エアコンの買い替えどきって?
- 修理費用の相場はいくらぐらい?
- 修理にかかる日数は?
この記事では、エアコンが効かない原因別に、自分でできるリセット方法や修理・買い替えのタイミングまで、2024年最新情報を元に詳しく解説します。
この記事を読めば、エアコンのトラブルに慌てず対処できるようになりますよ!
この記事の監修者「taichan」
エアコンの困った解決!15年以上の実績を持つ空調のプロ「taichan」があなたの快適な暮らしをサポートします。大学院でヒートポンプの研究を行い、特許も複数取得。大手電機メーカー勤務後はエアコン取付修理の実務経験も積んでいます。エアコン選び、使い方、故障・トラブル、クリーニング、省エネまで、どんなお悩みにもお答えします。【保有資格】電気主任技術者、電気工事士、冷凍機械責任者など
エアコンが効かない!考えられる原因は?
エアコンの仕組み
エアコンは、室内機と室外機が冷媒配管で繋がっています。室内機は部屋の空気を吸い込み、冷媒を使って冷やしています。室外機は、冷媒の熱を外部に放出する役割を担っています。
この図のように、エアコンは複数の部品が連携して動作しています。そのため、どこかに不具合があると、エアコンの効きが悪くなることがあります。
エアコンの効きが悪くなる原因
- フィルターの目詰まり
ホコリが詰まると、空気が循環せず冷房効果がダウン。2週間に1回を目安に掃除すると効果的です。 - 室外機のトラブル
周りの障害物や汚れが、熱交換を妨げている可能性があります。室外機の吸気口や吹き出し口を塞がないように注意しましょう。また、室外機に直射日光が当たり続けている場合も、冷房の効きが悪化する原因の一つとなります。 - 冷媒ガスの不足
冷却能力が低下する原因の一つ。これは専門業者でないと対処できません。 - エアコン本体の故障
部品の故障も、冷房が効かない原因になります。専門業者に修理を依頼しましょう。 - エアコン内部の汚れ
エアコン内部の汚れも、冷房効率を下げる原因の一つです。エアコンは長期間使用していると、アルミフィン(熱交換器)やファンにホコリやカビが溜まって風葉が落ち、それが原因で冷房の効きが悪くなることがあります。エアコンクリーニングでエアコン内部を徹底的に洗浄すれば、冷房効率を改善できる可能性があります。 - リモコンの設定ミス
運転モードや設定温度が適切でない場合があります。リモコンの電池切れも忘れずにチェック! - エアコンの能力不足
真夏の暑い日や真冬の寒い日だけ効きが悪くなる場合は、部屋の広さに対してエアコンの能力が足りていない可能性があります。畳数だけでなく、部屋の構造や日当たりも考慮して選びましょう。
エアコンの効きが悪くなる原因は故障だけではなく、中にはちょっとした不具合が原因となっていて、自分で対処できるケースも混ざっています。
エアコンがおかしい?まずは自分でできるリセットを試そう!
エアコンの動作がおかしいと感じたら、まずリセットを試してみましょう。
- エアコンの電源プラグをコンセントから抜きます。
- 5~10分程度放置します。
- 再度プラグを差し込みます。
これでエアコンの内部の電子回路がリセットされ、正常に動作に戻る可能性があります。
エアコンは精密機械なので、落雷や静電気などの影響で稀に電子回路が誤作動を起こしてしまうことがあります。リセット操作だけで改善することもありますので、一度やってみてください。
リセット以外に、自分でできる対処法は?
リセットしても改善しない場合は、以下の対処法も試してみましょう。
フィルターやダストボックスの掃除
掃除機で吸うか、水洗いして汚れを落とします。2週間に1回を目安に掃除するのがおすすめです。自動フィルターお掃除機能を搭載している場合は、ダストボックスがホコリでパンパンになってしまっていないか確認してください。
エアコンの機種によっては、掃除後にカバーがちゃんと閉じれていなかったり、部品の取り付けが間違ってしまっていると、エラーを起こして動かなくなることがあります。
室外機の確認と掃除
室外機の周りに障害物がないかチェック。吹き出し口(表側)を物で塞いでしまわないようにしましょう。また、室外機の裏側のフィン部分がホコリなどが詰まって風の吸い込み量が減ってしまっていないかについても、要チェックです。
室外機は熱を吐き出すのが役目。風の通りが悪くなるとエアコンの効きが極端に悪くなります。
リモコンの設定確認
運転モードが「冷房」になっているか、設定温度は適切か確認します。例えば、暖房に設定されていたり、温度設定が高すぎたりすると、部屋が冷えません。また、タイマー設定になっていないかも確認しましょう。
リモコンの設定ミスは意外に多い原因の一つです。エアコンの効きが悪いと感じた場合は、一度、「冷房」かつ「18℃」のような極端な設定を試してください。
オプション機能の確認
省エネモードや静音モード、低電力モードなどが設定されると、エアコンは冷房能力を落として運転してしまうため、そういったオプション機能も確認が必要です。
オプション機能は機種によって有無や設定方法が異なりますので、取扱説明書を見て内容を確認しながら、設定してみてください。
風向きの調整
冷たい空気は下に溜まるので、冷房の場合は風向きを上向きにするのがベターです。
冷房で頭が暑いのに足だけが冷えるのは冷え性が原因ではないこともあります。天井付近から部屋を冷やすイメージで風向きを調整してみてください。
自分で解決できないときは?修理が必要なケース
上記の方法を試しても効きが改善されない場合は、以下の故障が考えられます。
- 冷媒ガスの漏れ
室外機の配管の付け根あたりが白く凍っていたら、ガス漏れのサインです。 - コンプレッサーの故障
エアコンは寿命が来ると、室外機の中の冷媒ガスを送り出すポンプの役割をするコンプレッサーがヘタってきます。エアコンの効きが年々悪くなってきたというようなパターンの場合は、寿命かもしれません。
これらの原因に当てはまる場合、専門知識が必要な修理となります。自分で対処することは難しいですので、販売店やカスタマーサポートなどに連絡しましょう。
修理費用の相場はいくらぐらい?
エアコンの修理費用は、故障の原因や修理内容によって大きく異なります。
例えば、フィルターの交換であれば数千円程度で済みますが、室外機の交換が必要な場合は数十万円かかることもあります。
ここでは、主な故障原因別の修理費用の目安を紹介します。
故障原因 | 修理費用の目安 |
---|---|
フィルターの交換 | 1,000円~5,000円程度 |
冷媒ガスの補充 | 10,000円~30,000円程度 |
電装部品の交換 | 15,000円~50,000円程度 |
室外機のファンモーターの交換 | 20,000円~40,000円程度 |
コンデンサーの交換 | 30,000円~80,000円程度 |
コンプレッサーの交換 | 50,000円~150,000円程度 |
設置環境や使用状況などによって変わってきますが、エアコンの寿命は一般的に10~15年程度となっています。エアコンが寿命に近づいているか気になる場合は、こちらの記事も参考にしてください。
>>エアコン寿命10年?買い替えサインと長持ちさせるコツ【プロが解説】
修理にかかる日数は?
エアコンの修理にかかる日数は、故障の原因や修理内容、部品の在庫状況などによって異なります。
簡単な修理であれば、即日対応してもらえることもありますが、部品の取り寄せが必要な場合や、大がかりな修理の場合は、数日~1週間程度かかることもあります。
また、繁忙期には修理の予約が取りにくく、日数がかかる傾向があります。
修理内容 | 修理にかかる日数の目安 |
---|---|
フィルターの交換 | 即日~1日程度 |
冷媒ガスの補充 | 即日~1日程度 |
電装部品の交換 | 1日~3日程度 |
室外機のファンモーターの交換 | 1日~3日程度 |
コンデンサーの交換 | 2日~5日程度 |
コンプレッサーの交換 | 3日~7日程度 |
修理にかかる日数は、シーズンや業者、在庫の有無、修理か取り替えかによって異なります。特に夏場など、修理が混み合っている場合は、エアコンの交換も視野に入れて検討するのが早く復旧させるコツです。
>>真夏のエアコン故障!修理が完了するまで耐えられる? 具体的な日数と短縮方法を解説
エアコンの買い替えどきって?
エアコンの寿命は一般的に10~15年程度と言われています。10年以上使っているエアコンは、修理してもまたすぐに別の箇所が故障してしまう可能性があります。
以下の条件に当てはまるは、買い替えも検討してみましょう。
- 10年以上使用している
- 頻繁にエラーを起こす
- 修理費用が高額
- 電気代が高くなってきた
最新のエアコンは省エネ性能が高く、電気代の節約にもつながります。空気清浄機能や自動お掃除機能、AI制御など、便利な機能もあるので、ぜひ一度、買い替えの方も検討してみてくださいね。
プロが教える!室外機が動かないときのQ&A
ここからは、よく質問される内容について、Q&A形式でお答えします。
- Qエアコンからぬるい風しか出ない場合、リセットで直りますか?
- A
はい。エアコンからぬるい風しか出ない場合、リセットで直る可能性があります。エアコンのリセットは、運転を停止し、電源プラグをコンセントから抜いて5~10分程度放置した後、再度差し込むことで行います。これにより、エアコン内部の電子回路がリセットされ、一時的な不具合が解消される場合があります。
リセットはエアコンのちょっとした不調を解消するのに効果的な方法ですが、根本的な解決にならない場合もあります。リセットしても改善しない場合は、フィルターの掃除や室外機の確認、リモコンの設定など、他の原因も検討してみましょう。それでも改善しない場合は、故障の可能性もあるため、専門業者に相談することをおすすめします。
- Qエアコンのフィルターが汚れていると、エアコンの効きが悪くなりますか?
- A
はい。エアコンのフィルターが汚れていると、エアコンの効きが悪くなります。フィルターが目詰まりすると、空気がうまく循環せず、冷房効果が低下するだけでなく、風量が弱まったり、嫌な臭いが発生したりすることもあります。
フィルターの掃除は、エアコンの性能を維持し、快適な環境を保つためにとても重要です。2週間に1回を目安に掃除機でホコリを吸い取ったり、水洗いして汚れを落としましょう。汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めたぬるま湯で洗い、よくすすいでから日陰で完全に乾かしてください。フィルターの掃除はエアコンの効きを良くするだけでなく、電気代の節約にもつながります。こまめなメンテナンスを心掛けましょう。
- Q室外機の周りに物を置いていると、冷房効果が下がりますか?
- A
はい。エアコンの室外機の周りに物を置いていると、冷房効果が著しく低下することがあります。室外機は、室内の熱を吸収した冷媒を冷却し、熱を外部に放出する役割を担っています。しかし、室外機の周りに障害物があると、空気の循環が悪くなり、放熱が妨げられてしまいます。その結果、エアコンの冷却能力が低下し、部屋がなかなか冷えなくなったり、電気代が高くなったりするだけではなく、エアコンの寿命を縮めてしまう要因の一つにもなります。
室外機はエアコンの心臓部です。室外機の吸気口や吹き出し口を塞がないように、少なくとも50cm以上の空間を確保しましょう。また、直射日光が当たる場所を避け、風通しの良い場所に設置することも大切です。定期的に室外機の周りを片付け、きれいな状態を保つようにしましょう。
- Qエアコンの風量はエアコンの効きに影響しますか?
- A
はい、エアコンの風量はエアコンの効きに影響します。風量が弱すぎると、冷風や温風が部屋全体に行き渡らないだけではなく、室外機もトロトロ運転になってしまうため、十分な冷暖房効果が得られません。
音がうるさいとか、風が直接あたって嫌というような理由で風量を「弱」に設定する人も多いです。ただ、エアコンの効きが悪い場合は風量を「自動」、または「強」に設定するほうが冷房の能力をフルに発揮させることが出来るということを覚えておきましょう。
- Qエアコンのeco機能を解除すると、冷房効果が上がりますか?
- A
はい、エアコンのeco機能を解除すると、冷房効果が上がります。eco機能は、消費電力を抑えるために、冷房能力を制限したり、風量を自動調整したりする機能です。そのため、eco機能を解除することで、より強力な冷房運転が可能になり、部屋を早く冷やすことが出来るようになります。
ただし、eco機能を解除すると、消費電力が上がることがあります。そのため、部屋が十分に冷えたと感じたら、eco機能を有効にするなど、状況に応じて使い分けることをおすすめします。また、最新のエアコンには、AI技術を活用して自動で省エネ運転を行う「AI快適おまかせ」などの機能が搭載されているものもあります。これらの機能を活用することで、快適さと省エネの両立を図ることができるでしょう。
- Qエアコン本体が故障しているかどうか、自分で確認する方法はありますか?
- A
はい、エアコン本体の故障かどうか、ある程度は自分で確認することができます。まず、エアコンのランプが点滅していないか確認しましょう。多くの機種では、ランプの点滅はエラーコードを表しており、取扱説明書を確認することで、どのような異常が発生しているのかを把握できます。
また、以下のような症状が見られる場合も、故障の可能性が高いです。
- 冷風や温風が出ない、または弱い
- 異常な音がする(キュルキュル、ブーンといった音など)
- 水漏れする
- リモコンが反応しない
- 運転が停止してしまう
エアコンの故障は、感電や火災、熱中症など思わぬ事故の原因になることもあります。上記のような症状が見られる場合は、無理に自分で修理しようとせず、速やかに専門業者に点検・修理を依頼しましょう。
- Qエアコンの効きが明らかに悪いけど、ランプの点滅がなく、エラーコードも表示されません。これはどういうことですか?
- A
エアコンの効きが悪い場合、故障が疑われますが、必ずしもエラーコードが表示されるとは限りません。例えば、冷媒ガスの少量の漏れが原因の場合、エラーコードが表示されないことがあります。
冷媒ガスはエアコンの冷却に不可欠な物質で、このガスが漏れると冷却能力が低下し、エアコンの効きが悪くなります。少量の漏れの場合は、エアコンの動作に大きな影響が出ないため、エラーコードが表示されないことがあります。
しかし、冷媒ガス漏れが一定量を超えてしまうと、冷却能力が大幅に低下してエラーコードが表示されるようになります。
冷媒ガス漏れの場合は、室外機の配管部分に霜や氷が発生します。エアコンの効きが悪いと感じたら、ここをチェックしてみるといいでしょう。
- Qエアコンの能力が部屋の広さに合っていない場合、どうすればよいですか?
- A
エアコンの能力が部屋の広さに合っていない場合、冷房効果が十分に得られず、部屋がなかなか涼しくならない、または暖まらないといった問題が発生します。
能力が不足している場合:
エアコンの能力が部屋の広さに対して不足している場合、設定温度を下げてもなかなか部屋が冷えない可能性があります。この場合は、部屋の広さに合った能力を持つエアコンに買い替えることを検討しましょう。
能力が大きすぎる場合:
逆に、エアコンの能力が部屋の広さに対して大きすぎる場合、部屋がすぐに冷えすぎてしまい、温度調節が難しくなることがあります。また、エアコンが頻繁にオンオフを繰り返すため、電気代が高くなる可能性もあります。この場合も部屋の広さに合った能力を持つエアコンに買い替えることのがベストですが、風量を弱める、風向きを調整するなどの方法を試してみるのもいいでしょう。
エアコンの能力不足を補うために、窓からの日差しをカーテンで遮ったり、扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させるのも有効な手段です。また、エアコンの買い替えを検討する際は、部屋の広さだけでなく、日当たりや断熱性、天井の高さなども考慮して、適切な能力のエアコンを選びましょう。
- Qエアコンの効きが悪いけど、クリーニングで改善しますか?
- A
はい、エアコンの効きが悪い原因の一つとして、エアコン内部の汚れが考えられます。エアコン内部にホコリやカビが溜まると、空気の流れが悪くなり、冷暖房効率が低下します。したがって、エアコンクリーニングによって汚れを落とすことで、エアコンの効きが改善されることがあります。
エアコンのフィルター掃除を全くしていないという場合、フィルターにホコリがこんもりと積もっていて、アルミフィン(熱交換器)や送風ファンもカビでほとんど詰まっているようなケースも見かけます。定期的にエアコンクリーニングを行うことは、エアコンの効きを良く保つためのポイントの一つです。
- Qエアコンクリーニングは自分でできますか?
- A
エアコンのフィルター掃除は自分でできますが、エアコン内部のクリーニングは専門業者に依頼することをおすすめします。なぜなら、カビやホコリはエアコン内部の奥深くにも溜まっていることが多く、分解洗浄を行わないとスッキリときれいにはならないからです。また、誤った方法で掃除するとエアコンを故障させてしまう可能性もあります。
>>エアコンクリーニングは自分でやる?プロに頼む?徹底比較で最適な方法を解説!
専門業者は専用の機材と洗剤を使用し、エアコン内部を徹底的に洗浄します。エアコンの効きを良くするだけでなく、カビや菌の繁殖を抑え、衛生的な環境を保つためにも、定期的なエアコンクリーニングを検討しましょう。
- Qエアコンの室外機の掃除方法を教えてください。
- A
エアコンの室外機の掃除は、以下の手順で行います。
- エアコンの電源を切り、コンセントを抜きます。 感電防止のため、必ず電源を切ってから作業を開始しましょう。
- 室外機の周りのゴミや枯れ葉、雑草などを取り除きます。 雑草が生い茂ったままだと効率が低下するだけではなく、虫などが室外機の中に侵入して電装部品のショートを引き起こす可能性も高まりますので、できる限り取り除いておきましょう。
室外機の裏側のフィンの汚れの掃除については、自分ではできないというわけではないのですが、フィンで手を切ったり、室外機を動かしてしまって冷媒ガスが漏れたりする可能性もありますので、基本的には業者に依頼したほうがいいでしょう。
- Q室外機が直射日光の当たる場所に置いてあるけど、エアコンの効きに影響はある?
- A
エアコンの室外機は屋外での使用を想定して設計されていますが、長時間直射日光が当たり続けることは、エアコンの性能や寿命に影響を与える可能性があります。
- 冷却効率の低下:
室外機は、室内の熱を吸収して外に放出する役割があります。直射日光によって室外機の温度が上昇すると、この熱交換の効率が低下し、冷房効果が弱まってしまいます。 - 消費電力の増加:
冷却効率が低下すると、設定温度に到達するためにエアコンがより多くの電力を消費する必要があり、電気代が高くなる可能性があります。 - 故障のリスク増加:
室外機内部の部品は高温に弱いため、長時間直射日光にさらされると劣化が早まり、故障のリスクが高まります。
このように室外機は、直射日光を避け、風通しの良い場所に設置するのが理想的です。しかし、設置場所の変更が難しい場合は、市販の日よけカバーや、すだれ、よしずなどを利用して、直射日光を遮ることを検討してみてもいいでしょう。
- 冷却効率の低下:
室外機に日除けなどを設置する場合は、吸排気口を塞がないように注意し、風通しが確保できるよう配慮してくださいね。
- Q室外機に水をかけて冷やしたら冷房の効きが良くなるって聞いたけど本当?
- A
室外機に水をかけることで、一時的にエアコンの効きが良くなることはあります。
エアコンの室外機は、室内の熱を屋外に放出する役割を担っています。夏場に直射日光や周囲の気温上昇によって室外機の温度も上昇するため、熱交換の効率が低下し、冷房能力が落ちてエアコンの効きが悪くなってしまいます。そのため、真夏の暑い日などは室外機に水をかけることで、室外機の温度が下がり、一時的に冷房の効きが良くなります。
室外機に水を掛けるとエアコンの効きは良くなりますが、勢いよく水をかけたせいで電装部品に水がかかってしまったり、フィンの部分に水道水の中にあるカルキ成分が付着して熱交換効率が落ちてしまったりする可能性もあります。メーカーが推奨している方法ではありませんので、室外機に水をかけ続けるのはやめたほうがいいでしょう。
まとめ
エアコンの効きが悪いと感じたら、まずは落ち着いて原因を探ることが大切です。フィルターの掃除や室外機の確認など、自分でできる対処法を試してみましょう。それでも改善しない場合は、専門業者に相談することをおすすめします。
この記事で紹介した情報が、エアコンのトラブル解決に役立つことを願っています。快適な夏を過ごすために、エアコンを上手に活用しましょう!