【対策その2】防振ジェル
防振ゴムをつければ室外機の騒音を解消できると思っていたのでがっかりしてしまったのですが、凹んでいてもしょうがないので、どうすれば騒音を改善できるかいろいろ試していくことにしました。
いくつかボルトを緩めてみたり、締め付けてみたり、室外機を持ち上げてみたりなど・・・
その中で「おっ、これは!?」と思ったのが、室外機の壁掛け金具の下側の壁とゴムブッシュで接している部分を壁から離す感じで持ち上げた時、明らかに室内側の振動騒音が減ったことです。
このことに着目して、この部分に地震などで家具が倒れないようにするための防振ジェル(約1000円)を小さくカットし、4~5枚ほど重ねてこの部分に挟み込んでみました。
こうすると、室外機と壁掛け金具そのものは振動したままなのですが、防振ジェルを介して壁に伝わる振動がかなり低減されます。
この状態で室内側の騒音レベルを測定した結果がこちら。
防振ジェル設置前(基準データ)
室外機標準ゴムで壁掛け時の室内騒音レベル。(前ページで紹介したのと同じデータ)
70~80Hzの不快に感じる低音が-60dBを超えています。
防振ジェル設置後
防振ジェルを設置すると、不快な低音の騒音レベルがー70dBを下回りました。
この対策で10dB以上騒音レベルを下げることができ、体感的にも「おっ、前より全然静かだ!」という感じになりました。
もちろん、完全に騒音が消えたわけではありませんが、室外機の騒音が不快に思うほどではなくなったという感じで、個人的にはとりあえず満足の行くレベルに達しました。
次のページでは、更に改良を加えた壁掛け室外機の振動対策についてお話していきます。