「あれ?エアコンの電源を入れたはずなのにエアコンから冷たい風が出てこない…まさか、故障?」
突然エアコンの冷房が使えなくなってしまうと、焦ってしまいますよね。
でも、ちょっと待ってください。もしかしたら、そのトラブル、自分で解決できるかもしれません。
この記事では、エアコンから冷たい風が出てこなくなる原因と、具体的な対処法を詳しく解説します。
この記事で分かることはこちら!
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▶ステップ1:状況確認
エアコンが効かない場合の故障診断を行います。
エアコンが効かないのですね。まずは今の状態の確認を行いますので、以下の中から症状を選んでください。
冷たい風が出ない!まずはココをチェック
エアコンから冷たい風が出ないという症状は、故障以外にもちょっとしたことが原因であることがよくあります。
エアコンから風が出なくなってしまって驚いていることと思いますが、まずは深呼吸してリモコンやコンセント、ブレーカーなどを確認していきましょう。
タップすると詳細を確認することができます。
冷房の風が出ないのは、リモコンの電池切れが原因かもしれません。リモコンの電池を交換し、リセットボタンを押して、再度エアコンを操作してみてください。
電池交換しても動かない場合は、以下のことを確認しましょう。
- 電池の液漏れ:
電池が液漏れしていると、リモコンが使えないことがあります。端子部分を掃除してみてください。
- リモコンの赤外線発光:
スマホのカメラでリモコンのボタンを押したときに赤外線が出ているか確認できます。出ていない場合はリモコンが故障している可能性があります。
- 信号切替機能:
リモコンに信号切替機能がある場合は、誤って操作してしまっていないか、取扱説明書を確認しましょう。
リモコンが故障している場合は、新しいリモコンを購入する必要があります。純正品または汎用リモコンがありますので、ご自身の状況に合わせて選びましょう。リモコン故障が疑われる場合は、以下の記事をご覧ください。
冷房を使い始める頃の場合、シーズンオフにエアコンのコンセントを抜いたままリモコンの操作をしている事があります。
家庭用のルームエアコンの場合、コンセントは室内機側に一つだけしかありませんので、室内機側のコンセントがしっかり挿さっているかどうかを確認してみてください。
なお、コンセントのすぐそばにある緑色の線はアース線といって、エアコン内部で漏電が起きた時に、電気が人体に流れるのを防ぎ、感電事故から守るための安全装置です。また、漏電を検知すると、家の漏電ブレーカーを自動的に落として、被害を最小限に抑える役割も果たします。
アース線は取り付けられていなくてもエアコンは動作しますが、安全のためにも取り付けておくのが基本となります。
通常このアース線に電気は流れていませんので、コンセントと一緒にこちらも取り外されているような場合は、コンセントを挿入する前にプラスドライバーなどでコンセント下の取り付け部にアース線を接続しておきましょう。
エアコンの冷風が出ない場合、コンセントに電気が来ているか確認しましょう。他の家電のプラグを挿して、電源が入るか試してみてください。
もしコンセントに電気が来ていない場合は、ブレーカーが落ちている可能性があります。
エアコン専用のブレーカーを探し、「◯」ではなく「ー」になっているか確認しましょう。「◯」になっている場合は、スイッチを上に上げて「ー」にすれば、電気が復旧します。
エアコンのブレーカーがよく落ちる場合は、電線の容量が足りていないかもしれません。特に真夏は多くの電気を消費するため、エアコンをつけた時だけブレーカーが落ちる場合は、電気工事業者にご相談ください。
また、エアコンを使うと家中の電気が落ちる(大本のブレーカーが落ちる)場合は、エアコンの漏電が原因かもしれません。
この場合も、すぐに修理業者へエアコン修理を依頼しましょう。
風が冷たくない、途中で止まる!考えられる3つの原因と対処法
エアコンの電源は一瞬入るのだけれど、ちゃんと冷たい風が出てこなかったり、急にエアコンの室外機が止まってしまうというような症状が出る場合もあります。
この場合、エアコン故障の可能性もありますが、ちょっとしたことが原因でそういった状態になってしまっている可能性もあります。
慌てて業者やメーカーサポートに連絡する前に、一旦落ち着いて、順番に以下の内容をチェックしてみてください。
エアコンの冷房が勝手に止まるのは、設定温度と室温の関係が原因かもしれません。
エアコンは室外機が動いていないと、冷たい風を出すことができない仕組みになっています。冷房中でも、設定温度が室温より高いと室外機が止まって、冷たい風が出なくなることがあります。
自動運転でも同じです。故障ではなく、室温が設定温度に達したためであれば、設定温度を少し下げると室外機が動き出して、エアコンからも冷風も出てくるはずです。
一度、設定温度を普段より2~3℃低めに設定して冷風が出てくるかどうか様子を見てください。
エアコンから冷風が出ない意外な原因として、リモコンの表示と本体の設定がずれていることが挙げられます。リモコンでは冷房モードになっているのに、本体が暖房や送風になっていると、冷風は出てきません。
お子さんなどがリモコンを誤操作した可能性もありますので、リモコンをエアコンに向けて再度モード設定を確認してみてください。
エアコンは室外機が動いていないと室内機から冷たい風が出てこない仕組みになっています。
エアコンの電源を入れたら室外機のところに行き、①室外機のファンが回っていること、②室外機の中にある圧縮機が起動していること(ブゥ~~ン・・・というような低い音がしているか)を確認して下さい。
室外機が動かないまたは運転中に室外機が途中で止まってしまうような場合は、こちらの記事が参考になります。
自主点検後のエアコン動作のチェック手順
エアコンの点検お疲れ様でした。
ここで一度エアコンを再起動して、エアコンがちゃんと動くか確認してみてください。
ここまでの手順でエアコンが直った場合、冷たい風が手を押し返すぐらいの勢いで吹き出してきているはずです。
この時点でまだエアコンがちゃんと動かない場合、もう少し本格的な点検(場合によっては修理)が必要となってきますので、記事の後半でお話していきます。
エアコンのリセット方法
エアコンは強いノイズを受けたりするだけで誤作動を起こして動かなくなってしまうことがあります。
上記の内容を確認してもエアコンから温風が出てこない場合、一度下記の手順でコンセントプラグを抜き差ししてエアコン本体をリセットしてみて下さい。
エアコンのリセットは、リモコンのボタンではなく、電源プラグを抜いて行います。リモコンのリセットボタンは、リモコンの電池交換後などに使用します。
1. エアコンをOFFにする
エアコンが動いている場合はリモコンでエアコンの電源をOFFします。
運転ランプやタイマーランプが点滅して既にエアコンの動作が停止してしまっているような場合は、そのまま次のステップに進んでください。
2. 室内機の電源コードを抜く
次に、エアコンの電源コードを抜きます。
電源プラグが高いところで抜き差ししにくい場合などは、分電盤の中にあるエアコン回路のブレーカーを落としてもOKです。
ルームエアコンの場合、電源は室内機側のコンセントのみとなっていますので、ここまで作業ができたらエアコンに流れる電気は遮断できたことになります。
ブレーカーのマークの意味は「ー」で通電、「◯」で開放(電気を遮断)となっています。
3. 5分後に電源を入れ直す
エアコンの電源を落としてから5分後にコンセント(ブレーカー)を差し込んでください。 5分待つことで、エアコン内部の電子部品が完全に放電され、リセットが確実に行われます。
ルームエアコンの場合、電源コンセントは室内機のところに一箇所しかないため、この操作を行うことで、室内機だけではなく室外機の方も同時にリセットすることができます。
応急運転ボタンによる動作確認方法
エアコン本体に問題がないかを確認するために、「応急運転ボタン」を押してみましょう。
応急運転ボタンは、エアコン本体にある、通常は小さくて目立たないボタンで、リモコンを使わずにエアコンを起動できる機能です。
応急運転スイッチの使い方
ルームエアコンには「応急運転スイッチ」というものが室内機本体の下側や前面パネルを開いたところについていて、この応急運転スイッチを使えば、リモコンを使わずにエアコンを起動する事ができます。
- 取扱説明書をよく読み、応急運転ボタンの位置を確認します。
- ボタンが小さい穴に隠れている場合は、細い棒などを使って押します。
- 応急運転ボタンを押すと、エアコンが起動します。起動する運転モードや設定温度は、メーカーや機種によって異なります。
応急運転後の確認
エアコンの応急運転を行った後、以下の点を確認してください。
- エアコンの電源ランプがついたか
- 室外機が動き出したか
- 冷たい風が出ているか
応急運転スイッチを押してもエアコンが起動しない、またはエアコンのランプが点滅してちゃんと動かない場合、エアコンにエラーが発生してる可能性が高いでしょう。
スマート診断ナビ(使用年数や設置状況などを入力するだけで、簡単に診断できます)で、エアコンが修理できるかチェックしてみよう!
エアコンから冷たい風が出ない原因;制御基板、冷媒ガス漏れ…
ここまでいろいろな対処法を試してみたにもかかわらず、エアコンから冷たい風が出ないような場合は、本格的にエアコンが故障してしまっている可能性が高いといえます。
このエアコンの電源は入るが冷風が出ない、またはエアコンは動いてもすぐに冷風が出なくなるというような場合の主な故障原因と修理費用の相場は以下の通りとなります。
制御基板や配線の故障
エアコンには、制御基板(エアコンの頭脳)と呼ばれるコンピューターのような部品が、室内機と室外機のそれぞれに搭載されています。
この制御基板は、ファンモーター(風を送るためのモーター)、圧縮機(冷媒ガスを圧縮して循環させるポンプのようなもの)など、エアコンの様々な部品に指示を出して、全体をコントロールしています。
この制御基板や、基板とパーツをつなぐ配線などが壊れると、エアコンの電源が入らなかったり、室外機が動かなくなったりします。
制御基板の故障は、長年の使用による基板の割れや、繰り返し熱が加えられることによる半田の剥がれ、基板上にあるパーツの寿命などが原因となります。
制御基板の故障を防ぐためには
- 適切な使用:
エアコンを適切な設定温度で運転し、過度な負荷をかけないようにしましょう。 - 設置場所:
直射日光や高温多湿の場所を避け、風通しの良い場所に設置しましょう。
制御基板の修理費用
制御基板が故障した場合、修理費用の相場は、おおよそ以下の通りです。
- 室内機側の制御基板の場合:10,000~35,000円
- 室外機側の制御基板の場合:10,000~35,000円
この他に、室外機内にある基板の故障の場合についても、おおよそ上記の見積相場となります。
制御基板の修理手順
- エアコン動作の症状やエラーコードなどから制御基板の故障が原因であることを確定します。
- 部品をメーカーなどに発注します。
- 部品到着後に基盤を交換します。
パーツの在庫がある場合は数日中に修理が完了することになりますが、メーカーから部品を取り寄せる場合は、部品が到着するまで1~2週間かかることもあります。
冷媒ガス漏れによる故障
エアコンの効きが悪い場合、冷媒ガス漏れの可能性もあります。
ガス漏れのサイン
ガス漏れには、次のようなサインがあります。
- 暖房運転時、室外機周りの環境に問題がないのに、温風の温度が低い。
- 夏場の冷房運転時、室外機の配管(細い方)に霜が付着する。
- エアコンのランプが点滅して動かなくなる
ガス漏れの原因
ガス漏れの原因はさまざまですが、主な原因は以下の点が挙げられます。
- 配管の接続部分からの漏れ
これは、エアコンの取り付け工事の不良や、中古エアコンを購入した場合、引っ越しなどで配管を再利用した場合などに起こりやすいです。 - 配管の腐食による漏れ
海岸地域や温泉地など、塩分や硫黄成分が多い空気の場所に設置されているエアコンや、下水配管にドレンホースを取り付けている場合などは、配管が腐食しやすくなります。 - 熱交換器、電磁弁、コンプレッサーなどの部品からの冷媒漏れ(稀)
ガス漏れの修理
ガス漏れかな?と思ったら、専門業者に点検を依頼しましょう。お近くの電気屋さんや、ダイキンエアコンのサービスセンターに相談することをおすすめします。
ガス漏れ修理の料金相場
修理費用は、漏れの箇所や程度によって異なります。
- 配管の接続部分の修理:1~3万円
- 配管の腐食など、配管自体を交換する必要がある場合:8~17万円
ガス漏れを予防するには
ガス漏れを予防するためには、次の点に注意しましょう。
- 定期的な点検:
エアコンの点検を定期的に行い、ガス漏れやその他の異常がないか確認しましょう。 - 室外機の設置場所:
直射日光や雨風を避け、振動の少ない場所に設置しましょう。 - エアコンの適切な使用:
適切な設定温度で運転し、定期的な清掃を行いましょう。
エアコンの効きが悪い、配管に霜がつく、異音(シューという音)がする、電気代が高くなったなど、ガス漏れかな?と思ったら専門業者に点検を依頼しましょう。
プロが教える!エアコンから冷風が出てこないに関するQ&A
エアコンから冷風が出てこないという不具合症状に対してよくある質問への回答を紹介します。
- Qエアコンの故障を未然に防ぐ方法はありますか?
- A
エアコンを長く快適に使うためには、日頃からのメンテナンスと、トラブルを未然に防ぐための環境づくりが大切です。具体的な方法を見ていきましょう。
1. 定期的な清掃
- フィルター清掃: フィルターが目詰まりすると、エアコンの効率が低下し、電気代が増加するだけでなく、故障の原因にもなります。具体的には、圧縮機に負担がかかり、摩耗が早まることで効率が低下します。少なくとも月に1回はフィルターを取り外して掃除機で埃を吸い取り、汚れがひどい場合は水洗いしてください。
- 室外機の清掃: 室外機は、周囲にゴミや落ち葉などが溜まっていると、空気の循環が悪くなり、故障の原因になります。定期的に周囲を掃除し、風通しを良くしましょう。
2. 適切な使用
- 長時間の高負荷運転の抑制: 長時間の高負荷運転は、エアコンの寿命を縮める原因(圧縮機の摩耗)になります。設定温度を極端に低く(高く)するような使い方は避けるようにしましょう。
taichan最近のエアコンは圧縮機のインバータによる可変速駆動と低速運転における効率改善により、低負荷でも高効率な運転ができるようになってきています。エアコンを交換するタイミングで、部屋に対して少し能力の大きなエアコンを取り付け、エアコンの稼働率を下げることで、寿命を伸ばすことができます。
3. 定期的な点検
- 試運転: シーズン前に試運転を行い、異音や異常がないか確認しましょう。
taichan真夏にエアコンが壊れてしまうと、修理が混み合っているため、直るまでに時間がかかってしまいます。エアコンの故障はシーズン前の試運転で早期発見し、早めに対処しておくのがポイントです。
4. その他
- 設置場所: 直射日光が当たる場所や、雑草が生い茂るような害虫や小動物が多い場所にエアコンを設置するのは避けましょう。また、海に近い場合は塩害仕様、雪が積もる場合は寒冷地仕様のエアコンを選びましょう。
- 電源: 落雷の多い地域の場合、雷によってエアコンが故障することがあります。雷が多い地域の場合、家の分電盤に避雷器(雷によるコンセントへの影響を軽減する機器)を取り付けておくと安心です。なお、避雷器の取り付け作業には電気工事士の資格が必要となりますので、お近くの電気屋さんに問い合わせてみましょう。
taichan分電盤に避雷器を取り付けておけば、落雷による家電製品の故障を未然に防ぐことができます。
まとめ
エアコンから冷たい風が出ない場合は、慌てずにまずはリモコンの電池、コンセント、ブレーカーといった基本的な箇所を確認しましょう。
冷房の風が途中で止まってしまう場合は、設定温度や運転モード、室外機の状況、フィルターの汚れなどをチェックしてみてください。
それでも解決しない場合は、エアコン本体のリセットや応急運転を試してみましょう。
これらの対処法を試しても改善が見られない場合は、残念ながら故障の可能性が高いです。
taichanエアコンのトラブルは、早めの対処が大切です。もし、解決しない場合は、販売店やダイキンの修理窓口に連絡しましょう。
【メーカーサポートの連絡先一覧】
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エアコンのトラブル、もう悩まない!解決への3ステップ
エアコンの調子が悪いと感じたら、まずは落ち着いて状況を把握しましょう。
電源が入らない、ランプが点滅する、異音がする、冷風が出ない、水が漏れる…など、具体的な症状は何でしょうか?taichan慌てずに、これからご説明する3つのステップに従って、ひとつずつ問題を解決していきましょう。
ステップ1:状況確認と原因特定
不具合の具体的な症状(例:冷えない、異音がする、水漏れするなど)を把握しましょう。そして、エアコンの不調の原因を探ります。取扱説明書を確認したり、簡単なセルフチェックを試してみることで、自分で解決できることもあります。
エアコンの調子が悪いときは、まずこちらで不具合内容をチェック!
>> エアコンの不具合診断(スマート診断ナビ)はこちらステップ2:修理の可否
エアコンの使用年数から、エアコンの修理が可能かどうかを判断します。保証や修理費用確認費用などを調べましょう。
修理を依頼する前に、まずは修理が可能かどうかを確認することができます。
>>修理はできる?診断したい方はこちらステップ3:業者選び
修理または買い替えを依頼する業者を選びます。 メーカーのサービスセンター、家電量販店、街の電気屋さんなど、様々な選択肢があります。 費用やサービス内容を比較検討し、信頼できる業者を選びましょう。
信頼できる業者を見つけるためのヒントはこちら
>>業者の違いが知りたい方はこちら\もっと詳しく知りたい方は…/
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- さらに、エアコンの寿命を診断し、買い替え時期の目安を知ることができます。
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大学院でヒートポンプを研究し、特許も取得。大手電機メーカーで培った知識と15年以上の現場経験を持つtaichanが、あなたの疑問やお悩みに丁寧にお答えします。
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