「日立(白くまくん)エアコンのランプが点滅して、運転が止まってしまった…」
そんな経験はありませんか? エアコンのエラーコードは、故障の原因を特定するための重要な手がかりです。
この記事では、日立エアコンのエラーコードの意味、確認方法から対処法、リセット手順まで、専門家が分かりやすく解説します。
エラーコードを理解して、自分で解決できる問題は解決し、専門業者に依頼する必要がある場合は適切な判断ができるようにしましょう。
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▶ステップ1:ランプの点滅状態
日立製エアコンのランプが点滅している場合の故障診断を行います。
点滅しているランプはどれですか?
エラーコードの読み取り方と一覧表
日立のエアコンのエラーコードは、「室内機のどのランプどのように点滅しているか」から読み取ることができます。
- タイマーランプの点滅:
エアコン本体(室内機または室外機のどちらか)で異常が発生 - 除湿ランプや見張りランプの点滅:
主にエアコン室外機の方で異常が発生 - その他のランプの点滅:
故障ではなくお知らせのことが多い
一部上位機種ではリモコンのおしえてボタンを押すことによってリモコンでエラーコーを読み取る事ができる場合もありますが、基本的には室内機ランプの点滅状態から読み取るのが基本となります。
「タイマーランプ」が点滅した場合
日立製のエアコンの場合、タイマーランプの点滅はエアコン本体(室内機または室外機のどちらか)で異常が発生していることを示しています。
タイマーランプの点滅回数毎にエラーの内容が異なりますので、以下の一覧表を参考にエラーの原因を確認してみてください。
点滅回数 | 不具合内容 | 処置及び交換部品 |
1回 | 四方弁(冷暖切替バルブ)の不具合を検知。 室外基盤、冷却回路の電磁弁コイル類、 サーミスタ(温度検知部品)なども要確認。 | 不良箇所に応じて部品交換 (室外基盤、コイル、サーミスタなど) または冷媒回路を修理。 |
2回 | 強制冷房運転中を示す。 応急運転ボタンによる電源OFF、 または電源抜き挿しによる 本体リセットで改善しなければ、 室内基盤不良の可能性あり。 | 不良の場合は室内基盤を交換。 |
3回 | 室内外通信の異常。 端子台(温度フューズ)、 室内基盤、モーター、 掃除ユニットなどの 不具合の可能性あり。 | ケーブル接続などを確認。 不具合内容に応じて端子台、 Fケーブル、室内基盤などを交換。 |
4回 | 室外機(室外基盤、圧縮機、 室外ファンモーターなど) の不具合の可能性あり。 | 不良箇所に応じて部品交換 (室外基盤、コイル、サーミスタなど) または冷媒回路を修理。 |
5回 | 室外基盤(パワーリレー接点溶着など) の不具合、または室内機DC ファンモーター異常の可能性あり。 | 室内制御基板を交換。 |
9回 | 室内温度センサー(サーミスタ)、 または室内基盤の不具合の可能性あり。 | コネクタ接続確認後、 サーミスタ(室温、熱交温度センサー) を交換。 |
10回 | 室内基盤、室内ファンモーター の不具合(回転異常、過電流など) の可能性あり。 | 室内ファンモーターの回転チェックや コネクタ接続確認後、ファンモータを 交換。 |
11回 | 室内基盤、またはイオンユニットなどに 不具合の可能性あり。 | コネクタ接続確認後、室内基盤や イオンユニットを交換。 |
12回 | 室内外基盤や室内ファンモーターに 関する通信関連の不具合の可能性あり。 | Fケーブル確認後、不具合に応じて 各種部品を交換または冷媒回路を修理。 |
13回 | 室内基盤に不具合 (データ読み取り異常)の 可能性あり。 | 室内制御基板を交換。 |
21回 | 室内外基盤に不具合または、 他の家電製品による通信障害の 可能性あり。 | 動作を邪魔する家電製品を特定し対策。 基盤故障の場合は交換修理。 |
「除湿ランプ」または「見張りランプ」が点滅した場合
日立製のエアコンの場合、除湿ランプや見張りランプは主にエアコン室外機の方で異常が発生している場合に点滅する仕様になっています。
具体的なエラーの内容については、ランプの点滅回数で判断することができますので、以下の一覧表を参考にエラーの原因を確認してみてください。
タイマーランプ (見張りランプ) 点滅回数 | 不具合内容 |
2回 | 室外基盤またはコンプレッサーに 異常(ピーク電流カット)が発生した 可能性あり。 |
3回 | 室外基盤またはコンプレッサーに 異常(低速回転)が発生した 可能性あり。 |
4回 | 室外基盤またはコンプレッサーに 異常(切替失敗)が発生した 可能性あり。 |
5回 | 室外基盤またはコンプレッサーに 異常(過負荷下限カット)が発生した 可能性あり。 室外機の風周りを遮る物を避ける、 直射日光を遮る工夫をする、 室内外機のフィルターや エアコンクリーニングを行う ことより改善する可能性あり。 |
6回 | 室外基盤、コンプレッサー、 サーミスタに異常(OH温度上昇異常)が 発生した可能性あり。 |
7回 | 室外温度センサー(サーミスタ)の 不具合の可能性あり。 |
8回 | 室外基盤またはコンプレッサーに 異常(増速不良)が発生した 可能性あり。 |
9回 | 室外基盤に不具合(通信エラー)の 可能性あり。 |
12回 | 室外基盤または室外ファンモーターに 不具合(室外ファンロック)の可能性あり。 |
13回 | 室外基盤に不具合(データ読み取り異常)の 可能性あり。 |
14回 | 室外基盤に不具合の可能性あり。 |
15回 | 室外基盤に不具合の可能性あり。 |
その他のランプが点滅した場合
日立製のエアコンの場合、タイマーランプや除湿(見張り)ランプ以外のランプの点滅は故障ではないことが多いですので、以下の内容や取扱説明書などを参考に対処することをおすすめします。
ランプの種類 | 点滅理由 |
運転ランプ | 冬場の暖房運転や霜取り運転中に点滅。 自動で暖房運転が復帰します。 (復帰まで20分程度かかる場合もある) |
クリーンランプ | エアコンフィルターやホコリキャッチャー、 パネルなどが正しく取り付けられていない 場合に点滅。上記内容を確認後、再起動。 |
ミスト空清 ランプ | イオンミスト装置にホコリ等の汚れが付着した 場合に点滅。説明書を参考に清掃後、再起動。 |
洗浄ランプ | フィルター掃除機能や室内凍結洗浄機能が 動作しない場合に点滅。 (上記機能の前回動作から一定時間経過ていない 場合などに点滅することが多い) |
エアコンのリセット手順
エアコンのリセットとは、基板などに溜まっている電気を抜くことによって、一時的なエラーを解消する方法のことです。
エラーコードはちょっとしたことが原因で表示される場合がありますので、一度エアコンのリセットを試してみてください。
エアコンのリセット方法
エアコンのリセット方法は機種によって異なりますが、一般的には以下の手順で行います。
- エアコンの電源を切る:
リモコンまたは本体の電源ボタンでエアコンの電源を切ります。 - コンセントプラグを抜く:
エアコンのコンセントプラグを抜きます。 - 数分間待つ:
5分ほど待ち、エアコンの内部回路をリセットします。 - コンセントプラグを差す:
エアコンのプラグをコンセントに差します。 - エアコンの電源を入れる:
リモコンまたは本体の電源ボタンでエアコンの電源を入れます。
リセット後の確認
エアコンのリセット後、以下の点を確認してください。
- 室外機が動き出したか
- 冷たい/暖かい風が出ているか
エラーコードが消えない時に確認したい2つのポイント
エラーコードを確認した後、リセットをしても解決しない場合は、以下の手順を試してみてください。
1.フィルターの掃除
- エアコンの運転を停止します。
- エアコンの電源プラグを抜きます。
- フィルターを取り外し、掃除機でホコリを吸い取るか、水洗いします。
- フィルターを十分に乾燥させてから、エアコン本体に戻します。
暖房運転の場合、フィルターの汚れでエラーコードが表示される場合があります。
2.室外機まわりの確認
- 室外機の周りに障害物がないか確認します。(植木鉢、自転車など)
- 室外機の上に物を置かないようにしましょう。
- 室外機の吹き出し口や吸い込み口にゴミや枯れ葉などが詰まっていないか確認し、取り除きます。
- 室外機周辺の雑草を刈り、風通しの良い状態を保ちます。
室外機のまわりにものを置いていると、運転効率が下がるだけではなく、室外機の高温異常エラーを引き起こすことがあります。
まだエアコンが直らない!応急運転も試してみよう
色々試してもエアコンが直らない時は、応急運転を試してみましょう。
応急運転は、エアコンのちょっとした不具合を一時的に復旧できる可能性のある機能です。 リモコンが故障した場合や、電源が入らない場合などに役立ちます。
日立エアコンの応急運転方法
日立(白くまくんなど)のエアコンには前面パネルを開いたところや本体の右下あたりに応急運転ボタン(電源ボタン)がついています。
ちょっとした不具合の場合、この応急運転スイッチで起動すればエアコンを一時的に復旧する事ができる場合があります。
具体的な操作方法については説明書を御覧いただきたいのですが、日立製のルームエアコンの場合、以下のような手順で強制起動することができます。
- 室内機の右下の方にある自動運転スイッチを押す
- 応急運転が開始される
- 再度、自動運転スイッチを押す
- エアコンが停止する
日立製エアコンの応急運転は室温や外気温によって自動的に最適な運転モードが選ばれる仕組みになっているため、夏場の場合は冷房運転で、冬場の場合は暖房運転で起動します。
この応急運転でエアコンが正常に動いた場合、エアコンのメインとなる冷房や暖房機能は故障していないということを確認することができます。
応急運転スイッチは5秒以上押さないでください。応急運転ボタンを5秒以上長押ししてしまった場合、販売店やサービスマンがエアコン修理や取り外しの際に行う強制冷房運転(タイマーランプが2回点滅)がはじまってしまいます。誤って強制冷房運転をしてしまった場合は、応急運転スイッチをもう一度押し、強制冷房運転を停止してください。
応急運転でもエラーが発生する場合は・・・
上記の対処法を試してもエアコンが復旧しない場合、業者にエアコン点検や修理を依頼するか、買い替えるか検討する必要があります。
自分でエアコンを分解したり、修理を試みるのは大変危険です。感電やさらなる故障の原因となる可能性があります。
修理依頼の目安
以下のような場合は、特に専門業者への依頼が必要です。
- 上記の対処法を試してもエラーが解消しない
- エアコンから異音や異臭がする
- エアコンの内部に水漏れがある
- エアコンの電源が入らない
専門業者は、適切な知識と技術を持っており、安全かつ確実に修理を行うことができます。エアコンの寿命を延ばし、安心して使い続けるためにも、早めの相談をおすすめします。
まとめ
この記事では、日立エアコンのエラーコードの意味、確認方法、リセット手順、そしてエラーが解消しない場合の対処法について解説しました。
エラーコードが発生した際は、まずこの記事で紹介した内容を参考に、自分で解決できる問題かどうかを判断しましょう。
- フィルター掃除や室外機の確認:
自分でできる簡単なメンテナンスで解決できる場合があります。 - リセット手順:
一時的なエラーであれば、リセットすることで解消できる可能性があります。
それでもエラーが解消しない場合は、無理せず専門業者に相談することをおすすめします。
エアコンの寿命を延ばし、快適な室内環境を維持するためにも、適切な対処を行いましょう。
- 電話:0120-3121-68 / 0570-0031-68
- FAX:0570-2006-57
- 受付時間:
9:00~18:00(月~土)
9:00~17:00(日・祝日、年末年始) - 取扱説明書:https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/raj/item/index.html
- WEB修理受付:https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/ra/toiawase.html
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エアコン、もしかして故障…? そんな時は焦らずこの【5ステップ】!
~故障原因・修理可否を解説~
エアコンの調子が悪いと感じたら、まずは落ち着いて状況を把握しましょう。
電源が入らない、ランプが点滅する、異音がする、冷風が出ない、水が漏れる…など、具体的な症状は何でしょうか? 慌てずに、これからご説明する5つのステップに従って、一つずつ問題を解決していきましょう。
大手電機メーカーで培った知識と15年以上の経験を持つ、エアコンの故障診断のエキスパート、taichanが、あなたのエアコンのトラブル解決をサポートします。
ステップ1:状況確認 - どんな症状が出ているか把握しよう!
まずは、エアコンが完全に故障しているのか、それとも一時的な不具合なのかを確認しましょう。
具体的な症状を把握することが重要です。「冷えない」「異音がする」「水漏れする」「ランプが点滅している」など、どのような症状が出ているかを具体的に確認しましょう。
エアコンの型番や購入時期、保証期間なども確認しておくと、後のステップで役立ちます。 修理費用の概算額を把握するために、メーカーのお客様サポートに問い合わせてみましょう。
【メーカー別】お客様サポートの連絡先一覧
(↑クリックすると、主要メーカーのサポート窓口連絡先と修理費用相場、故障時の対処法などをまとめたページが開きます)
メーカーのサポート窓口に連絡し、症状を伝えてみましょう。
電話口でおおよその修理費用を教えてもらうことができる場合があります。
なお、ご自身のエアコンの不具合状況を詳しく知りたい方は、こちらの診断ツールを使ってみましょう。
>>エアコンの不具合状況を診断する(スマート診断ナビ)
(↑クリックすると、エアコンの不具合状況を診断できるページが開きます)
ステップ2:修理できる?できない?
エアコンの症状を把握したら、次は修理が可能かどうかを判断しましょう。
- 自分で判断できない場合は、専門家に相談!
エアコンの内部構造は複雑で、素人判断は危険です。メーカーのサポート窓口や信頼できる修理業者に相談し、正確な診断を仰ぎましょう。 - 修理不可の場合も…
エアコン本体の劣化や部品の供給終了など、修理ができないこともあります。また、修理費用が高額となる故障(コンプレッサーの故障など)の場合も、買い替えを検討する必要があります。
スマート診断ナビを使えば、使用年数や設置状況などから修理の可否を診断することができます。
エアコンが修理できるかどうか診断できるツールはこちら
>>エアコンの修理可否を診断する(スマート診断ナビ)
(↑クリックすると、エアコンの修理可否を診断できるページが開きます)
ステップ3:業者選びのポイント! 優良業者を見つけるコツ
修理または買い替えと決めたら、次はどの業者に依頼するか?が重要になります。
修理または買い替えを依頼する業者を選びましょう。 メーカーのサービスセンター、家電量販店、街の電気屋さんなど、様々な選択肢があります。それぞれの業者の特徴を理解した上で、実際に見積もりを取り、費用やサービス内容を比較しながら検討していきましょう。
修理業者を比較する
>>修理業者を比較する
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エアコン修理の流れはこちら
>>エアコン修理の流れを確認する
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最適なエアコン選びのポイントをチェック!
>>最適なエアコン選びのポイントをチェック!
(↑クリックすると、最適なエアコン選びのポイントを確認できるページが開きます)
ステップ4:アフターサービス - 保証とメンテナンス
業者を決めたら、アフターサービスについても確認しておきましょう。
修理や買い替え後の保証期間やメンテナンスサービスの内容などを事前に確認しておくことで、安心してエアコンを使用することができます。
延長保証サービスの内容はこちら
>>延長保証サービスの内容を見る
(↑クリックすると、延長保証サービスの内容を確認できるページが開きます)
ステップ5:予防対策 - エアコンを長持ちさせるコツ
最後に、エアコンを長く快適に使うための予防対策について解説します。
エアコンの故障を予防するためには、定期的な清掃やメンテナンスが重要です。 フィルターの掃除や室外機周りの掃除などをこまめに行いましょう。清潔な状態に保ち、エアコンにかかる負担を軽減することで、エアコンの寿命を伸ばすことができます。
自分でできるエアコンメンテナンス方法はこちら
>>自分でできるエアコンメンテナンス方法
(↑クリックすると、自分でできるエアコンメンテナンス方法を確認できるページが開きます)
最後に、エアコンのプロとして、一つだけアドバイスさせてください。
エアコンの調子が悪い時は、誰でも不安になるものです。 この記事で紹介した5つのステップを参考に、落ち着いて行動すれば、きっと快適な生活を取り戻せます。
約10年に一度訪れるエアコンの買い替えは、住環境を改善するチャンスでもあります。 日頃からどのような空気環境を作りたいかを考えておくことも大切です。
いざという時は、信頼できる業者に相談しましょう。 そして、困ったことがあれば、いつでもtaichanにご相談ください。
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